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嘘をつかれても信じてしまうのが親
Webライター向けのコミュニティ「Webライターラボ」で知り合った「おとうさん」のKindleを読んだ。
おとうさんは約20年間、自身の統合失調症と向き合いながら子育てをしてきた、人生の大先輩である。
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本を読んで思った。
おとうさんの言葉には嘘がない。そして、いつだって息子さんと本気で向き合っている。一文一文に「真剣」が詰まっていた。
そのなかで、特に胸を打たれた箇所がある。それは、当時小学校低学年だった息子さんが嘘をついたとき、おとうさんが伝えた言葉だった。
初めから黒いものに黒い汚れが付いても気にならないけれど、真っ白い紙に小さな点が付くと凄く気になる。そしてそれをきれいに消すのはもっと大変なんだ。
僕たちは君を信じる。君を信じている僕たちを信じて欲しい。そして信じてくれる人を裏切る怖さをこの事で知って欲しい
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3か月ほど前、不登校中の娘に嘘をつかれたことがあった。
オンライン授業での接続不良で授業を受けられなかったのに、「参加できた」と私に報告したのだ。
ショックだったのは嘘の内容よりも、信頼していた娘から「裏切られたこと」。
でも、そのとき私は、自分の気持ちを100%言葉にできなかった。
だから、おとうさんの言葉を目にしたとき、ページをめくる手がピタッと止まったのだと思う。
裏切られてしまって、もう一度信じるのは大変なのだ。たとえ、それが些細な嘘であっても。
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この先も子どもに嘘をつかれることなんて、何度もあるだろう。
そのたびにショックを受け、また信じられるように努力して……。
ああ、道のりは果てしない。
だけど、その積み重ねこそが、親子の信頼関係を築くことなのかもしれないな。
▼おとうさんと話して気付いたこと
▼娘の不登校について、親である私が思うことを素直に綴ったエッセイ集です。
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