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ライトヴァース風実験短歌・二首

1か月前

ピックアップトラックでソロキャンプ気分な小説

短章(2022/7/3,沖縄県西原町)

【詩】実はぼくも火星人です

【詩】お月様食べそこないました!

【詩】あくびのカリスマ

藥が効いてこないと 一言も湧かないし 旧態依然、 言葉・言葉・言葉 呪術の様に僕を 縛りつけてゐる- そろそろ散らうかと云ふ 早咲き櫻の幹に 尠し、どうだ?段階では それ程輝かしくもないが 大仰でもなく これは生活の為 〈あゝ訥弁食うていかれぬ弁護士か くにを〉戯れ唄。©都築郷士

夜更けに冷や奴なんか食つて 焙じ茶も粉末加工ぢや ありがたみ半減 (實際はちやんと香ばしい味) 伊藤園は新俳句やつてつから 嫌ひぢやないのよ。 さて一首、 〈虎穴幾つあるのか未だ虎児を得ずだけど赤ちやん拐帯つてどう? くにを〉 はゝ己の定形短詩はお笑ひ狙ひ を吐く何か。©都築郷士

穢い話で- 屁の製造マシーンと化した かの如く わが腹、勇なる「肚」てふ棄て おならの事で知つてゐる ちよいと洒落た詩行でもないか 頭巡らせたが そんな物、ない。 或ひは『ガリヴァー』からでも とも思つた、 ま、やめときませう。 〈ひね大根囓つて挑む白洲の儀 くにを〉 ©都築郷士

〈無知無恥を売りにしてゐたプリンセス日本輕音どこが先進 くにを〉 音樂界エロが席巻 僕は♂だからいゝけど ちよつとジェンダー物申すつて バンドゐたつて良い筈だ。 尤も裸に近いのが 氣分よかればまあまあそれで。 女性美を語る時、僕はシャイボーイ そんな小坊主なんだなあ。 ©都築郷士

心優しき者に幸ひあれ 例へばピーナッツのチャーリー・ブラウン ドジばかりでも男の中の男 男勝りのペパーミント・パティと そのツレ、マーシーは チャーリーを「狙つて」ゐる! 憎いぜチャンピオン・チャーリー・ブラウン 〈凧の糸絡めば絡む程に春 くにを〉 禁じ手ばつかり、笑。©都築郷士

饅頭怖い 酒も煙草も断つた 珈琲すら止めて すると 饅頭怖い!甘い物が 今己の脳を占領しつゝある だがこれは自然 人間といふ自然 飲みを引つ込めりや 粒餡の、幻味ゲンミとでも云ふかゞ 俄然己の舌を縛る これがおはやうの言葉。 〈冬の朝甘党に徴シルシ輕羹よ くにを〉 ©都築郷士

詩人としてのポール・サイモン

【アンダーパンツ栄枯盛衰記】詩。

或る人は そんなに惡くないものを 抱へて 格子戸の前で 待つてゐた。 先生に診て頂いてから 処分するつもり、 と。私は先生でもない、 骨董のことまるきり分からぬ、 ご自分で作りなさい それを売つてみやうよ! 〈バター飴のにほひ纏ひてまんさく活け くにを〉 趣味と主智。 ©都築郷士