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もっとゆっくり問診する時間が欲しい

医療従事者の方なら分かってくれるはず・・・。

と信じています。

今の医療現場というのは時間がなさすぎます。

私は大学病院で働いていますが、本当に毎日が目まぐるしくすぎていきます。

手術、検査、検温、入浴、食事、リハ、また食事・・・バタバタバタ・・・患者さんも医療者もゆっくりする暇なんて1秒たりともありません。

そんな中で患者さんが自分の体や今後の人生についてじっくりと考える余裕なんてありません。

また医療者も患者さんとそれについて語る時間なんて本当にないのです。

リハビリテーションとは本来、家庭や学校、職場に戻り自分自身の生活の再建のために存在するはずですが、いつのまにか病院内では離床、運動療法、筋力増強訓練などが一人歩きしているような感じを覚える時があります。

こうなってしまったのも医療現場に大きな問題があります。

日々働いている中で強く感じるのは、こんなことを早く解決したいという思い。

私たちが行なっている医療は何も体の治療だけではありません。体と心、そして生活に対してアプローチをすべきなのです。


そのための時間がなさすぎます。

今のまま医療が早期退院を進めるだけなら、今後、加速化する高齢社会は崩壊するでしょう。

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