横井 勇人

Performance Coach/Personal Trainer/ Movemen…

横井 勇人

Performance Coach/Personal Trainer/ Movement Specialist/ https://yhayato2020.wixsite.com/-site

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最近の記事

野性味について

動物園に居る各種動物の野生味はサバンナやジャングルに生息しているサバイバルを強いられている野生動物と比較して圧倒して低いと言うのは想像に難くないが、これが何を意味するのかを現状の自分なりに徹底して観察及び洞察する事は大変興味深く且つ有意義であると感じている。 その中で大きく占める1つは適応についてである。 環境の内容に基づいて個々の状態が決定付けられると言う事を現代の日本の人間社会に当てはめると、環境の中には自己規制(自己管理)も含まれるが、これは純粋な環境依存と比べたら

    • 体幹と言う表現とそれをきっかけとした現在の私なりの展開

      体幹と言う表現は身体を木に見立ててのものだと私は理解している。 その上で、そうである且つ一個人つまり、一本の木のみと言う前提をここでは敷きます。 そうすると、木の範囲だけで言うと最底辺を担う根となる体根の強度含めて機能が必須となる。 その上に位置するのが幹となる体幹になるわけだが、幹は一定の長さがあるのでそれを一括りにして機能分類しないと言うのは極めて精度が低いと言わざるを得ない。 幹と言えど、下層になる程支持要求が高くなり、基本は稼働性が低くならざるを得ない。 稼

      • 無型運動構造と心技体及び運動&栄養&回復の3大要素の密接な連動についての展開

        己の心技体を十分に整えられていて且つ鍛錬されていれば、各目的に対して適切な且つ適度な状況設定さえしておけば、外からの余計な口出しや固有の思考や意識を張り巡らせる必要はない。 そして、この状況と言うのは、身体内状況と身体外状況の2つに大別できる。 ここで混同してはならないのは、身体内状態と身体内状況は別物であり、所謂似て非なる双方であると言える。 この①無型運動構造と言うのは余計な思考や意識に頼るのではなく、純粋な衝動や欲求に従って運動を体現する事を示唆する。 しかし、

        • 【急ぐと焦るの違い】

          急ぐと焦るは明確に差異がある。 今回は、実際の運動時を想定して、これを記していますが、他の多くの場面でも通ずる事であると痛感している次第。 臨機応変に急ぐべき時は多々あるが、だからと言って焦る必要はない。 もう少し具体性を高めて言うのならば、焦らなくて良い様に準備を入念にしておくべき。 適切且つ適度に急ぐ事で運動の①パフォーマンス及び②精度は高まる。 しかし、焦ってしまうと余計な緊張を生む事になり、それが不必要なブレーキとなる。 これが、①と②を如実に低下させる数

        野性味について

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        • 自己紹介
          1本

        記事

          密度及び凡事徹底

          あらゆる運動は以下に大別する事が可能。 ・根源からの解消がなされるもの ・都度出現するものをピンポイントで押さえ込む薬の様なもの 上記以外の分類や尺度も多々ありますが、少なくともこれは確実に押さえておくべき事。 そして、前者の充実度が低い程より付け焼き刃だと明言できる。 所謂ウォーミングアップと呼ばれているものを含めて事前のあらゆる準備は当たり前の様に良しとされているのが常に風潮としてある様に感じる。 確かに完全にやるやらないと言う二元論の中ではやる方がいいでしょう

          密度及び凡事徹底

          繋がりと流れ自体とその変化を掴む

          少なくとも人間の身体を用いた運動において、求められる又は目的とする全体を形成するあらゆる個々の繋がりと流れの動態に対する理解の精度が高く広く深い程、仮に要素がAからZまでしか無いと仮定した場合、Aの状態や状況又はそれらの変化の仕方が、Zへの繋がりと流れに対して、どの様な直接且つ間接の影響を及ぼすのかと言った想定内の領域が多くなる。 つまり、自然と焦りが減る事により冷静且つ冷徹な自然体でいられる。 要は上記の理解の精度が高まる程、各局面及び部位での種々の現象の素となる起源か

          繋がりと流れ自体とその変化を掴む

          勇往邁進

          万物はピンキリ且つ千差万別且つ玉石混交である事を常々痛感している次第。 だから、果てしなく上には上がいる、下には下がいる。 百里を行く者は九十を半ばとす。 現状に満足する事なく、いつまでも余韻に浸る事なく、都度私にとって余計なものは極限まで排除して、日々邁進していきたいと想う。 過去は過去でありそれ以上でもそれ以下でもない。

          個人内差と個人間差

          科学的手法に基づき実験データ等の効果検証されて、ある程度以上の効果が認められたものは、確かにその時の実験対象に対しては相応の有効性があると思う。 しかし、人間という動物の状態は日々微細な千差万別の変化をしているので、一度効果が得られたものが必ずしも永劫持続する訳ではない。 要は個人内差と個人間差を都度十分に考慮するべき。 加えて、その効果を得る為の手立てがそれ唯一では無いし、必ずしもそれが理想となる最適解でも無い。 だからこそ、試行錯誤が極めて重要となる。 つまり、不

