唐鎌大輔

「移民」から「環境」へ~アフターメルケルの認識変化~

メルケル首相、率直な謝罪 3月24日はメルケル首相がイースター(復活祭)休暇に検討していた行動制限措置に関し「自分の過ち」だったと認め、国民に謝罪したことが大きく報じられました。政府が決断した厳格な規制に対し国民がこれを批判し、政府が譲歩するという流れはこれまであまり見なかったもので…

今、金融市場の何を見るべきなのか? ~着目すべきエッセンスを整理する~

視界不良だからこそエッセンスを見極めたい 米大統領選挙の解釈が定まっていないところに、待望のワクチン完成報道が矢継ぎ早に重なったことで、足許の金融市場をどう展望すべきなのか頭を抱える向きは増えているのではないかと思います: しかし、結論から言えば、今のところ、米大統領選挙およびワ…

「都会で働く」は歴史の選択~一過性の論調になびく危険性~

以下の点について議論が喚起されているということで筆を取りました。 ・「地方」「複業」などを選択肢に、あなたはどんな多拠点生活をしてみたいですか? ・多拠点生活にハードルを感じるとすればどんな点ですか? ・都会で働いている方、このままずっと都会で働きたいですか? こうした問題意識につ…

市場は見たいものしか見ない~大統領選に透ける「株の債券化」~

既報の通り、大統領選挙は史上稀に見る接戦となっています。本稿執筆時点ではバイデン勝利の可能性が高そうですが、それを認めないトランプ大統領が結果確定を遅延させるという想定された中では最低最悪のコースを走っているように見えます: しかし、金融市場の混乱は軽微・・・というよりも、選挙前…

人民元が上昇している理由~ファンダメンタルズの理解~

騰勢を強める人民元の今  米国の政治情勢を巡るヘッドラインが騒がしくなっています。金融市場でもこれに右往左往する時間帯が増えてきているように感じます。為替市場では、注目されやすいG3(ドル、円、ユーロ)通貨の値動きこそ乏しいですが、中国の人民元を巡る動き、具体的にはその上昇の勢いが…

ブレグジットQ&A~今、何が起きて、起こりそうなのか?~

改めて整理する英国のEU離脱(ブレグジット)の現状と展望  金融市場の注目は米国大統領選挙は元より、トランプ大統領の新型コロナウイルス感染も相まって米国政治情勢へ注がれています。しかし、欧州に目をやれば、2021年以降のEUと英国の「新たな関係」を規定するための協議が全行程を追えたにもか…

日銀短観(9月調査)に思うこと~業況よりも気になる業績そして投資計画~

業況よりも業績が心配 東京証券取引所のシステム障害並びに終日取引停止に隠れてしまいましたが、10月1日には日銀短観(9月調査)が発表されました。目線が逸れてしまった感じもあるので、ちょっと本欄で詳しく見てみようと思います。短観と言えば、メディアのヘッドラインになるのは大企業・製造業の…

苦しいアベレージターゲット~裁量残すほど威力は低下~

今後3年間はゼロ金利 9月16日のFOMCは現状維持を決定しました。FF金利の誘導目標は0~0.25%で据え置き、3月以降継続する量的緩和政策(QE)も米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)も同400億ドルのペースで購入する方針が据え置かれました。一方、政策メンバーの金利見通し(ドットチャート…

「マクロのアベノミクス」から「ミクロのスガノミクス」へ?~金融政策→構造改革~

16日、菅義偉官房長官が臨時国会で第99代首相に選出され、いよいよ菅新内閣がスタートします。任期は安倍首相の残した2021年9月までの1年間となります: 目先の注目点は内閣改造の是非となりそうですが、やはり2021年10月に任期が切れる衆議院議員の解散総選挙、そして2021年9月の自民党総裁選挙が政…

コロナショックから半年、米国雇用の今をどう読むか ~過去の後退局面との違いは~

コロナショック半年経過。米雇用市場の深手を概観 株価は高値波乱含みの日々が続いておりますが、米国のファンダメンタルズを推し量る上で最も注目される雇用統計も派手な数字が毎月続いております: 2009年6月から続いた米国史上最長の景気拡大局面は2020年2月に「山」をつけた。128か月間という拡大…