経営の技法

経営組織論と『経営の技法』#95

CHAPTER 4.3.2:マトリクス組織と一部事業制組織(②一部事業制組織)
 続いて、一部事業部制組織を紹介します。一部事業部制組織は事業部制を基盤に職能別組織の良さを取り入れたものと考えることができます。図4-5が一部事業部制組織の一例です。一見すると事業部制に見えますが、いくつかの点で典型的な事業部制とは異なります。
(図4-5)一部事業部制組織

 第1の異なる点は、基礎研究部門など各事

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経営組織論と『経営の技法』#90

CHAPTER 4.2.2 Column:アストン研究
 初期の組織論ではどのように組織を理解することができるか、さまざまな研究がなされてきました。そのうちの1つにイギリスのアストン大学のデレック・ピューらを中心としたアストン研究があります。
 アストン研究はさまざまな組織に対する調査研究を行いましたが、そのうちの1つの成果が、社会心理学のアプローチを用いて組織のフォーマルな構造を理解しようと試み

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経営組織論と『経営の技法』#88

CHAPTER 4.2.1:ライン権限とスタッフ権限
 もう少し権限の話を詳しくしていきます。組織における権限には、大きく分けてライン権限とスタッフ権限の2つがあります。
 ライン権限とはここまで話してきたような、上位層に与えられる、下位層の仕事を管理する権限のことを指します。「部長→課長→係長→主任→平社員」というような権限関係は典型的なライン権限の関係です。
 このときに重要なことは、指示命令

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経営組織論と『経営の技法』#71

CHAPTER 3.4:人間関係論の誕生
 科学的管理法とその考え方は、その後多くの研究者や実践家によって最適な労働状況を科学的に検討されることで広く受け入れられていきます。組織作りを経験や場当たり的に考えていくのではなく、科学的に作業条件を検討し、効率的な最善の方法を探索していくことによって、エ場などの生産性は飛躍的に伸びていくことになります。現在でも、科学的管理法の考え方は、ファストフード店な

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経営組織論と『経営の技法』#70

CHAPTER 3.3.2:科学的管理法における組織
 このような原理の下、科学的管理法ではいくつかの特徴的な制度や組織が作られます。その1つが、差別出来高給制です。それまでの出来高制では、過去の結果をもとに大まかに目分量で単価が決まっていました。ゆえに、たとえば1つの品物を作るのにかかる時間をめぐって労働者と管理者の間に対立が起こっていました。つまり、労働者は1つのものを作るのに時間をかけること

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経営組織論と『経営の技法』#63

CHAPTER 3.1.2:個性や人格の分離―規則による行動、非個人性、文書主義
 権限のヒエラルキーにおいてもそうでしたが、官僚制では個人としての人格と組織としての人格を明確に分離します。官僚制の根本には、特定の個人の力に頼ることによって組織の永続性が失われるということがあるので、能力としての専門性は重視しますが、その人の個人的背景や人格は組織の中に入らないように考えています。そのことの反映とし

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経営組織論と『経営の技法』#58

CHAPTER 2.3.2:事後の調整としての階層の設計・Colomn「ファヨールと管理の考え方」
 アンリ・ファヨールは、フレデリック・テイラーと並んで経営管理論や組織論の祖となる1人です。ファヨールは、1841年に生まれ、鉱山のエンジニアとして教育を受け、エンジニアとして仕事をした後、30代後半から鉱山の会社の管理を行った人物です。テイラーと同様、彼は純粋な学者ではありませんでしたが、自身の経

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経営組織論と『経営の技法』#48

CHAPTER 2.2.4:分業のデメリット・まとめ
 分業のデメリットのどちらも、組織を構成するのが人間だから起こってしまう問題です。もし未来に、すべての組織の活動がロボットによってなされるような組織ができることになれば、分業によるデメリットは起こることがなくなり、分業をどんどん進めていくことは、直接メリットだけを増やすことになるでしょう。
 しかし、現在は自動化がかなり進んだ工場のような組織で

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経営組織論と『経営の技法』#38

CHAPTER 2.2.3:水平分業のメリット・人的資源の活用
 次に、機能別分業のメリットについて考えましょう。機能別分業は、1つの仕事を機能別に複数のサブタスクへと分け、それぞれのサブタスクの成果を合わせることで1つの仕事を成し遂げます。そのため必要とされるスキルや知識は、1つの仕事を1人で行うよりも少なくなります。このことによって人的資源を有効に活用することができます。
 たとえば、学習塾で

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経営組織論と『経営の技法』#28

CHAPTER 2:組織を動かす基本設計
 組織の力を用いて何ごとかを成し遂げようと考えるのであれば、組織とは何かばかりを考えていても進みません。まずは組織を作るところから始めなければならないでしょう。
 この章では、組織を作るうえでの基本設計について考えたいと思います。第1章で、組織とは何かという問いかけから組織の定義について話しました。そこでは、組織とは「2人以上の人々による、意識的に調整され

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