          個人内差と個人間差

          【トレードオフを動物的又は本能的機能と人間的機能の観点から実際の運動の遂行と併せて現状の自分なりに精一杯捉えてみた】

          人間と他の野生動物の決定的な違いの一つは知能であるのは容易に想像出来る。 それはつまり、固有の意識を張り巡らせたり何かをイメージしたり思考したり又はそれらを繋ぎ合わせたりする能力が圧倒していると言える。 翻って観た時に、我々人類が生身ではどう足掻いても、アフリカゾウに力では遥か遠く及ばない事やチーターが出せる加速力や最高速度と比較するのも失礼な程もの凄い鈍足である事は微塵も揺るがない。 そう言った各動物毎に機能分布があり、それらは相対的に観るとトレードオフの関係性を垣間

          【トレードオフを動物的又は本能的機能と人間的機能の観点から実際の運動の遂行と併せて現状の自分なりに精一杯捉えてみた】

          【全体を厳密且つ総合して捉えていると言う前提ありきのパーソナライズの重要性】

          何かしらの理由で生まれた大きなマイナスを何とかして補える大きなプラスがあったとしても、総合点で観るとそれだけでは0点だと言える。 要は片方だけを完璧に仕上げても最高は50点。 だからこそ、有効なプラスを徹底して積み重ねる事と不要なマイナスを極限まで省く事を両立させる事は必須である。 上記の所以も含めて、やはりやる事とやってはならない事又はやらない事は同程度重要視するべきであるのは如実。 だから、双方のどちらかだけの視点しかないと一生解決しない問題がある。 要は矮小な

          【全体を厳密且つ総合して捉えていると言う前提ありきのパーソナライズの重要性】

          相対的且つ部分的トレードオフ

          刃牙という漫画の世界観では、我々人間は四足歩行動物と比較して二足歩行に甘んじているという表現がされている。 この事は観方によってはその様に解釈できる事なので、一主張としては私も受け入れられる。 しかし、より全体を観て中立な立場から言うと、それによって得られる利と失う損が混在しているのが事実。 要は相対的且つ部分的トレードオフの理解が重要。 だから、双方のAと言う範囲の構造及び能力及び需要が乖離している程、それらを同じ様に扱い解釈する事は的外れも甚だしいと言わざるを得な

          相対的且つ部分的トレードオフ

          多様性の容認と何でもありを許容する事は別物

          色んな人がいるとか、考え方の違いがあるだけと言う表現を都合よく多様性を許容するべきと言うニュアンスを含ませる事が時として的外れになる事もある。 そもそも、多様性を重視する事と何でもありはイコールではない。 高い成果を求められる環境であるのなら尚更の事。 それが確実に担保される中での違いは容認すべきですが、明らかに粗悪且つ幼稚な考え方等の何かしらを容認してはならない事は多々存在する。 だから、多様性を誤認して何でもありの状況を容認する様は、チームワークが適切に機能した協

          多様性の容認と何でもありを許容する事は別物

          後数ヶ月で独立して5年が経つ

          この期間と言うのは、自分の中では圧倒的に心身共に苦しい事が殆どだったと感じている。 しかし、その状況に結果的に自分を追いやったからこそ、獲得出来たことやより高水準な領域に入る兆しを掴めた事は真実ではなく、事実。 最初の頃は過剰な過負荷に耐えられていない自覚があったが、徐々にそれが心地良くなって来て、今は寧ろそれがある事で生きている実感を得られて充実感も高まる。 確かに、たまに美味しいものを食べたり、遊んだりする事で幸せを感じられて楽しいのは私の中の真実である事は間違いな

          後数ヶ月で独立して5年が経つ

          【支持と動きの関係性とそれを遂行する許容量及び他の要素及び要因との連携】

          人間は重力の影響を露骨に受ける地上に対して脊柱と骨盤及び下肢を大部分垂直方向に向けている姿勢を起点とした上で殆どの運動及び移動が遂行されている。 それは海中生物や他の地上生物と比較した時に明確な差異となる点。 つまり、他の動物と比べてより支持しながら動く事が求められる動物。 それが意味する事は身体全体としての支持能力の重要度が極めて高いと言える。 しかし、各構造の仕事の許容量は有限であり、相対的且つ部分的トレードオフの関係が働く所もある。 だとするのならば、支持効率

          【支持と動きの関係性とそれを遂行する許容量及び他の要素及び要因との連携】

          進むべき道は

          マジックや凄そうではなく確実に目的に対して有効な能力や機能が高まるものを積み重ねる事が正しい方法であり方向性であるとはっきりと言える。 それを意図的に分かった上で狙い撃ちにできている事が理想。 何故ならば、意図せずにやっている内は容易に正しいから外れるから。 運動におけるトレーニングによる反応適応はマジックではなく純粋に人間及び動物の生理機能及び物理的反応でしかない。 この事を徹底的に追求し続けるしか完璧により近づく方法はない。 徹底的に追求しなくてもこの国では食う

          進むべき道は

          組み合わせの重要性

          ①世の中には一つ一つの素材(各種あらゆる側面のトレーニング及び後天的に作用する全てのもの)の質の良し悪しが必ずある。 ②それと同時に目的、戦術、戦略、身体特性に合う組み合わせを意図的に構築できるかどうかもとても重要です。 私としては当然のことながらなんでもピンキリレベルも様々なので戦略や戦術、方法についてもその質も例外なく当てはまります。 今回はそこにはあえて触れずに組み合わせという部分に絞って私の中の一部をご紹介します。 組み合わせと言うのを私はとても重要視している

          組み合わせの重要性