野性味について
動物園に居る各種動物の野生味はサバンナやジャングルに生息しているサバイバルを強いられている野生動物と比較して圧倒して低いと言うのは想像に難くないが、これが何を意味するのかを現状の自分なりに徹底して観察及び洞察する事は大変興味深く且つ有意義であると感じている。
その中で大きく占める1つは適応についてである。
環境の内容に基づいて個々の状態が決定付けられると言う事を現代の日本の人間社会に当てはめると、環境の中には自己規制(自己管理)も含まれるが、これは純粋な環境依存と比べたら強制力が圧倒して低い。
だから、サバンナ等の厳しい自然環境下に生息してサバイバルを日々している野生動物のあの強烈な野生味は、単にそう言った環境に対する耐性や伸び代が人間と比較して高い素質を持って生まれた及びその様に変化しただけでは無く、毎日常にそこで暮らしている且つ生き延びると言う過酷な生存競争(試練)に晒されているからこそ溢れ出ているものであると言うのが、現状の私の解釈。
そこと比較すると人間社会は種類や量こそ違えど甘く緩く優しいなと痛感すると同時に、再度適切且つ適度に足りないからこそ得られる観方や捉え方によってはメリットとデメリットが併存している事も同じだけ感じている。
これに関して、賛否は様々あると実感しているが、漫画刃牙シリーズの中で空腹こそベストコンディションと言う表現及びそれに基づく描写があるのだが、現状私は基本的にこれに強く同意している姿勢がある。
とは言え、先天性の体質や後天性適応による状態の変化等考慮すべき点は多岐に渡るが、少なくとも現代先進国の食事の摂り方は動物の自然な状態や状況とは対極にある。
そして、適応状態を変化させるにしても超短期に突然変わる程順応性は無い。
動物として自然な状態は空腹の度合いが一定の水準迄はそれが高まる程、それが己が危機に晒されているサインとなりその状態を必死で脱する為に自然と戦闘モードが猛烈に作動する。
要はこの水準の状態が起因となりそれが発動するのだが、その中でも必要なエネルギーが補ていると言うのが着目するべき重要な点。
そして、当然と言えばその通りだが、痩せやすいと言うのは、厳しい自然環境でサバイバルを強いられている動物からすると致命傷。
とは言え、何によってそれが起こっているのかによって解釈は柔軟に左右する。
だから、代謝が高い事を一律で良しとするのは安易な発想である。
飽食の環境で好きな様に食べて尚且つスリムな体型でいたいなら話は全く別ですが、強い動物と言うのは心身共に野生味を伴っている。
しかし、おそらく殆どの先進国の人間はこの状態になると必要なエネルギーを賄えないのが現状であるはず。
そして、ここでの鍵は意識などする事なく自然とスイッチが入る点とその程度が猛烈である点。
だから、野生の肉食獣(ここでは陸上動物を想定)の狩りをする際のあの運動の様は単純に身体の使い方及び強度が優れているだけでは無いと言える。
だから、この事は上記の飢えとも密接に関連しているのは間違いないと私は認識している。
反対に食事直後の満腹時や大して空腹ではない時は強烈な空腹の時の様な危機迫るものが明らかに少ない。
だから、戦闘(活動)モードに切り替わる必要がそもそもないので、そのスイッチは入らない又は入りにくい。
要は適応の引き金はそうせざるを得ない状態及び状況に駆られる事にある。
その結果生まれる変化が適応。
強調しますが、進化又は退化ではなく変化である。
そして、老化と退化は別物なので混同してはならない。
それでは話を活動(空腹状態)と休息(満腹状態)に戻しますが、これを人間にも適切且つ適度に取り入れて運用する事は可能。
しかし、完全なる野生は無茶があるので、あくまでも個人差等を十分に考慮した上で、多かれ少なかれ野生的な状況を作り出してそれ相応の状態に変化させる事は十分に可能であると言うニュアンスです。
その上でこの事に限らず運用可能か否かと言う二元論で判断する事は余りにも幼稚。
そうではなく、どこまでならば当てはめられるかであったり、どうしたらそれが可能であるか又はそれ以上に踏み込む事は駄目であると言った様に細分化して階層を構築して都度最適解だと思えるものを当て込めるかが重要である。
だから、しっかりと食べる事を促す事は現代の先進国の人間側に傾倒した主義や主張であると常々感じている次第です。
しかし、人間も動物であるので、少なくとも私はその事を十分考慮していかなければならないと想っている。
とは言え、上記の全ては未完成な一個人の現状の解答に過ぎないので単なる私見です。
今回の内容に限らず様々な事において、良くも悪くも十人十色なのが実際であり、少なくとも日本のほとんどの地域は現状飽食であるのは間違いないので、そちら側に流れていく事は最早自然現象として捉えている節が今の私の中にはある。
今回は以上で終了です。
貴重な時間を割いてご覧下さりありがとうございました。
それではまたの機会に。
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