横井 勇人

Performance Coach/Personal Trainer/ Movemen…

横井 勇人

Performance Coach/Personal Trainer/ Movement Specialist/ https://yhayato2020.wixsite.com/-site

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相対的且つ部分的トレードオフ

刃牙という漫画の世界観では、我々人間は四足歩行動物と比較して二足歩行に甘んじているという表現がされている。 この事は観方によってはその様に解釈できる事なので、一主張としては私も受け入れられる。 しかし、より全体を観て中立な立場から言うと、それによって得られる利と失う損が混在しているのが事実。 要は相対的且つ部分的トレードオフの理解が重要。 だから、双方のAと言う範囲の構造及び能力及び需要が乖離している程、それらを同じ様に扱い解釈する事は的外れも甚だしいと言わざるを得な

    • 多様性の容認と何でもありを許容する事は別物

      色んな人がいるとか、考え方の違いがあるだけと言う表現を都合よく多様性を許容するべきと言うニュアンスを含ませる事が時として的外れになる事もある。 そもそも、多様性を重視する事と何でもありはイコールではない。 高い成果を求められる環境であるのなら尚更の事。 それが確実に担保される中での違いは容認すべきですが、明らかに粗悪且つ幼稚な考え方等の何かしらを容認してはならない事は多々存在する。 だから、多様性を誤認して何でもありの状況を容認する様は、チームワークが適切に機能した協

      • 後数ヶ月で独立して5年が経つ

        この期間と言うのは、自分の中では圧倒的に心身共に苦しい事が殆どだったと感じている。 しかし、その状況に結果的に自分を追いやったからこそ、獲得出来たことやより高水準な領域に入る兆しを掴めた事は真実ではなく、事実。 最初の頃は過剰な過負荷に耐えられていない自覚があったが、徐々にそれが心地良くなって来て、今は寧ろそれがある事で生きている実感を得られて充実感も高まる。 確かに、たまに美味しいものを食べたり、遊んだりする事で幸せを感じられて楽しいのは私の中の真実である事は間違いな

        • 【支持と動きの関係性とそれを遂行する許容量及び他の要素及び要因との連携】

          人間は重力の影響を露骨に受ける地上に対して脊柱と骨盤及び下肢を大部分垂直方向に向けている姿勢を起点とした上で殆どの運動及び移動が遂行されている。 それは海中生物や他の地上生物と比較した時に明確な差異となる点。 つまり、他の動物と比べてより支持しながら動く事が求められる動物。 それが意味する事は身体全体としての支持能力の重要度が極めて高いと言える。 しかし、各構造の仕事の許容量は有限であり、相対的且つ部分的トレードオフの関係が働く所もある。 だとするのならば、支持効率

        相対的且つ部分的トレードオフ

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        • 自己紹介
          1本

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          進むべき道は

          マジックや凄そうではなく確実に目的に対して有効な能力や機能が高まるものを積み重ねる事が正しい方法であり方向性であるとはっきりと言える。 それを意図的に分かった上で狙い撃ちにできている事が理想。 何故ならば、意図せずにやっている内は容易に正しいから外れるから。 運動におけるトレーニングによる反応適応はマジックではなく純粋に人間及び動物の生理機能及び物理的反応でしかない。 この事を徹底的に追求し続けるしか完璧により近づく方法はない。 徹底的に追求しなくてもこの国では食う

          進むべき道は

          組み合わせの重要性

          ①世の中には一つ一つの素材(各種あらゆる側面のトレーニング及び後天的に作用する全てのもの)の質の良し悪しが必ずある。 ②それと同時に目的、戦術、戦略、身体特性に合う組み合わせを意図的に構築できるかどうかもとても重要です。 私としては当然のことながらなんでもピンキリレベルも様々なので戦略や戦術、方法についてもその質も例外なく当てはまります。 今回はそこにはあえて触れずに組み合わせという部分に絞って私の中の一部をご紹介します。 組み合わせと言うのを私はとても重要視している

          組み合わせの重要性

          私が考える回復について

          回復と聞くと蓄積した疲労を抜く事に焦点がいく事が多いかも知れません。 オーバーユース(使い過ぎ)は使い過ぎている事が問題だから休んで蓄積したダメージや傷や疲労を解消しましょう。 私は上記の事も加味しつつそれだけを回復の中に含めていません。 ・不必要な疲れやすい運動を意図的に選択している ・疲れやすい運動の仕方をしている。 (局所的力発揮の度合いが強く全体的力発揮の度合いが低い状態) ・技術が低く、エネルギーロスが大きい。 ・技術の内容が筋力等の内的なエネルギーに過

          私が考える回復について

          5月で29歳になりました

          年齢的な衰えは全く感じておりませんが振り返ってみるとそれなりの時間が流れていました。 写真は私の原点の1つである教科書であります。 最初は何もわからないのでとりあえず言われた通り書いてある通りにクソ真面目に繰り返していた記憶があります。 この頃はいわゆるツッコミどころも分からないので致し方ないと今振り返っております。 それが少しずつ積み重ねていくと教科書及び各種媒体からの情報や人の意見を聞く事は大事であるがそれが本当かどうか検証する事の重要性を日に日に強く感じるようにな

