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一番大切なのは学校に戻ることじゃない

数日前、不登校中の娘が料理教室の体験レッスンに参加した。

先生から希望の曜日や時間帯を聞かれたとき、正直に「学校へ行っていない」と伝えたところ、平日の午前中、個別でレッスンしてもらえることに。

改めて思う。

自分が思っているより、世界は何倍もあったかい

***

申し込んだ料理教室は、預かり型のレッスンで、親は送迎だけすれば3時間ほどフリータイムだ。

娘を送り届けて一人で歩いているとき、ふと、空の青さとか、五月の風とか、草花のフレッシュな香りとかに意識を向けて

何かこういう感じ、久しぶりだなあ

としみじみ思うのだった。

***

久々に娘と離れられたことではなく、娘に新たな居場所ができそうな気がして嬉しかったのだ。

不登校が始まってから最近まで、無意識に「いつかまた、学校へ行けるようになるだろう」って思ってた。別室登校でも、1日1時間であっても、彼女のスタイルでまた通えるようになるんだ、って。

でも、それってさ「学校に行くこと」がゴールになってしまってるんだよね。多くの子どもたちと同じ道に戻れれば、何となく未来を予測しやすいし、何より親である私が安心できるもの。

大丈夫、もう気付いている。学校に通えるようになるのは目的じゃない。

一番大切なのは「娘が娘らしく生きていけること」なのだ。

***

初めての場所で、ほぼ初対面の先生と3時間どうやって過ごしたんだろう

ワクワクとドキドキを胸に詰め込んで、13時に娘をお迎えに行った。

ドアを開けて出てきた娘の顔を見た瞬間「いい時間を過ごせたんだなあ」というのが分かった。

娘特製「ホゲータ」カレー

今日の献立はカレーライス。娘のリクエストで、ポケモンの「ホゲータ」をパプリカで作ったとのこと。

家までの約15分間、おしゃべりが止まらない。

・パプリカは色が違っても、全部同じパプリカであること
・お米には1粒に7人の神様がいること
・生ゴミをコンポストに入れたこと
・カレーの隠し味のバリエーション

そして、
先生に逆立ちとダンスを披露したこと。

どういう状況!?

何がどうなったら、料理教室で逆立ちとダンスすることになるん?!

まあ、いいや。笑

ああ、何だか私まで嬉しくて、ずっと心がほかほかしている。

満面の笑み

目の前でわが子が笑っている

それ以上の幸せって、あるのかなあ。

***

次回はお菓子作りレッスンに参加したいらしい。さっそく先生とLINEで日程を相談する。

まだ詳しい日時は決まっていないけれど、また、娘の飛びきりの笑顔を見られる日が、ただ待ち遠しくて仕方がない。


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