【ASDの困りごとを解消する記事】かも
ひたすら書きます。自分が困っていることだけです。
ASDの症状を全て網羅するわけではありません。
困りごと① 抽象的な言葉が嫌い
僕は抽象的な表現が本当に大嫌いです。
「きちんと」「しっかり」「ちゃんと」「ていねいに」…
学校の先生や母親がよく言う言葉です。
抽象的な指示だと、その人によって定義が曖昧で
意見の食い違いによるトラブルが起きるため、
こういった表現を好みません。
対処法① 指示の粗探しをする
人から指示を受ける時、曖昧な内容だった場合は
直接、不明瞭な点を相手に言及するべきでしょう。
自分から相手の指示の粗探しをしに行き、
分からない部分は最初から聞いて手を打っておくのです。
僕は人に話しかける勇気が持てないので、
紙に書いて要件を逐一伝えています。
問題が発生してから臨機応変に対応するのは
ASDの特性的に困難なので、起きる前に対策を練ることが
一番重要です。
困りごと② 人の気持ちが読めない
例えばデブにはデブ、ハゲにはハゲのように、
相手が嫌がるという予測を立てずに思ったことを
そのまま口に出してしまいます。
また、人に親切にしてもらった時は感謝の意を伝えるのが常識ですが、
「ありがとう」という言葉が頭に出てきません。
特に、現実世界で会話する場面だと。
感謝の気持ちは紙面ではなく、その場で反射的に
言うような言葉なので、声を出せず消化不良のまま
落ち込むことが多いのです。
場合によっては、「何でありがとうを言わないんだ!」と
叱られて凹むこともあります。
ちなみに、著者が初めて自分から「ありがとう」「ごめんなさい」を
言ったのは小学5年生でした。
対処法② 無言
僕は小3頃から、ずっとこの状態です。
人に話しかけられない限り、声を出さない地蔵のような
キャラを演じるのです。
「会話したら人を傷つけて嫌われるリスクが高い」
→「じゃあ何も話さない方が、みんな安静に暮らせる」
というプロセスを踏みました。
長年地蔵を演じすぎて、本来の自分の姿(ADHD的で明るい性格)を
失ってしまったのが一番の損失です。
しかし、話しても恐らく嫌われていたので、
この行動が正しかったとも言えます。
困りごと③ 感覚過敏
聴覚、嗅覚、視覚などあらゆる面で感覚過敏です。
下記に自分が苦手なものの一覧を載せました。
対処法③ 辛い環境を避ける
できる限り、自分にとって過ごしづらい環境を
避けるしか無いです。
「行きたくないアピール」を積極的にしたり、
その場所に行かなくてもいいなら「トイレ」と言って
逃げればいいです。
また、他のアイテムを駆使するのも良いでしょう。
思いつく限りですが、
嗅覚過敏→マスク
聴覚過敏→帽子・耳栓
視覚過敏→サングラス
触覚過敏→長袖の服・ジャンバー
味覚過敏→調味料で味変する
とかです。
僕も家では必ずマスク、外では暑くてもジャンバーを着て
過ごしています。
困りごと④ 興味関心の偏り
この症状は当事者がASDのみの発達障害者か、
ADHDも併発している発達障害者かによって、
しんどさが大幅に変わってきます。
ASDだけ持ってる人は、自分の興味関心の赴くままに
その分野を追求し続ければ良いんです。
興味が行き届く分野によっては、
世界を変えてしまう場合だってあるでしょう。
しかしADHDを持っていると…
「飽き性」「集中力が続かない」という特性が邪魔をし、
全部が中途半端な人間になってしまうのです。
せっかくの長所が台無し…
対処法④ 一度に複数の分野に手を出さない
色んなことに興味が行ってしまうのは仕方無いので、
一度に取り組む分野は1つだけに絞るべきです。
「これもやりたい!あれもやりたい!」という気持ちになり、
結局何も成し遂げられずに終わるからです。
僕は「一回手を出した目標は最後までやり抜く」という
自分ルールを持っています。
それでも、達成できないことはあるので、
目標を細分化して続けやすい工夫を施すのも有効ですね。
困りごと⑤ 話し方が合成音声
みんなの前で発表をする時などは
「ゆっくりボイス」「ずんだもん」のように
ワンパターンで機会的な話し口調になってしまいます。
小学校の頃は「お経読むな」と笑われていました。
対処法⑤ 事前練習
