HASH-ROYALの偏愛ラーメン学

2001年から全国でラーメンを食べ歩き、2017年9月に47都道府県踏破を達成。また2…

HASH-ROYALの偏愛ラーメン学

2001年から全国でラーメンを食べ歩き、2017年9月に47都道府県踏破を達成。また2014年より「東海三県 自家製麺活性化プロジェクト」を主宰。店選びの指標として常にスープより麺を主軸に考える、生粋の麺類好き。➡ https://linktr.ee/hashroyal

最近の記事

その11:接客が無愛想シンドローム

「接客が無愛想」というクチコミクチコミサイトに集まりやすい意見の1つ 先日、ここしばらく訪れていなかった店へ久々に行ってみようかなと思い立ち、営業時間の確認を兼ねてクチコミサイトでその店の情報を確認したところ、 「接客にやる気が感じられない」 「相変わらず無愛想」 「寡黙で頑固なコワモテ店主」 といったフレーズが並んでいました。 これらのクチコミに対して反論があるわけではなかったのですが、 「え?そうだっけなぁ。むしろ女将さんなんかよくしゃべる方だと思うんだが…」 と疑問

    • その10:思考が追いつかないおいしさ

      まだ連載10回目だというのに、「ラーメンをロジカルに語りたい」と掲げたこの偏愛ラーメン学で定性的な内容を綴ります。はい、アホですよね。いや、私が生まれ育ち今も住んでいる中部地方では「たわけ」と呼ぶに値します。ちなみに、たわけの三段活用は「たわけ・どたわけ・くそだわけ」ですので、中部地方以外の方は覚えておいてください。 ラーメンにハマった原体験21年前の夏 さて今回のタイトル「思考が追いつかないおいしさ」について、まずは私がラーメン沼にハマった原体験に触れていきます。 あ

      • その9:食べ残しとグラム表示の問題

        2000年代後半の爆発的な「ラーメン二郎」ブーム(インスパイア店の氾濫など)以降、ラーメン二郎・二郎系(元二郎や二郎出身者だが二郎を屋号に掲げない店など)・二郎インスパイア(二郎や二郎系とは関係を持たないが、似た商品を提供する店)は今も増え続けています。 と同時に、たびたび話題になるのが食べ残し問題。近年で最もバズったのは「ラーメン二郎 亀戸店」店主によるこのツイートでしょう。 「大盛」や「ヤサイマシマシ」をオーダーしておいて食べ残しするという例が絶えず、やむなく「マシマ

        • その8:家系ラーメンの攻略法

          ここ2~3年、家系ラーメンが激烈に盛り上がっています。元々ラーメン専門店としては価格設定が安価かつ食べ応えがあることに加え、昨今では実力派店舗の出店が続くなど、その勢いは衰え知らずといった様相です。 その特長の1つとして麺のかたさ・味の濃さ・油の量を自分好みにカスタムできるという点があります。初めて訪れる店では「全て普通で」とオーダーするのが無難です。 しかし、それはあくまで「無難」なだけであり、個人の好みや食べ方に基づいたカスタムはそれぞれにあるはずです。今回はロジカル

        その11:接客が無愛想シンドローム

          その7:麺かため、ダメ。ゼッタイ。

          我ながら過激なタイトルをつけてしまったなぁ、という思いがないわけではないですが、作り手が美味しく作ってくれるラーメンをより美味しく食べるために必須中の必須な内容ですので、その思いは注入できたと思います。 先に述べておきますが、心の底から ・ラーメンの麺はかために限る! ・普通も柔らかめも食べたことがあるが、やっぱりかためが一番好き という方にまで、麺かためを今すぐにヤメなさい!という意図は一切ありません。 今回の記事は、 ・麺のかたさについて特定の意見がない ・店員さんに

