「ちゃんとした親」を目指すのは、やめよう
子どもの頃から繰り返し見ているアニメのひとつに、「となりのトトロ」がある。
ジブリならではの優しい挿入歌も印象的で、CDを買ってもらい、家や車でよく聴いていた。
そのアルバムの中に収録されている、となりのトトロの「おかあさん」という曲は、当時まだ小学生だった私の心に「理想の母親像」として刻まれた。
上記は「おかあさん」の中でも、特に覚えている部分だ。
優しくて強い母親の姿を感じる歌詞なのだが、大人になって実際に自分が「おかあさん」になったら、何だか苦しいイメージに変換されてしまった。
私は親なんだから「ちゃんと」しなきゃいけないんだって。
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昨日、Webライター向けのコミュニティ「Webライターラボ」で知り合った「おとうさん」とオンラインで話をした。おとうさんは約20年間統合失調症と向き合いながら子育てをしてきた、人生の大先輩である。
▼書籍も出されています!
オンラインで話をする前に、おとうさんからいただいたDMには、以下のようなことが書かれていた。
「えええ、私のために…!!」
文面を見たとき、ありがたすぎて、思わずパソコン画面に向かって頭を下げそうになった。
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おとうさんが作成したマインドマップを見ながら、子育てについてたくさんアドバイスをいただいた。
何だろう。ここ最近ずっと心に掛かっていた薄い霧が、サーッと晴れていく感覚があった。
なかでも、以下の考え方は、いい意味で強烈だった。
私は今まで娘に「結果」ばかり見せてきて、もがき苦しむ「過程」をほとんど見せていなかった。昔読んだ育児本の影響を受けて、「疲れた」とか「しんどい」とか、ネガティブな言葉はなるべく言わないようにしてきたのだ。
また、心の葛藤は、noteに文章というかたちで吐き出してしまえば、それなりに解決したことになるって思っていたから。
でも、それが逆に、娘が本音を言いにくい雰囲気をつくってしまっていたのかもしれない。
親としてではなく、一人の人間として私が心を開く。そうすれば娘だって自分の気持ちを伝えやすくなるはずだ。
私は生身の人間だから、となりのトトロの、さつきちゃん・めいちゃんのお母さんみたいに、いつもきれいで微笑んではいられない。
だからこれからは「ちゃんとした親」じゃなくて「人間味のある親」を目指そうと思う。
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▼娘の不登校について、親である私が思うことを素直に綴ったエッセイ集です。
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