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【効果的な訪問リハビリ】自主トレーニングを継続してもらうためのポイント②

自主トレーニングの提案・指導は、訪問リハビリ業務として重要視されています。

しかし、自主トレーニングを継続して行える利用者さんは少なく、セラピストは「どうすればあの利用者さんはやってくれるだろうか、、、」と悩むと思います。

上記のような利用者さん側に理由を求めることはあるあるですが、セラピスト側の理由を考えたことはありますか?

今回は、自主トレーニングを継続してもらうためのポイントとして、セラピスト側の理由について紹介します!


自主トレーニングが継続する利用者さんの特徴

自主トレーニングが継続できる利用者さんは、”自己効力感”が高いです。

自己効力感とは、「自分ならできる」、「やればうまくいく」と思い込める期待や自信になります。

そのため、具体的には新しいことに挑戦する、積極的に行動する、物事を前向きに捉える、立ち直りが早い、コツコツと努力ができる、などなど見られます。

「自分ならできる」と思えている=自己効力感が高くなるためには、下記の3つが重要になると言われています。

1.成功体験
2.代理体験
3.他者評価

上記の1~3は、リハビリで体が動かしやすくなった=成功体験、利用者さん自身と似た人がリハビリで体が動かしやすくなったエピソードを聞く=代理体験、セラピストからの励ましや正のフィードバック=他者評価となり、多くのセラピストがリハビリを行う上で意識しています。

しかし、上記だけでは、自主トレーニングを継続できる利用者さんになれないのが現実だと思います。

実は、自己効力感には、もう1つ不思議な特性があると言われています。

その特性とは、身近にいる人の自己効力感が高ければ、自分の自己効力感が高くなり、身近にいる人の自己効力感が低くなれば、自分も自己効力感が低くなります。

利用者さんの自己効力感は、利用者さんの家族(介助者)とセラピストの自己効力感に影響されることになります。

つまり、利用者さんの家族やセラピストが利用者さんなら自主トレーニングをできると思って声をかけたり、関わっていれば、利用者さんが自主トレーニングを継続できる可能性が高まります。

家族の自己効力感を高める方法

家族の自己効力感を高める方法は、リハビリ内容と効果を実際に見てもらい、説明をすることで、利用者さんの病態理解を深めてもらうことになります。

リハビリ中は、セラピストと利用者さんの2人だけで進めるのではなく、できるだけ家族を巻き込む形を取るようにしましょう!

訪問リハビリでは、邪魔してはいけないと思って静かに見守っている家族が多いですが、自己効力感を高める事を考えれば、利用者さんの家族に対してもしっかりとリハビリに参加してもらうように関わることが重要になります。


セラピストの自己効力感を高める方法

セラピストの自己効力感を高める方法は、コツコツと運動をすることになります。

コツコツと運動をすることにより、自分の身体に対する満足度が高まり、人の目を気にしにくくなります。

すると、他者と自分を比べて卑下することも減り、何事にも積極的に行動したり、自分のやりたいことに労力や時間をかけられるようになると言われています。


まとめ

今回は、自主トレーニングを継続してもらうためのポイントとして、セラピスト側の理由について紹介しました。

利用者さんが自主トレーニングを継続するためには、「自分はやればできる」と思い込める自己効力感が高いことが重要になります。

この自己効力感は、利用者さんの家族や担当セラピストの自己効力感が高いことで、利用者さんの自己効力感を高める事ができます。

そこで、利用者さんの家族の自己効力感を高めること、セラピスト自身の自己効力感を高めることが、利用者さんが自主とトレーニングを継続するためのポイントになります。

利用者さんの家族の自己効力感を高めるためには、セラピストが意図的に家族をリハビリに巻き込み、リハビリ内容と効果を実際に見てもらったり、説明を聞いてもらい、利用者さんの病態理解を深めていきましょう!

セラピスト自身の自己効力感を高めるためには、利用者さんに提供している自主トレーニングのようにコツコツと運動をしましょう!

上記の考えと合わせて、前回紹介した自主トレーニングの継続を促すポイント=下記の記事の内容を合わせて行うことで、さらに効果的であると考えます!

是非、やってみてください!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今回の記事と合わせて読んでほしい、利用者さんの家族との関わりについても下記の載せておきます!


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