          その7:麺かため、ダメ。ゼッタイ。

          その6:つけ麺の攻略法

          つけ麺がラーメン好事家のみならず、たまにしか外食しないという方にまで浸透して久しいです。にもかかわらず、未だに 「どうやって食べるのが正解なの?」 「いまいち良さが分からん」 「ラーメンの麺とスープを分けただけでしょ?」 といった旨の感想を、普段ラーメン・つけ麺を食べる機会が少ない友人から異口同音に聞きます。 そこで今回はズバリ、つけ麺の攻略法です。この1記事のみで、つけ麺に抱いていたモヤモヤが全てスッキリと晴れる、そんな内容を綴っていきます。せっかく作り手が一生懸命に

          その6:つけ麺の攻略法

          その5:この麺は、一体どこから来たのか?

          麺のクオリティ以前のハナシ 前回の記事では「茹で湯」について綴ってみましたが、今回はそこに投入する、ラーメンの主役の1つである「麺」です。麺の美味しさ云々ではなく、前回の記事と同じ目線で、お店選びに役立つ「麺」の見方という内容にしようと思います。 今回の内容も前回同様、一度はお店に足を運んでみないと使えない見分け方ですが、覚えて頂くとイヤな思いをする確率が格段に下がるはずですので、ぜひ最後までお付き合いください。 そのイヤな思いとは、臭い(くさい)麺に出会うことがありませ

          その5:この麺は、一体どこから来たのか?

          その4:茹で湯、どんな色?

          (※タイトルや本文と写真のラーメン店とは一切関係ありません) いきなり「お湯」について語るワケ 前回の記事までで自己紹介的なところは済ませましたので、今回から本腰を入れて「偏愛ラーメン学」を展開していこうと思います。その初っ端として選んだ題材は、ズバリ「茹で湯」。そう、麺を茹でる「お湯」です。 ラーメンどころか全ジャンルの料理を見渡しても、メイン食材や食器と比べると、思いっきりサポート役にしか見えない「お湯」に言及する文章は稀でしょう。でも、重要なので初っ端に選びました。

          その4:茹で湯、どんな色?

          その3:究極のラーメンAWARD 後編・紙媒体としての使命

          「不便だからこそ、優位性がある」随分と仰々しいタイトルをつけたなぁ、と自分でも感じてしまうほどですが、「美味しいラーメン店を探したい」「もっと自分に合うラーメン店に出会いたい」とお考えの方にきっとお役立て頂ける内容とするつもりですので、ぜひ最後までご覧ください。 前回投稿「その2:究極のラーメンAWARD 前編・選考システムについて」で、ぴあ株式会社「究極のラーメン東海版2022」における「究極のラーメンAWARD」の仕組みについて述べました。 私がAWARD選考委員とし

          その3:究極のラーメンAWARD 後編・紙媒体としての使命

          その2:究極のラーメンAWARD 前編・選考システムについて

          2021年9月2日(木)、ぴあ株式会社 中部支社より「究極のラーメン東海版2022」というムック本が発売されました。 この巻頭特集として「究極のラーメンAWARD」(以下「AWARD」)という企画があり、私はその選考委員を務めています。いや、実際には今回で引退しましたので「努めていました」が正解でしょうか。 このAWARDは今回で第10回、つまり2012年に発売された「究極のラーメン東海版2013」から始まった企画で、私は第3回から選考委員に参画、その後8年にわたって務め

          その2:究極のラーメンAWARD 前編・選考システムについて

          その1:ラーメン人・HASH-ROYAL

          はじめまして、HASH-ROYALと申します。 2021年8月27日の本日より、noteを始めることにしました。 その名も「偏愛ラーメン学」🍜このnoteで皆さんに伝えていきたいことは、これまで私がブログやSNSで発信してきたような、個別のラーメン店の情報やそのメニューについての感想といったものではありません。 広くラーメン全体に、時には「〇〇ラーメン」という形で特定のエリアやジャンルに対して、感じたことや立てた仮説などをメインにしていこうと考えています。 さすがにそろ

          その1:ラーメン人・HASH-ROYAL