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心のこわばり 身体のこわばり

雑記です。心がしんどい時と身体の緊張。両者は密接に関係しています。
ある程度身体の感覚を感じられる方には共感して頂けるのではないでしょうか。今回はそんなお話。


不安、恐怖、こわばり

不安や恐怖を感じている時、身体の様子はどうでしょう。肩は上がっていませんか?首をすくめていませんか?
ほとんどの方に当てはまるかと思いますが、緊張や不安を感じている時、背中から首に力が入り、肩が上がります。
ためしに将来の不安に思いを馳せてみましょう。できるだけ厄介な不安が良いです。人間関係やお金の不安が良いかな。解決できなかった場合をリアルに想像できるものが好ましいです。

なかなか難しいかもしれませんが、リアルに想像して不安になった方、身体が強張るのが分かるでしょうか。
首や背中でなくとも構いません。不安や恐怖で身体に緊張が走る事を体験して頂ければOKです。

身体の緊張、こわばりとは、筋肉が収縮している状態です。筋肉が強張るというのは、急性ストレスによる反応で、闘争逃走反応とも呼ばれます。戦うか逃げるかといった局面に対し、身体がその準備をしている状態です。
これら反応は、捕食者に遭遇した場合など差し迫った生命の危険に対して起こる反応ですが、現代ではそれ以外の場面でも起こるようになっています。
目の前の危険が無い代わり、将来の不安や人間関係の問題が、疑似的な生命の不安となっているのかもしれません。

何より、左脳的な思考が優位となり、自分で不安を作り出している事が一番の問題です。「今この瞬間」に留まる限り、不安とは無縁でいられるはずです。


未来も過去も無い

未来への不安。過去に囚われる。双方とも時間が関係しています。
差し迫った危険を除けば、本当は恐怖など無いはずです。不安も後悔も恐怖に由来するものがほとんど全てだと言っても過言ではないでしょう。
言いかえれば、差し迫った危険以外の事柄に囚われなければ、余計な不安に振り回されることもありません。

そして、時間の感覚。過去や未来を作り出すのは「左脳」の役割です。
右脳には時間や境界はありません。
左脳の囁き、左脳の作り出す幻想に気付く。そして自分の意志と左脳の声は別物だと気づくことが大切です。

情報に溢れ、左脳をフル回転させて生き抜いている現代人にとって「今この瞬間」にい続けるのは難しいのかもしれません。
何より怖いのだと思います。思考をやめる事に繋がりますから。

しかし安心してください。
思考をやめても左脳は仕事を果たしてくれますし、今までと違うやり方で、今までと変わらぬ力を発揮してくれます。
いえ、今まで以上の力を発揮してくれるでしょう。


今を感じる

左脳の独りごとを静かにするために、最も早く確実なのが「運動」です。
継続して身体を動かす事で、身体の「感覚」を鋭くします。
「感じる」能力を高める上で、全身を使った運動に勝るものは無いでしょう。筋肉の動き。関節の動き。皮膚の感触。とにかく感覚に注意を向けましょう。

特別なことは必要ありません。歩くや走るでも充分です。
「感じる」ことに集中し、身体を動かします。

感じる力が高まると、左脳の独り言にも気づきやすくなります。
気付けるようになったら、左脳と和解しましょう。
私は左脳に話しかけていました。「その考えは採用しないよ。」とか。そんな感じで。地道にしつこく、こういった事を繰り返しました。


こわばりを抜く

左脳の独り言が弱まると、「今この瞬間」にいる時間が長くなります。
私の場合は、身体が緩んでいる時間が「今この瞬間」だと認識しています。
つまり、身体が強張っている時。特に首や肩、背中。
どこが強張るかは個人差あると思いますが、それに気づくと「自分」で生きているのか「左脳」に乗っ取られているのか判断できるようになります。
気付いたら、意識を自分に戻すだけ。身体が緩んだら戻ってきた証拠です。
逆に、先に身体を緩めたら意識が自分に戻る事もあります。便利。

身体の感覚を使えば、それほど苦労なく「今この瞬間」を体験できると思います。根性は必要ないです。
必要なのは決意する事と、一歩踏み出すちょっとした気合だけです。
運動は苦しいものではないです。むしろすぐにご褒美になりますよ。



今回はここまで。最後までお読み頂き有難うございました。

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