詩を書く時間も、遠出する時間も、ままならなかった会社員時代。毎夜、人知れず疾走するブルーサンダーに会いにゆく。多忙な日々にストレスを感じているあなたへ「光は高純度 あんなにぺらぺら折れながら 酸素もない場所を通ってくるのに わたしは温かな生命活動を まだ続けていくのが悲しかった」
「その静かな裏庭を惑星が沈むような面ざしであなたが見ていた しらじらとやってくる最初の光線に凍えて。」詩集タイトルは、真夜中に失踪する貨物列車から来ているそうです。夜や明け方の香る作品が多い気がします。疲れたときの“心のサプリ”。ことばをいつもより少しだけ深く味わってみませんか?