発表は準備が可能なイベントなので、
「ここでこういう風に話す!」と紙にメモして
おくのが無難です。
その通りに演技すればいいだけの話なので楽ですね。
困りごと⑥ 一方的に話す
相手の話を遮って自分の話ばかりをしてしまいます。
反対に、自分で全く話さずに、ずっと相手に話をさせる時もあります。
会話のキャッチボールを例にすると、
相手がキャッチするのを考慮せず、自分だけボールを投げまくったり、
相手のボールを無視し続けるという形です。
どちらにせよ、相手が疲れて「コイツとは話したくない」と
思うでしょうね。
対処法⑦ 基本は聞き手に回り、最低限の質問に応答する
みんな自分のことを話したいので、基本は聞き手に
回った方が嫌われません。
その上で、最低限聞かれた質問に機会的に答えて
会話すれば良いと思いました。
相手に質問したり、もうワンクッション置ければ良いのですが…
そんな対応力は持ち合わせていないので無理はしません。
困りごと⑧ ゼロヒャク思考
発表する際に吃音症状が出てしまった時、「自分は何もできない
ダメな人間だ」などと、不確かな根拠から、自分をゼロヒャクで
判別してしまいます。
また、他者の評価にも影響します。
母親から褒められる(好感度100)
→母親から「邪魔だからどけて」と言われる(好感度0)
みたいなイメージです。
極端な例に見えるかもしれませんが、本当に
すぐに気持ちがコロコロ変わります。
対処法⑧ 「普通」の評価を導入
これは樺沢紫苑の本に書かれていたことです。
ゼロヒャクの間に「50」の評価を追加することで、
気持ちが楽になるというシステムですね。
それでも、人を信用できないので
思わず低評価を押したい衝動に狩られます。
困りごと⑨ 急な予定変更が苦手
母が「今日は○○の店に行く」と言ったのに、急に「行かない」と
言われると15分くらい発狂してパニック起こします。
対処法⑨ 逐一予定を聞きまくる
相手はウザいでしょうが、自分の不安を軽減するために
高頻度で「本当に○○行くの?」と質問しまくります。
あくまで「急」な変更が苦手なのであって、
事前に言われていれば十分適応できるからです。
困りごと⑩ 言われた通りに言葉を受け取る
例えば「カモ」という言葉。
中2の時の僕のあだ名だったようです。
意味としては「利用されやすい人」という感じですが、
僕は3年生までこの言葉の真意が全く理解できませんでした。
そのまま受け取るので、
「カモ?鳥かな?自分のどこがカモに見えるんだろう…」
と疑問を持ち続けていましたね。
また「皮肉」が初見で分からないので、「個性的な人」っていう
含みのある言葉も最初は褒められていると勘違いしてしまいます。
素直すぎて、人に騙されたり搾取されたりする
可能性が高いってことですね。
対処法⑩ 疑問は調べて即解消
長い間「?」を引きずっていると、トラブルにもなり兼ねないので、
湧き上がった疑問はすぐ消化すべきです。
また、健常な第三者に意見を求めるのも良いでしょう。
困りごと⑪ 嫌な記憶フラッシュバック
記憶力が高いという長所はありますが、
その長所がデメリットにもなり得ます。
「いじめ」「親からの人格否定」「夫婦喧嘩」などの
トラウマを鮮明に覚えて、頭の中で頻繁に再生してしまうのです。
フラッシュバックは些細なことで発生します。
例えば、誰かが虐めっ子の「名字」を言っただけで
パニックになったり…とかです。
対処法⑪ 嫌な記憶はアウトプットしない
嫌な記憶を何度も思い出すから、記憶がより強化されて
苦しい思いをするのです。
だから、嫌なことは一回吐き出したら、
もう考えない!というスタンスでやり過ごすのが
良いと思います。
しかし、親に自分の気持ちを話したり、ネットに書き込んだりするなど
辛い気持ちをかき消すために無意識的にアウトプットしてしまうので、
残さないのは現状難しいです。
総括
今回は自分のASDの症状に対する対処法を
たくさん書きました。
(こんな文章誰にも役立たないと思いますが、)
誰かの役に立ってくれたら嬉しいです。
ここまで記事を読んでくれてありがとうございました!
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