訪問リハビリあるある!利用者さんと家族の言い合いを仲裁する時は?
デイサービスやヘルパー、訪問看護などの新たにサービスを導入したり、サービスの利用回数を追加する時に、利用者さんと家族の間で言い合いになることはありませんか?
過去の私は、そんな時に沈黙を貫いていました。
そして、頼りないリハスタッフと言われたこともありました、、、
絶対に、仲裁しましょう!!!
今回は、利用者さんと家族が言い合いになる理由、仲裁する時のコミュニケーションアイディアについて記事にしました!!!
ナイーブ・シニシズム
利用者さんと家族が言い合いになる場合。
利用者さん側は、
・今のままで良い、必要ない
・自分のことは自分がよく分かっている
・家族が楽をしようとしている
などと、考えているでしょう。
家族側は、
・今よりも活動的になれる
・利用者自身のできることが増える
・利用者自身が楽になる
などと考えているでしょう。
これは、「ナイーブ・シニシズム」という認知バイアス(思い込み)によるものです。
ナイーブ・シニシズムとは、自分よりも相手のほうが自己中心的、利己的な傾向にあると思い込んでしまうことです。
そのため、自分自身の考えは、客観的、利他的であるとも思い込んでしまいます。
例えば、デイサービスに行くことについて利用者さんと家族が話した場合。
利用者さん:「デイサービスには行かない。準備が大変だろ?」
家族:「準備よりも、体力つけるためにもデイサービス行ってみたら?」
利用者さん:「家で、訪問リハビリやっているから!!大丈夫だよ。」
家族:「訪問リハビリは1時間だけど、デイサービスは半日だから、そっちもやると体力がつくでしょ!!!」
この会話では、利用者さんも家族も自分自身の言い分が正論、合理的と考えています。
この話し合いでは、ただの言い合いになってしまいます。
共通点を共有させる
ナイーブ・シニシズムにより、言い合いになってしまった時には仲裁に入りましょう。
その時、利用者さんと家族をなだめて、リハスタッフとしての意見を言うことはおススメしません。
理由は、利用者さんか家族のどちらかの肩を持つことになりやすいからです。
仲介する際には、利用者さんと家族、お互いの共通点を共有することが重要です。
先ほど例で出した会話をもう一度、見てみましょう!
利用者さん:「デイサービスには行かない。準備が大変だろ?」
家族:「準備よりも、体力つけるためにもデイサービス行ってみたら?」
利用者さん:「家で、訪問リハビリやっているから!!大丈夫だよ。」
家族:「訪問リハビリは1時間だけど、デイサービスは半日だから、そっちもやると体力がつくでしょ!!!」
利用者さんの考え方は、「デイサービスに行くと家族負担が増える」
つまり、「自宅での生活が危ぶまれる」になります。
家族の考え方は、「デイサービスに行かないと利用者さんの体力が落ちる」
つまり、「自宅での生活が危ぶまれる」になります。
利用者さんと家族もの共通する意見は、「今の自宅での生活を壊したくない」になります。
そのため、仲介する時には「今の自宅での生活を壊したくない」という共通点を共有させます。
・家族が準備することは大変じゃないのか?
・訪問リハビリだけでは体力が落ちるのか?
・デイサービスに行くと体力がつくのか?
上記のような話し合いを進める段階で、リハビリスタッフとしての知識や経験を伝えてあげると良いと思います!!
まとめ
利用者さんと家族の言い合いの原因は、今の生活を壊したくないというお互いの利他的な思い込みが多いです。
家での生活を支援するリハスタッフは、利用者さんと家族のどちらが正しいかをジャッジするのではなく、お互いの共通点を共有させ、言い合い➡話し合いができるように仲裁していきましょう!!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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