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Let’sグレイト余生~気がつけば「60歳からの生き方」の本を選んでいる~

コロナ禍でプライベートが暇になり、54歳にして読書に目覚めた。

しばらく固定記事にしていたこともあり、591ものスキをいただけた。
(2024.7.22現在)

ジャンルに節操ない(多様性がある)のが私の読書の特徴。

と思っていたが、今年の傾向で「ある一貫性」に気がついた。
現在の職務に関連する書籍(カウンセラー系)が一番多いのだが、現在58歳の私だからこそ、「自然に」手が伸びていた書籍群があった。

定年後の世界へようこそ笑

つまり、60歳以降の生き方に関する書籍。
明らかに還暦以降を読者層と想定したものだけで以下の7冊がある。

①弘兼流60歳からの手ぶら人生(弘兼憲史)
②定年まで待つな!一生稼げる逆転のキャリア戦略(成毛眞)
③90歳までに使い切るお金の賢い減らし方(大江英樹)
④老いる意味(森村誠一)
⑤アロハで酒場へ なぎら式70歳から始める「年不相応」生活のススメ
 (なぎら健壱)
⑥60歳からの新・投資術(頼藤太希)
⑦還暦からの人生戦略 最高の人生に仕上げる“超実践的”ヒント
 (佐藤優)

以下は、それぞれの読書風景・・・?

スタバなう


タイトルとおしゃれ感が合っていない笑


読んだのは冬だったのでたい焼きをお供に


老人たちとともに


ベルギービールとともに


ハーゲンダッツとレディ・ボーデンのコラボ?


この中で・・・

⑦還暦からの人生戦略 最高の人生に仕上げる“超実践的”ヒント (佐藤優)

を簡単に取り上げたい。


再びスタバなう

佐藤優氏のことはあまり存じ上げないが、波乱万丈の人生と眼光鋭いビジュアルへの先入観から、アグレッシブな「人生戦略」の書を想像した


が、その想像は前半でくつがえされた。
“生活保守主義”
を前面に出した“守り”のトーンが続き少々拍子抜け。
「役職定年」「定年再雇用」を前提に「自分の立ち位置をわきまえ、受け入れろ」という主旨なのだ。
ただ、それを筆者は単なる“保守”ではなく“積極的保守主義”と呼ぶ。

意外に“普通”の印象に戸惑いつつも、よく読めば“自分の市場価値を客観視”した上で行動しろという的確な助言に基づくものである。

つまり、守るも攻めるも、すべては私の市場価値次第、ということだ。


特にこの言葉は響いたのでここで引用したい。

収入は減ったとしても、それよりもはるかに大きなものを手に入れることができる。
これこそが、還暦からの仕事の醍醐味だと言えるのではないでしょうか。

私は今、「手に入れた」実感がある。あ、でもまだ58歳だった笑。

▼以下、要旨抜粋▼

🔹還暦からの孤独と不安
・役職定年以降、給料激減・地位低下ー受け入れられるか
 再雇用の立ち位置自覚ー順番が来ただけ
・50代までの生き方をシフトチェンジする
 過去とは違った生き方・価値観「リセット(≒捨てる/諦め)」
守りを強くする“狭く狭く”
 新自由主義→“生活保守主義”<積極的消極主義>
🔹還暦からの人間関係とメンタル
・アソシエーションからコミュニティへ
・職場ー引いた目線/若い人の邪魔をしない
・「共助」ー昔の友人(各分野のスペシャリスト)
 会社とは別の人間関係を作るー同好の士
・一定時間離れていたい(妻)ー適切な距離、離婚は最終手段
🔹還暦からの働くことの意味
・裸になった自分の労働力価値を現実的に見極め
・①マイナスのミニマム化②夫婦の適切な距離③働き甲斐と自己実現
・目線を変えて仕事に向き合う
 →労働の喜び・仕事の本質へ/収入以上に得られるもの
🔹還暦からのお金/学びと教養
・若者世代の現代感覚“生活保守主義”を評価する
・何をどう学ぶかを明確にする/若い人の学ぶ機会奪わない
・図書館はお金のない若い人のためにー本は買って身につける
・狭隘なナショナリズムー高齢者ネトウヨ
 相関関係と因果関係を混同しないー陰謀論
真の教養ー物事を相対化する力
 相手の思考と完成に合わせ想像・理解する力
🔹池上彰対談
・自分の仕事に真摯に向き合えた人が幸せ
・リタイヤしあと前の職場や自分を全否定しない
 「全体としてはまあよかったね」

尚、著者が影響を受けた宗教の記載もありキーエッセンスだが、ここでは省略する。


以上、私の読書記録「特別編?」にお付き合いいただき、ありがとうございました。今回の記事ではそれぞれの著書比較はしませんでしたが、定年後を扱う本だけでも、著者によってそれぞれ違いがあって興味深いです。

アラシスのみなさん、Let’sグレイト余生(byみうらじゅん)目指してがんばりましょう!

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