記事一覧
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雨天。ひたすら本の値段付けをした今日、おそらく青インクのBIC太で引かれた最も濃厚なラインは、ノーマンメイラー「ぼく自身のための広告」下巻、白い黒人」ヒップスターに関する皮相な考察”という章から。
LIVE UNDER THE SKY '81 パンフ
昨日の仕入れで、最も痺れたのが、1981 年のライブ・アンダー・ザ・スカイのパンフレット。ウクレレの教則本やミッシェルポルナレフの来日公演のパンフに混じっていた。表紙のイラストのパワーが妙にすごくて引っかかったので、落とせたらラッキー!ってくらいの感じで入札。そして落札できた。店に戻りじっくりページをめくってみるとなんとそのイラストは大竹伸朗さんではないですか!すっごくいいんですけど…!
デトロイト美術館の奇跡
合衆国の都市デトロイトとのファーストコンタクトは、野球のタイガースでもなく、アメフトのライオンズでもない。自分たちの世代はおそらくロックバンド、キッスによる1976年発表の「デトロイトロックシティ」のはずだ。バーを出て愛車のイグニッションキーを回すとカーラジオが鳴りはじめエンジンも回転し始める、するとあの印象的なギターリフが聞こえてくるというイントロを思い出す。今にして思えば、フォード、ゼナラルモ
もっとみるTHE AMERICANS
自分たちの店は一般的に「ブックカフェ」と呼ばれている業態。個人的には「ブックカフェ」ってあんまり好きな名称ではなくて使いたくないのですが、いちいち「店舗の入り口側が古本屋になっていて、奥がカフェなんです」なんて説明していると「ああ、ブックカフェなんだ」とか言われちゃって「あ、そうなんです」とか答えちゃってる、みたいなやりとりも面倒なので、「ブックカフェ」ということにしています。
そんなブックカフ
60 Years of Photojournalism
言葉に癒され、刺激されたりするのと同様に、1枚の写真に心揺さぶられる。歴史を知るうえで写真は言葉より少し早道かもしれない。その一瞬を捕らえた写真には言葉をいくつ並べたところでは太刀打ちできない説得力があるのだ。
なぜか背表紙にマルコムXのポートレイトが使われた”60 Years of Photojournalism”は、1940年代から90年代の60年間の報道写真を「戦争と危機」「狩猟と採集」
塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性
「アメリカの鱒釣り」のリチャード・ブローティガンの作品の翻訳者として知られる藤本和子さんが、1982年に晶文社より刊行したこの本が、一昨年、岩波現代文庫から文庫化されるときに池澤夏樹さんが解説を書かれたこともあって、手に入れていた。入り込むのになかなか手強く枕元の積読コーナーにあったものがようやく日の目を浴びた。
再度手に取り読むきっかけとなったのは、この5月のミネソタ州ミネアポリスで発生した黒
Cambridge Circus
「ケンブリッジ・サーカス」に掲載されていたポール・オースターと彼の作品の翻訳者・柴田元幸との対談が良かった。
テーマは子供の頃の話。コロナのせいなのかわからないけれど、ちょっと前にSNSで幼少の頃の写真をアップするのが流行ったりして、昔のアルバムを引っ張り出してきた方も多いと思う。昔を思い出すということは少し気持ちを穏やかにさせる効果があるのだろうか、この対談もおふたりの思い出話に頬が緩み癒され
For the Children
先日、静岡の友人でパーマネントという衣料品店を経営しているナベちゃんと久々にメッセージのやりとりをしていましたら「デジタルヒッピー禅」という言葉も出て来たりして…そうだよね、そうかもしれない、ということでこの1冊。確かに禅やマインドフルネスの本が気になる今日この頃です。
ゲーリースナイダー。
ギンズバーグやケルアック等と共にビートジェネレーションの代名詞的存在。26歳から12年、日本に滞在し禅の