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【受験】成績を上げる最低条件とは

健康マネジメントスクール水野雅浩です。

これから、秋に向かう中で、中学生、高校生は、2学期の中間テスト、期末テスト、学年末テストとさまざまな試験が待ち構えています。

では、学校や、受験に立ち向かう子どもたちが試験本番で100%実力を発揮するための、「最低条件」はなんでしょうか。

それは、「疲れていないこと」です。

かつては、疲れなんて、気合と根性。前日は、徹夜して試験当日は、栄養ドリンクで乗り切ればいいんだ、という考え方もありました。

しかし、研究が進むにつれて、蓄積された疲労感は、そんな対処療法では拭い去ることはできず、むしろ疲労は体だけでなく、ストレス耐性も集中力も低下させることが分かってきました。

また、受験は、思いのほか体力勝負の側面があります。

スポーツの世界では、「崩れる」という表現があります。

・ 守備が崩れる
・ ペースが崩れる
・ フォームが崩れるなど

始めはよかったけど、後半戦、思い通りに進まなくなる時の表現で使われます。

受験でも、11月~2月、模試、志望校、滑り止め受験など試験ラッシュとなります。この時に、疲労が蓄積して「崩れる」という現象を防がなくてはなりません。

そのためには「日々、疲労をためない」ことが大切になります。

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成績を上げるには、気力(やる気、モチベーション)や学力(受験する学校の傾向と対策)だけでなく、健康力が欠かせないのです。

そこで、食事面でまずおすすめしたいのは、「鶏のむね肉」です。たんぱく質をリッチに含み、そのうえ「疲れが取れやすく、疲れが溜まりにくくなる」栄養素を含む食材です。

疲労回復の食事、といえば、脂身たっぷりのカルビの焼肉、分厚いロースのとんかつなどをイメージする方が多いと思います。しかし、こうした脂身たっぷりの食事は、たんぱく質の量が不十分なだけでなく、消化にも時間がかかり、内臓にも負担をかけてしまいます。スポーツ選手らが、疲労回復効果を高めたいときは、牛や豚の脂身たっぷりの食事を避けるのはこういう訳なのです。

そんな中、鶏のむね肉は、たんぱく質を豊富に含み、脂肪分がすくない優れた食材。

さらに、鶏のむね肉には、疲労回復効果の高いイミダゾールペプチドという成分がたっぷり含まれています。

この成分が有名になったのは1990年代後半。


厚生労働省(旧厚生省)によって行われた疫学調査で、日本人の疲労度の高さが飛び抜けて高いことが発覚しました。「疲労大国日本」と言われ、サラリーマンたちが疲れ果てた時期でした。

そこで、厚生労働省がリーダーシップをとり、研究費総額なんと30億円をかけた産官学連携の「疲労対策」の研究プロジェクトが発足。そこで、ありとあらゆる食材を研究・調査した結果、疲労回復効果がダントツに高かったのが、イミダゾールペプチドという成分を含む、鶏のむね肉だったのです。

人間の脳は、体重の割合ではたった2~2.5%程度の重さですが、運動する筋肉と同様、猛烈にエネルギーを消費します。ましてや、受験勉強の期間中は日常生活以上の負荷がかかります。

イミダゾールジペプチドには、脳の活性酸素や脳にたまる老廃物を除去し、脳の神経細胞を保護する強い作用を持っています。脳の前頭葉の血流がよくなり、記憶力低下を押さえる効果が報告されています。イミダペプチドを摂っていない受験生はそれだけで大きな損をしている!と断言しても差し支えないほどパワフルな成分なのです(出典:kaneko J et al.Sci Rep.7(1):1251(207))。

鶏のむね肉は、財布にも優しく、料理にも使いやすいので、積極的に使うようにしましょう。

中でも、私がおススメなのは、チキンスープです。
鶏のむね肉を30分ほどじっくり煮込むことで、イミダゾールジペプチドの疲労回復エキスがたっぷりと汁に溶け出します。体調を崩した時に、日本ではお粥ですが、アメリカではチキンスープが定番です。イミダゾールペプチドを含むチキンスープを飲むと疲労回復効果が高いことを経験から知っていたのでしょう。


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また、子供たちが食べやすいようにお鍋、シチュー、カレーの具材にしてもよいでしょう。たっぷりの野菜と食べることで、野菜から摂取できるビタミン類との相乗効果で体への吸収力も高くなります。

我が家でも、炊き込みご飯、鍋、カレー、ポトフ、ピーマンの肉詰めなどに、積極的に鶏のむね肉を食材に活用していいます。おかげさまで、平日も休日も疲れとは無縁の生活を送ることができています。

改めて、鶏のむね肉は受験勉強に頑張る供の脳と体の疲労回復効果、仕事に頑張るお父さんのパフォーマンスをあげてくれますし、お母さんのお肌への美容効果も抜群です。

「疲れた」は、「休め」のサインでもあります。

疲れているときに、どれだけ、勉強しても効率は上がりません。疲れていたら、まずは、休む。そして、疲れをリセットする食事を、コツコツと取り入れていきましょう。


健康マネジメントスクール代表。予防医学コンサルタント。ビジネスパーソン/受験生に向けて「パフォーマンスをあげる健康マネジメント」をテーマに講師・執筆。著書『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。『睡眠力』は健康ランキング1位。中央大学法学部卒業後、介護事業の全国展開、香港でのレストラン事業、大手サプリメントメーカーでの商品開発の責任者を経験。「予防医学」「栄養学」「行動変容ヘルスコミュニケーション」を理論と実地で体系的に学ぶ。現在は、トヨタグループ、富士通、中外製薬、岩手銀行など大手企業を中心にビジネスパーソン向けに仕事のパフォーマンスをあげる健康マネジメントの講座を実施。行政では鳥取県、宮崎県、岩手県などで健康経営の導入講座。教育機関では台湾大学・進学塾で受験生・保護者向けに「受験に勝つ、本番力をあげる睡眠力」「頭がよくなる食事力」をテーマとした連続セミナーを行っている。講義では分かりやすくすぐに実践できる内容と満足度97.6%の高評価を得ている。


健康マネジメントスクール

水野雅浩 



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