詩人としてのポール・サイモン
初めてちゃんとポール・サイモンを聴いたのは、1986年発表のGRACELAND(グレイスランド)です。当時21歳だった僕は、3年ほどアルバイトしていた新宿のデザイン事務所から、上野アメ横にある古着屋に正社員として入社した頃に当たります。これからオリジナルTシャツの展開を考えていた古着屋にとってはグラフィックデザインが多少できると言うことが、採用の決め手だったみたいです。古着屋で2回目のTシャツシーズンに向けて、音楽好きの社長から「ポール・サイモンの南アフリカでのコンサートでバ