音楽=音学 ネガティブが原動力

noteではお久しぶりです。
橋口竜河です。

最近はライブが近くなりまして
歌に向き合う時間がまた増えました。

このタイトルで記事を書こうとしてあっという間に時間が過ぎてしまいました。
明日で10月ですね。消費税の三文字が日本を変えていくようなそんな気がしています。

さて、私は音楽をしているわけです。
一応、自分で曲を出して歌っているのでシンガーソングライターという部類になるのだと思います。

しかしながらライブではCOVERで歌わせていただくことも多いので
バランス的にはボーカリスト寄り。
世間的には端くれ、夢を追う若者とでも言いましょうか。

とはいえ、芸能の世界で23歳(2019.09.30時点)が若いかというのは
個人的には疑問ではありますが、
そこは個人の尺度によりますので、若者として今回はお話をさせてください。

「おんがく」というのは音が楽しいと書きますが
私自身は音を学ぶというのをここ最近、ひしひしと感じていました。

というのも1ヶ月〜2ヶ月くらい前。
音楽を楽しめなかった時期があって、できない自分というのに視点集中してしまっていました。

できない自分に目が行ってしまうというのはきっと性格的な部分があるのだと思いつつ、できない劣等感ばかりを抱えていました。
いつもの自分であれば「できない自分であること」はデフォルト設定なのです。

初めてnote.を見る方にもお話をすると
私は車椅子での生活をしており、歩行が大変な人というやつです。
昔は歩行器という補助器具を使っておりましたが
車椅子に本格的に切り替わったのは中学1年生の頃。
そこからは車椅子での生活が中心となりました。
杖を使っていた時期ももちろんありましたが、今はこんな感じ。

画像1

こういう車椅子に乗って移動しています。
意外とコンパクトなんです(^^)

車椅子であることで視線を感じる時期というのはとうに過ぎましたが
周りから劣っている感覚というのは今でも消えることはありません。
車椅子であることで劣等感を抱くことだけが特別ではないでしょうし、
車椅子でなくたって劣等感を抱くことは誰しもあることだと思います。

だからこそ、ネガティブな思考は悪いものではないということをお伝えしようかなと、そう思って今回の記事を書くことにしました。

少し前の自分であれば
人より劣っていると感じていたことや、車椅子のことを話すと
福祉的な観点からのサポートの押し付けのようなものを感じてしまい、
私自身のプライドに反していました。
今でもあまり気は進みませんが笑
自分自身を知っていただける一つの窓口ということを考えればありなのかなと
そう思えるようになってきたので
少しそうした話をさせていただきました。

さて。前置きが長くなりましたね。
文章を書くとつい長くなってしまうみたいです。
ぜひ、最後まで読んでいただきたいので、休み休み、目を通していただけると嬉しいです。

先程の前置きもありましたが
できない自分であるということがデフォルトのため、常に私自身、
自信はありません。

私の身なり上、まじめだね。がんばりやさんだねという声をかけていただくことは多いのですが、私はそうは思っていません。
どちらかといえば怠け者だし、どこかでサボれるところはないかというところを考えてしまう。
マイペースな人間なのです。

音楽で言えば
頑張っているというよりかは勉強した期間があって
その期間を否定しないために自分自身がなにか伝えられることはないだろうか。
そう思って意地で続けているプライドの高い人間です。

決して誰かに誇れる人間ではないし、一歩間違えたら自分の考えを押し付けてしまいそうな自我が強い人なんだろうなと思います。

以前のライブで先生にピアノを弾いてほしいとお願いをして
出させて頂いたライブがありました。

その時の曲がこれなんですが

絢香 / 「beautiful」Music Video

ピアノとボーカルの形でそのままが伝わってしまう。
ごまかしの利かないという言い方では悪く聞こえるかもしれませんが
そういったストレートな編成でした。

ストレートで伝わってしまう曲だからこそ、
感情の込め方だったり、歌い方の指導も難しくなってくる。
今までのイメージがしやすかった指導から抽象的なことも増えてくる。
それは私の理解力が乏しかったことであると同時に感覚的要素が増えてきた証でもありました。

感覚的要素はきっと指導してくださる方も難しいんだろうなとは
思っていたからこそ、
答えの見えない答えを探してしまい、
納得するところにたどり着けないもやもや感に襲われました。

そのもやもやを忘れるために練習量でカバーして
答えが見つからない、自信を持てないまま
ステージへ立ってしまいました。

ステージの前は自分はできると思い込もうとしていたのに
すべてが裏返しになり、私の中では良い出来ではなく、
正直、ボーカル指導やピアノの伴奏をしてくださった先生に申し訳ない。

そう思うようになりました。

自分のことで納得いってなかったからなのか。
「良かったよ!」
そうした声をいただいても
「他に褒めるところがないからそう言ってるだけでしょ?」と
お声をいただいたことはもちろん嬉しいと思う中で
それはきっと優しさだよね?と思うようになってしまい、
腑に落ちなくなってしまいました・・・

後日、反省会をしたのですが
それぞれ、先生から

・誰しも完璧は難しい。囚われすぎなくてもいいよ。
・そのマインドは苦しくなってしまうよ?自分を認めてあげてほしい。
・他人の評価で自分を決めてしまわないで自分の声を聞いてあげて。

優しい言葉をかけていただきました。
見つからない答えを探すうちに完璧主義者になっていたことに気づきました。

そもそも見つからないものを理想としてしまっていて
自分で自分を違うとはねのけていたのです。

引き寄せの法則というもので
自分が思ったことをどんどん引き寄せてしまうというのがあるらしく、
不安と戦っているうちに不安を。違うと嘆くうちに自分を認めないということを。引き寄せてしまっていました。

上を目指せば目指すほど苦しくなってしまう。最後は自分との戦いです。

ネガティブは行動のエネルギーになりえます。
ただ、同時に自己肯定感を減らしてしまう。
ネガティブは原動力ではありますが、あくまでもきっかけづくりのようなものに使えると良いのかなと思います。

自分に自信がないのは今も変わりません。
ただ、できない部分があるのは当たり前。
「でも、できるところを増やしていく」というように切り替えができたら楽になるんだと思います。

ポジティブじゃなくていいじゃない。
ネガティブで動けるならネガティブも大事に。
それと同時に信じてくれる人、優しい言葉をかけてくれる人のために。

私は音楽を。
自分のために音学をやっていこうかなと思う。


✏筆者プロフィール

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橋口竜河 (はしぐちりゅうが)
1996.02.02 生まれ 神奈川県出身
車椅子での生活をしながらシンガーソングライターとして活動している。
《ハートフルシンガーソングライター》として心情に嘘のない歌を歌い続ける。
過去には自主企画ライブを開催し、ライブオーガナイザーとしての経験もある。
配信Single《ガーネット》がApple Musicをはじめとする各種音楽配信サイトにて配信中!!
公式サイトはこちら。


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