途上国ベンチャー

途上国ベンチャーで働いてみた:不協和音と重圧(通算145日目)

2019年12月。 新店舗オープンのPRイベントをやってから一ヵ月が過ぎ、なんとか市内中心部に構えた健診センターに来店する個人客の数は増えつつあった。 他方で、お客さんの数が増えるほどトラブルも増えた。 たった数人しか待合室にいないのに待ち時間が長い、レポートをお届けするまでの時間が長い、トイレットペーパーの交換がされていない etc..... これまでの数少ないお客さん対応に慣れてきたオペレーション部隊にとって、基本的なオペレーションの効率化が図られておらず、また顧客

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途上国ベンチャーで働いてみた:渋滞と車酔い、そして生産性について(通算135日目)

2019年11月。バングラ生活が4ヶ月を過ぎても、慣れることのできなかったもの。それは、 交通渋滞!10kmの距離かつ直通の一本道が走っている地点間でさえ、下手をすると片道3時間かかる。道路が空いてさえいれば、30分以内に到着する距離だ。 たとえば、一日に数件営業回りをしようと思うと、道路が空いている朝7時半に自宅を出たとして一件目のアポが午前8時半、次のアポまで移動時間に鑑みて2時間は空けたいので午前11時に二件目、その後ランチタイムが午後2時~3時ころにはいるので、三

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途上国ベンチャーで働いてみた:深圳ファンドレイジングの旅(通算130日目)

2019年11月、突然、中国の深圳(シンセン)に出張に行ってくれ、と頼まれた。 なんでも、社長がバングラでこの事業を立ち上げる時にサポートしてもらったバングラ人の投資家が、バングラ・ダッカ証券取引所と中国・深圳証券取引所のつなぎ役*を担っているらしく、中国からの投資をもっと呼び込むためにバングラ国内のベンチャー企業を引き連れて深圳(シンセン)でピッチイベントを行うというのだ。 *ダッカ証券取引所の株式会社化にあたって深圳証券取引所から資本が入っている。この辺りはバングラデ

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途上国ベンチャーで働いてみた:メディアPRの世界(通算120日目)

2019年10月末、バングラ現地のメディアを呼んで新店舗オープンのPRイベントを開くことになった。 なぜ新店舗オープンに至ったのか。それは、市郊外の1店舗目の立地や景観が悪かったためだ。1店舗目のエリアは新興住宅地で、比較的若いがそこそこお金を持っている世帯が住む地域なので悪くなかったのだが、 ・建物が非常に古く景観が悪い ・7階フロアのほんの一部を借りていてスペースが狭く、上り下りも面倒 ・建物に入った後のルートがわかりづらい といった難点があり、市中心部の人通りが多い

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途上国ベンチャーで働いてみた:デザイナー常時募集中(通算90日目)

バングラに来てからずーっと悩んでいること、それはクリエイティブデザインを任せられるデザイナーが見つからないことだ。 自称デザイナー、という人がいないわけではない。 現に、この職場にも一人、いや2019年の時点では二人、デザイン担当のローカルスタッフがいた。 一人は算数が苦手でCVR(コンバージョンレート)が計算できないコールセンター兼FBマーケのリーダー、もう一人はComputer Science出身なのに同チームのアシスタントをしている女の子だった。 リーダーの彼は、本

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途上国ベンチャーで働いてみた:新店舗オープンと小口現金の嵐(通算40日目)

2019年8月1日、引っ越し騒動から数日後、新店舗はオープン日を迎えた。 オープンした、というよりも、その日を無理やりオープン日と呼ぶことにした、という方が正しい。引っ越し当日から数日間不眠不休、特にオープン日の前日はCEO含め数名のスタッフが文字通りの完全徹夜でどうにかこうにか店舗の体裁が整うまでもっていったのだった。 X線ルームを囲う壁のレンガ詰み、漆喰塗り、塗装。トイレの設置、その後悪臭の原因がパイプの形状にあることがわかり取替工事、排水がうまくいかず床の底上げ工事

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途上国ベンチャーで働いてみた:新店舗引っ越し大騒動(通算30日目)

2019年7月末。唐突にオフィス引っ越しと新店舗オープンが決まった。 唐突、というのは本当に唐突で、前日11時pmを回った頃、新店舗のレイアウト案を床に書きながらあーでもないこーでもないと議論していた居残り中の私と同僚の新卒Kくんを前にCEOが一言、「よし、明日引っ越すぞ!トラック手配しろ!」と叫んだことで決まった。 新店舗の場所は決めてあったが、居ぬきのだだっぴろい1フロアでしかない状態でレイアウトも定まっておらず、ましてや荷造りなどしていない。 寝に帰るだけとなってい

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途上国ベンチャーで働いてみた:マーケティングと事業ライセンスの壁(通算20日目)

2019年7月、ようやく現場で行われている業務内容がつかめてきた。 「バングラ人向けの健康診断サービス」 この事業のために、8名ほどの医師、臨床検査技師(受付その他チームマネジメントの役割含む)、放射線技師、が健診センターに常駐。 また、臨床検査室にも専門の臨床検査技師が4名いた。 その他、マーケティング(市内外の薬局、フィットネス/サロン、Uber)やコールセンター(FBマーケ含む)の担当が合わせて8名ほどいた。 皆それぞれ真面目に、家族的な関係性の中で楽しそうに働い

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途上国ベンチャーで働いてみた:部門別業績を可視化する(通算10日目)

2019年6月、バングラ駐在が始まって10日あまり、まず最初に私が取り組んでいたのは、現場の業務内容を数値で可視化することだった。 私が赴任する1ヵ月ほど前から、毎月10日に営業会議が開催される決まりとなっており、それまでに各部門のリーダーが収支計画と実績、そして次の1ヵ月のプランを資料にまとめて発表することになっていた。 よくよく話を聞いてみると、どうやら現地CEO鶴の一声で始まったらしいこの仕組みについて、各部門リーダーの現地職員6名は意図を理解できておらず、とまどいな

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途上国ベンチャーで働いてみた:緊張のはじまり(通算1日目)

繰り返しになるが、2019年6月20日木曜日、私はダッカに降り立った。 空港にはホテルの送迎ドライバーが迎えにきてくれていて、事前にホテルからコンファームの連絡が来ていなかったので不安になっていたがひとまず安心した。ホテルは5年前に泊まったところよりもだいぶ小綺麗で、湿気た布団に小さな虫(というかGというか)がわいていた当時の記憶に比べると格段に良い環境で感動した。[写真参照] ちなみに私はどこでもどんな環境でもわりかしよく眠れる。最近までそのことが特別長所だと自覚したこ

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