私たちはつい自我を邪悪なものとして捉えがちです。自我に良いも悪いもありません。そもそもが自我は実在しないのです。にもかかわらず、自我に判断を下したり、自我と戦うことでパワーを与え続けています。ですから、私たちがしていくのは自我を咎めずに見る、ありのまま見るということです。
「大丈夫だよ、安心していいんだよ、リラックスしていいんだよ」と、そんなふうにいくら言い聞かせても安心できない、リラックスできないはずです。それよりも、安心したくない、リラックスしたくない心の働きを自覚していくことです。しかも、咎めることなく、裁くことなく、ありのままに見るのです。