『都内の車窓から2』 急行は通過する駅。 顔など見えない速さで通過する筈なのに、たまたま速度が落ちたり、ヘタすると止まる事があります。 蛸の吸盤と化している時に、ホームの人と目が合ってしまう微妙な気持ち……。 ここはひとつ、目を伏せておくのが心得なり、と固く胸に誓った朝でした。
『都内の車窓から1』 朝、通勤時の乗換。 私は扉と後ろの人に挟まれ、蛸の吸盤が如くガラスに張り付いていた。 と、駅員さんが杓文字の様な物を持ってる。いや『様な』ではなくまんま。 落し物?いや、駅員さんはそれを胸ポケットへとしまった。 扉に物が挟まった時、抉じ開ける用なのだと納得。