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肉食べなくても健康で地球にも貢献!プラントベース食の効果とおすすめタンパク質源とは?


肉は食べた方がいいのか?

「別に食べなくても大丈夫です。」
というのが、30年以上管理栄養士やっている私のこたえです。

ただし、たんぱく質が不必要とかではないので、他から食べる必要があります。

肉を食べないという選択をすることを全面的に否定する管理栄養士がいたら、それは何というか視野が狭いとしか言いようがありません。(←あくまでも私の意見です)

多様性の時代なんです。
「出された給食を残さず何でも食べる子が良い子!」
という時代ではないと思うんです。好き嫌い無いことが悪いことではありません。もちろん、素晴らしいことです。しかし、主義によって食スタイルも選べる時代がやっと来た!と私は感じています。
(私が肉食をやめようと思ったのは小学生の低学年の時です。実現したのは20代。その話に興味のある方はコチラ

👉プラントベース食を勧めることは、健康面や環境面で多くの利点があります。
👉本記事では、プラントベース食の効果について、科学的な根拠に基づいた情報を提供し、健康と環境の面での利点を紹介します。


平日の私の朝ごはんはこんな感じです♬

 まず、プラントベース食の健康効果について考えてみましょう。多くの研究により、プラントベース食が様々な病気の予防に効果的であることが示されています。例えば、心臓病やがんのリスクを低減することが報告されています(Satija et al., 2017; Tuso et al., 2013)。

また、プラントベース食は、糖尿病、肥満、高血圧の治療にも役立ちます(Turner-McGrievy et al., 2017)。これらの研究は、プラントベース食が健康的な食生活の一部であることを示しています。

【私が書いた記事リンクをはったので、読んでみてください】


プラントベース食が地球環境に良い影響を与えることも確かです。

肉を生産するためには多くの資源が必要であり、環境問題に大きな負荷をかけます。
牛肉を生産するためには、植物性たんぱく源を生産するのに比べ約20倍もの水が必要であり、その過程で二酸化炭素の排出も多くなります(Gerber et al., 2013)。
一方で、プラントベース食の生産に必要な資源ははるかに少なく、環境負荷も低いです(Sabaté et al., 2014)。

プラントベース食を選択することは、環境問題に対する貢献にもつながります。
👉プラントベース食を実践することで、自分自身の健康と地球環境の両方をサポートできることは明らかです。


では、肉を食べない場合にどのようにタンパク質を摂取できるのでしょうか。実は、肉以外にも多くのタンパク質源があります。
・大豆
・大豆製品(豆腐、油揚げ、厚揚げ、高野豆腐、豆乳など)
・豆
・ナッツ
・シード
・野菜など


完全に菜食にしないプラントベース食を食べる人も増えています。
・魚介
・卵
・牛乳、乳製品


これらの動物性食品はたんぱく質の質は肉類と同等で良質です。
必要なアミノ酸を含んでおり、肉と同等の栄養価を提供することができます(Craig, 2009)。

完全菜食のヴィーガンの人でも大丈夫です。
植物性食品を組み合わせることにより、たんぱく質の栄養価は上がるのです。アミノ酸の補足効果といいます。
穀類+豆類という食べ方を基本にしていれば、ひどいエネルギー不足が無い限り大丈夫です。

プラントベース食を摂取することで、バランスの取れた栄養素を摂取することはそれほど難しくないんです。


また、プラントベース食は、肉食に比べて脂肪やコレステロールの摂取量が少なくなるため、健康的な体重管理にも役立ちます。
さらに、プラントベース食は食物繊維が豊富であり、消化器系の健康をサポートする効果があります(Slavin and Lloyd, 2012)。


最後に、プラントベース食の地球環境への貢献について考えてみましょう。肉を生産することは、大量の水とエネルギーを必要とし、多くの温室効果ガスを排出します。

プラントベース食は、水資源やエネルギーをより効率的に使用することができ、温室効果ガスの排出量を削減することができます。そのため、プラントベース食は、環境問題に取り組むための一つの手段となります。

🌎<まとめ>🌎
プラントベース食は、
・健康的な食生活をサポートし、
・地球環境にも貢献することができます。

肉を食べることを減らそうかと検討中の人は、タンパク質源として、大豆や豆腐、ナッツ、シードなどを取り入れることで、バランスの良い栄養素を摂取することができます。

また、プラントベース食は、脂肪やコレステロールの摂取量を減らし、消化器系の健康をサポートする効果があります。

さらに、環境問題にも取り組むことができます。プラントベース食を取り入れることで、自分自身と地球環境を健康に保つことができます。


読んでいただきありがとうございます💖
プラントベース食の理解が深まりますように💛

はつみ|管理栄養士|プラントベースの栄養と料理@ベジ広間の縁側

【参考文献】

  • Craig, W. J. (2009). Health effects of vegan diets. The American Journal of Clinical Nutrition, 89(5), 1627S-1633S.

  • Gerber, P. J., Steinfeld, H., Henderson, B., Mottet, A., Opio, C

  • ベジ広間 https://vegehiroma.com/


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