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目指せ!新規就農21|自分で育てて食べるが一番

現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

今回の記事は、自分が作った農産物の魅力をどう消費者の方に伝えるのか?ということについて書き残しておきます。マーケティングにつながるお話です。

長野で100年続くりんご農家の5代目のみやちんのvoicyを聞いて考えたことです。


34.自分で作った作物が一番美味しい

私は、教員になって27年目になりますが、担任をしていた時は、毎年、子どもたちといろんな野菜を作ってきました。

また、私生活においても、PTAの畑や、貸し農園で家庭菜園も続けてきました。

素人のすることですから、もちろん、うまくはいかないこともありました。
プロの目から見たら、全然なっていなかったでしょう。

でも、楽しかったー。
自分なりに調べて、分からないなりに工夫して、時には枯らしてしまったり、時には動物に横取りされたり….

教え子たちも、それはそれは、自分の育てている作物に愛着を持っていて、雨の日にも水やりをするくらいでした。

我が子が小さい時には、一緒に畑を耕して、種を蒔いて、苗を飢えて、生長する野菜たちを観察し、そしてついには収穫。満面の笑顔でした。

そして何よりの楽しみは、その収穫した作物を調理して食べること。
子どもたちの大嫌いな人参だって、ピーマンだって、「美味しい、美味しい」って食べちゃう。

その作物の生長段階に関わってきた子どもたちは、その作物に対しての自信だったり、愛着だったりが自然とわいています。
そうしてから収穫した作物は、何したって美味しいって感じることは間違いありませんよね。

35.その美味しさにどう共感してもらえばいいか

ひるがえって、農家さんが、自分の作物をお客さんにより美味しく感じてもらうために、この要素を取り入れないかと考えます。

①農作業体験

自分の畑にお客さんを招いて、農作業を体験してもらうことで、お客さんはその農作物に愛着をもってもらうことができるでしょう。
もちろん収穫も体験してもらうことで、より一層、その作物の美味しさを感じてくれるでしょう。

②果樹のオーナー制度

例えば、りんごの木でしたら、お客さんにそのりんごの木1本まるごとオーナーになってもらいます。普段の管理は、農家さん、でも、収穫したものは、すべてオーナーのもとへ届ける。
どんな小さなりんごでも、オーナーさんにとっては愛着のある1個のりんごとして美味しさを感じてくれることでしょう。

③果物狩り

例えば、ぶどう狩り。
「どれが甘いかな〜」なんて、自分なりに目利きをしてぶどうを選ぶ楽しさがあります。
その楽しさが良い調味料となって、スーパーで買ってくるブドウよりも何倍も美味しく感じられるでしょう。

④その農作物に対する農家の感情や背景をのせる

お客さんに実際に体験してもらわなくても、その農作物を育ててきた農家自身が、生長の過程や背景、苦労や失敗、その時に抱いた感情…そういったもので包み込んで、商品を届ける。
それが、お客さんにいろいろなものが伝わったならば、きっとその農作物に価値を見出してくれて、より一層美味しく感じられるに違いありません。

いずれの方法でも、つまりは、農家がその作物にこめた美味しさをお客さんにも共感してもらえるかがポイントとなります。
そして、これは、私の目指す農業の価値の一つでもあります。
直販農家として生きることの最大の魅力だなぁと考えています。

今回の記事では、自分が作った農産物の魅力をどう消費者の方に伝えるのか?ということについて、「やっぱり、自分で作った作物が一番美味しいでしょう」ということを切り口にして考えてみました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で21記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園

22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?

26.
腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る

30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?

32.農協ってなに?
33.農協とどう付き合っていくべきか?

というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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