佐久間文子

安田菜津紀さんの連載100回目、そして最終回!(No. 930)

安田菜津紀さんの連載100回目、そして最終回!(No. 930)

考える人 メールマガジン 2021年9月23日号(No. 930) 中野翠×佐久間文子「ずっと不思議な人だった。」 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』をめぐって 2020年1月に急逝した坪内祐三さん。25年という時間を共に過ごした妻・佐久間文子さんが、その想い出を綴った『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三 』には、坪内さんが残した貴重な仕事から生活ぶり、激しい喜怒哀楽までが、使命感をもって記されています。 「やっぱり不思議な人だったね」と語るのは、コラムニストの中野翠さん。坪内さ

スキ
4
坪内祐三をめぐる、中野翠・佐久間文子両氏の対談!(No. 929)

坪内祐三をめぐる、中野翠・佐久間文子両氏の対談!(No. 929)

考える人 メールマガジン 2021年9月16日号(No. 929) 中野翠×佐久間文子「ずっと不思議な人だった。」 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』をめぐって 2020年1月に急逝した坪内祐三さん。25年という時間を共に過ごした妻・佐久間文子さんが、その想い出を綴った『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三 』には、坪内さんが残した貴重な仕事から生活ぶり、激しい喜怒哀楽までが、使命感をもって記されています。 「やっぱり不思議な人だったね」と語るのは、コラムニストの中野翠さん。坪内さ

スキ
8
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『喰うか喰われるか 私の山口組体験』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『喰うか喰われるか 私の山口組体験』

日本最大の暴力団との生々しい記録タイトルの「喰うか喰われるか」は、もののたとえなどではない。 ジャーナリストである著者が、半世紀にわたり取材してきたのが山口組だ。本書は、日本最大の暴力団を相手どり、あるときは喰い、あるときは喰われ、自身や家族を傷つけられても一歩もひかなかったギリギリの攻防の記録で、収支報告書でもある。面白くならないはずがない。 もともとヤクザに興味を持っていたわけではなかった。「アサヒ芸能」の新米記者として取材したのが始まりで、新創刊の月刊誌の目玉企画の

スキ
11
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『クララとお日さま』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『クララとお日さま』

AI搭載の人工親友が導く歪んだ世界カズオ・イシグロの6年ぶりの新作『クララとお日さま』は、ノーベル文学賞受賞後の第1作ということもあり、世界同時発売されて話題を集めている。 シンプルなタイトルは童話めいた印象を与える。ショーウィンドーに並ぶクララに目を止めたジョジー。からだの弱いジョジーの遊び相手として彼女の家に買われていったクララは、ジョジーのいちばんの理解者になろうとつとめる……。 あらすじを書けば、それこそ童話じゃないかと思われそうだがそうではない。語り手のクララは

スキ
8
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『コラムニストになりたかった』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『コラムニストになりたかった』

わくわくする、が人生の決め手 その人の書いたもの読みたさに雑誌を手に取らせる連載というのがいくつかあって、私にとっては、時折、タイトルを変えながら「サンデー毎日」で30年以上続いている、中野翠さんの「満月雑記帳」だ。 その中野さんが、フリーランスのライターとなり、コラムニストになるまでをつづったのが本書で、半自叙伝でもあり、1969年以降の雑誌のクロニクルとしても読める。小説誌に連載中から、わくわくしながら読んでいた。 わくわく、というのはこの本のキーワードだ。中野さん

スキ
14
コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 希望を見出せるリアルな記録|佐久間文子

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 希望を見出せるリアルな記録|佐久間文子

新型コロナウイルスの感染が広がり、発生源とされる中国の武漢が都市封鎖されるなかで、武漢市の女性作家がブログで封鎖下の日常を発表、それが全世界で読まれているというニュースは、ひとつの希望だった。 翻訳が出てすぐその『武漢日記』を入手し、想像した以上に人びとの苦難をリアルに伝え、官僚による人災的な側面を率直に批判しているので、「ここまで書けるのか」とびっくりした。もちろん「ネット検閲官」による削除や閉鎖、日本でのネトウヨにあたるらしい「極左」の激しい攻撃にも遭っているが、一歩も

スキ
13
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『歴史家と少女殺人事件 レティシアの物語』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『歴史家と少女殺人事件 レティシアの物語』

加害者ではなく被害者の人生の物語 歴史学者は過去しか扱わない。 本書は、そんな常識を打ち破る。まだ輪郭が定まらず揺れている現在のできごとを徹底調査し、歴史的な文脈の中に置き直し、未来において参照可能なものにする。歴史の可能性を拡げる、刺激的な仕事だ。 原題は「レティシア」。2011年1月、フランスの地方都市ポルニックで殺された少女の名前である。フランスではその名前だけでイメージが喚起される著名な事件だとしても、「三面記事」で扱う事件である。なぜ、気鋭の歴史学者が、ひとり

スキ
6
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『兄の終い』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『兄の終い』

亡くなった兄を「紙の棺で蓋う」 琵琶湖のほとりに暮らす翻訳家の著者のもとに、深夜、見知らぬ番号から電話がかかってくる。発信者は宮城県警塩釜署の警察官。縁を切ったはずの兄が、自宅で亡くなっているのが発見されたという。 まだ54歳で、発見したのは一緒に暮らす小学生の息子だった。兄は7年前に離婚していて、両親は他界、遺体を引き取れるのは著者しかいない。初めての土地で兄を葬り、一人残された息子の良一くんを母親が引き取れるように手続きし、アパートを片づけ、大量のゴミを処分し、車を廃

スキ
72
【全文公開】本の力を思い知る 佐久間文子さんの「わたしのベスト3」

【全文公開】本の力を思い知る 佐久間文子さんの「わたしのベスト3」

文芸ジャーナリストの佐久間文子さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。 『逸見(ヘミ)小学校』は、敗戦の年、寄せ集めの部隊に訪れたつかの間の休息を描く異色の戦争文学。作家の死後、原稿が見つかり、刊行された。  舞台は戦場ではなく、出発を待つあいだ駐屯していた国民学校である。敗けいくさが誰の目にも明らかになってから「人的資源の底をさらって」召集されてきた部下と、二日酔いで移動に遅れる、新米将校。死ぬために集められた彼らは、だからこそ優しく、一種のユートピアが形づくら

スキ
6
佐久間文子さんの「今月の必読書」…『セロトニン』

佐久間文子さんの「今月の必読書」…『セロトニン』

耐えられるレベルに保たれた絶望  出る前からベストセラーとなることが約束されているが、衝撃的な内容で毎度毎度、物議を醸し、フランスのみならず世界中の読者を困惑させる作家、ミシェル・ウエルベックの、2019年初めに出た最新作の邦訳が早くも刊行された。  前作『服従』は、2022年のフランスで、極右政党を選挙で破ってイスラーム政権が誕生するという、現実のその先を描く予言的な内容だった。『服従』は、シャルリー・エブド襲撃事件と同じ日に出版され、自身がイスラームを揶揄する発言をし

スキ
7