見出し画像

【効果的な訪問リハビリ】利用者さんのやる気を高めるポイント!その2!

訪問リハビリでは、利用者さんの家にセラピストが訪問してリハビリを提供するため、利用者さんのやる気の管理ができていなければ、気分不快によるキャンセルの連絡が増える、リハビリが進まず成果が出ない、などなど様々な問題が生じます。

上記の理由から、入院リハビリよりも訪問リハビリで働くセラピストは、利用者さんのやる気について考える機会が多いのではないでしょうか?

そんなやる気を高めるポイントについて、先週に引き続き、今回も紹介します。

先週の記事をまだ読んでいない方は、是非、以下のやる気を高めるポイントについてもチェックしてほしいです!


やる気が低下する理由

訪問リハビリの利用者さんのやる気が低下する理由は、”現状維持バイアス”と考えられます。

現状維持バイアスとは、先行き不安があると現状のままで挑戦することができなくなる心理になります。

そのため、先行き不安がない=体調や気分が良い時にはやる気を発揮して挑戦することができるが、体調や気分が優れないとやる気が出ないと考えられます。

訪問リハビリの利用者さんの多くは、障害や廃用による身体機能の低下、疾患や不活発な生活による体調、気分の不良があるため、やる気がアップダウンしやすい傾向があります。


やる気を高めるポイント

訪問リハビリの利用者さんのやる気を高めるためには、先行き不安を減らしてあげることが有効になります。

先行き不安になる理由は、身体機能の改善の可能性、疾患や体調に関する知識などの情報が少ないために起こります。

そのため、セラピストは身体機能、体調や気分を聴取しながら、それに関するポジティブな情報を提供することが大事になります。

この情報提供する際には、利用者さんに分かりやすい言葉、例え話などを活用し、詳細を理解できるように工夫しましょう!

例えば、利用者さんから「最近、よくこむら返りがおこる。」と言われた場合。

足の浮腫の程度、内側のふくらはぎ(腓腹筋内側頭)の圧痛、水分摂取量、尿量、糖尿病所見、食事内容の確認(マグネシウム摂取量の確認)、身体活動量などなどの様々な情報収集をしながら、こむら返りに関する情報提供を合わせて行います。

利用者さんからボソッと言われた小さな悩みをセラピストが深掘りして、丁寧に説明することができるだけで、利用者さんは安心し、気分が落ち着くことでやる気が高まります。

上記の例えは、体調に関わる知識になるため、分からない場合は利用者さんの「こむら返り」というワードについてスルーするのではなく、素直に「こむら返りについては詳しくないため、次回までに勉強しておきますね!」のように伝えておく方が利用者さんが1人で悩まなくても良いという安心感を与えることができます。

セラピスト自身が分かることはスラスラ答えて、知らないことはスルーするような会話を行っていると、知らず知らずにうちに利用者さんは言えない悩みを募らせてしまい、やる気が低下してしまうかもしれません!

是非、利用者さんの悩みはすべて拾ってあげてください!!


まとめ

今回は、先週に引き続き、訪問リハビリの利用者さんのやる気を高めるポイントについて紹介しました。

やる気が低下してしまう理由は、先行き不安がある=体調や気分が優れないやる気が出ない=現状維持バイアスが働くためと考えます。

そのため、日々の関わりの中で、先行き不安に対する対策をセラピストが意図的に行うことでやる気を高められます。

セラピストは身体機能、体調や気分を聴取した際、それに関するポジティブな情報を利用者さんが分かりやすい言葉、例え話などを活用し、詳細を理解できるように提供することが大事になります。

是非、試して見てください!

今回の記事と合わせて読むとおススメの記事を以下に張っておくので、読んでみてほしいです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?