          5月で29歳になりました

          いかに協調と強調をさせられるか

          今回のタイトルは運動において鍵になると日々私が感じている点です。 あらゆる関連事項をまとめると、この2つをどれだけ高められるかという事にかかっていると私は考えています。 全身をフル動員する爆発性の高い運動であればある程に。 意見や考え方、理論云々の前に骨、関節、靭帯、腱、筋等の構造物である数や形、長さ、太さ、強度を鑑みればそれが揺るぎようの無い事実だと現状は捉えています。 この2つを高める為に多種多様な必要なトレーニングを必要なだけ積み重ねるべきと総括できます。 少

          いかに協調と強調をさせられるか

          新年のご挨拶

          新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 昨年は多くの方やものから沢山の種類と量の学びとそのきっかけを頂きました。 ありがとうございます!! 私は毎年今年だから何か特別に意気込んで新たに何かしようという事はあまりなく、今まで取り組んできた事を更により良いものにするべく長所は更に磨き必要な改善点は必要なだけ補強することを試行錯誤をしながら日々継続し精進していきます。 そして、年末の挨拶の時にも言いましたが、より良くなるための必要な変化はどんと

          新年のご挨拶

          2021年最後のご挨拶

          2021年も残り僅かとなりましたが、今年もありがとうございました。 今年は良縁に恵まれて新たなスポーツ現場に関わる事もできてとても有意義な時間を過ごす事ができました。 良縁を結んで下さった方々、本当にありがとうございました。 今後も少なくともご期待に応えられるように私なりに有効な方法を模索しながら積み重ね日々精進致します。 そこでも新たな気づきが得られましたし、今まで私が積み重ねてきた事がより強固な手応えに移行しました。 今年は特にそれ以外の事もより多くの事を吸収し

          2021年最後のご挨拶

          運動とその強化とは?

          そもそも運動とはもの(物体)が移動すること又は移動する力はあるが同じだけの外からの力を正反対に受けているが為に静止している事。 人の身体もボールもバットもラケットも鉄球も全てものである。 上に挙げた例の身体とそれ以外の特徴的な差は🅰内的な力発揮によってエネルギーを生み出せるかどうか🅱複数のパーツが繋がっていることにより関節が存在し稼動部分がある事にある。 運動の結果がより良くなる為のトレーニングはある目的の運動に対して効率的で有効な運動でなければ大きな成果には繋がらない

          運動とその強化とは?

          【揃える、同じとは、同じと違い etc】

          運動をする際には何かしらの目的があるはずです。 それがふわっとぼんやりしている人もいれば内容ごとにピンポイントで明確な人もいると思います。 話を戻しますが、効果の高い運動をする為には得たい何かを得られる状況設定と身体のコンディションを揃えておく必要があります。 複数の側面で観て対象者にとって難し過ぎたり簡単過ぎると効果が得られないと言う事を踏まえると、難し過ぎるとそもそもそれを表現出来ないのでそのまま闇雲に何回繰り返しても得たい効果を得られません。 何故なら運動による

          【揃える、同じとは、同じと違い etc】

          【運動について私が想う事】

          写真は私がスプリントトレーニング(坂も含めて)をする時に使っているシューズですが、右が前任者で左が現役になります。 これを観た時に(いつも観てますが)分かる事や考察出来ることは多くあります。 動いている時に得られる実感としてもありますが複数の観点でもって動作が変化してると私は考えています。 しかし私自身はこの変化を意図的に起こそうとしていた訳ではありません。 勿論、日々様々な側面を持ったトレーニングを試行錯誤しながら繰り返して取捨選択はしています。 その結果として変

          【運動について私が想う事】

          個人的に感じる事

          ある動作を強化する為の方法として、その動作において補助的な力発揮をする身体の部位に対しての補強としてその部位を主導で動かさざるを得ない動作で強化する事は目的動作に対しての全身のバランスを損なうという意味で矛盾を感じる。 ついでにその動作において適切な連動性とその中での力発揮も損なわれるように思う。 全身を網羅して使える動作であれば極端に局所的な部位に頼った強化法も含めての戦略は私はお勧めできない。 それはあまり効率的でないので効果も限定的であるから。 全身的なのか局所

          個人的に感じる事

          支持機能、支持効率を上げる

          これが高いとエネルギーの浪費の削減、無理のない動作、そもそも疲労が蓄積しづらいという恩恵が少なくとも受けられる。 エネルギーの浪費の削減が出来れば省エネでもあるし、エネルギーを注ぐべき場所により集中させられる。 エネルギーの総量が変わらずとも実行可能な事を増やす事も可能。 そしてどんなに理想的なトレーニングを積んだとしても無限に向上する訳ではない。 無理のない動作であれば疲労もそもそも溜まりにくいでしょう。 それに加えて怪我、違和感、痛みも少なくなる事は多いでしょう。

          支持機能、支持効率を上げる