見出し画像

監査法人の副業事情と、キャリアの選びかた

すやきです。記事を読んでDMをくれる方がいらっしゃり、こまど新事業の合間に記事を書きたくなりました。

今日は、僕たちが創り、いままさに始まろうとしている「こまど」というサービスと、監査法人にいながら副業をすることの話について触れようと思います。


監査法人は副業を許可しているのか

画像1

結論から言うと、Big4含め副業を許可するか否かは、「年次と職階に依る」というのが実情かと思います。

もちろん中小の一部の監査法人は副業を解禁したり、時給の高い非常勤採用を積極的に行っているところもあります。


ちなみに、ぼくのの副業申請は認められませんでした。


いまつくっているサービス「こまど」は個人事業主として仲間と運営しており、法人化するか否かの議論は進んでいません。

ただ収益が発生した場合に僕の「こまど」での立ち位置によっては副業になる可能性があるため、監査法人に副業申請をだしたところ、「職階や年次が浅いことから」認められませんでした。

理由はよくわかっていないのですが、独立性を求められる公認会計士という職業柄、年次の浅いスタッフ階層にはより厳しい条件を課したのではないかと思っています。


あくまで一監査法人内での規定ですが、他の監査法人にいる知り合いも、「浅い年次のスタッフ階層の副業は基本的には認められない」とのことでした。年次が上がれば、申請を出すことと独立性に反しない範囲で認められる、という理解です。


これは補足ですが、最近流行っている仮想通貨投資やインデックス投資については副業が認められます。

投資損益は多くが雑所得になり、事業としてやっていないということから、投資は基本的に認められている、ただしクライアントの株は保有できない、というのが実情です。


合法的に副業をするには

画像2

しかし今後、監査法人含め、副業を推奨し、前向きな議論をする日本企業は増えていくと思います。このコロナパンデミックを乗り越えんとしている今、テレワークやコワーキングスペースが増え、今までの働き方からよりパラレルな働き方へとシフトしないと、優秀な会計士を欲しがる監査法人も生き残っていけないのではないでしょうか。

僕が副業申請を出した時も、上の方は同様のことをおっしゃっていました。

監査法人も副業を解禁する日が近いのかもしれませんね☆


ここで、「あれ、すやきはこまどの事業作っているんでしょ?収益が発生したらどうするの?」と聞かれます。

これについて、監査法人にいまだ所属する僕の立場・意見としては、

「こまどの個人事業主は僕ではなく、僕はあくまでボランティアとしてやっている。収益が発生しても別の仲間の事業主口座にお金が入り、あくまでそのお金は彼のもの」である、という建て付けになります。

それからこれはちょっとしたコツですが、仮に僕が「こまど」のアルバイトだったとしても、「時給は貰いません、貰わない代わりに事業主口座のなかにプールしておいてもらっています」と言えば、厳密には副業にはなりません。

収益が発生しても、そのメイン口座からお金を出金しない限り、第三者から金銭の授受があったとは言えないのです。


だから副業禁止の会社にいながら副業をしたいなら、実質的に事業主から金銭を受けとらなければいいのです。


会計士だからこそできる、視野が広く新しいキャリア選択

画像3

監査法人にいたからできたってこと、実は結構あります。副業こそ最初の年次では認められませんが、別にお金貰わなければいいだけだし、ボランティアというかたちで事業作りの経験ができます。


最近は、監査法人からの出向というかたちでベンチャー企業の経理・CFOをやる経験を若い年次からできたり、事業部を跨いだオールラウンダー的な活動や働き方を選択できたり。


それはひとえに監査法人に入る人材が「会計士試験に受かるだけのポテンシャルがあるから、若くして難易度の高い業務を任せても大丈夫だろう」と思われるからです。

資格にあまり意味を見出せない世の中と言われていますが、難関資格こそ、初対面でインパクトを与える唯一無二のカード。

なんでも可能にするこのカードを手に入れるために、時間とお金をかける価値は十分にあるのかなと。


そんななかで僕は「会社という組織とは別で自分の事業を作る」という選択をしました。

ぼくが事業作りを自発的に始めたのは、「何か新しいことを始めて達したときに見える景色が変化するのを楽しみたい」という理由です。結構単純。

俗に言う「起業」になるのかもしれませんが、いまはまだまだ「草ベンチャー」の域を出ません。


僕らのつくるサービス「こまど」が、多くのカフェ難民にとって必要とされるものとなり、コロナで人出の減った街や飲食店にフィットする事業になりうるなら、「こまど」サービスが東京の街で息づき始めるタイミングを待つばかり。

僕たちは、来たるその日のために、「こまど」の発信を続けます。


カフェより、家より、自習室より、最高の作業空間・交流空間をみなさんでつくりましょう。


p.s. 上記の「こまど」ですが、すでにWebサイトや資料は作成済みで、東京都のとある飲食店で「こまど」を導入してくれる議論がすすんでいます。皆さんがこのサイトを広げてくれるおかげです。今後ともよろしくお願いします!!

♪YOASOBI 「三原色」

2021/8/14 すやき


いつも読んでいただきありがとうございます!