見出し画像

ク・ビョンモ著、小山内園子訳「破果」

女性殺し屋におとずれた「老い」

 表紙カバーの写真の女の手には深く皺が刻まれ、青い血管が浮き出ている。『破果』の女主人公は、「爪角(チョガク)」という偽名を使う、65歳の殺し屋だ。

ここから先は

1,032字 / 1画像
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…