逆立ちのnote
つい最近まで、不登校中の娘に対して、勝手に心配しては焦っていた。
でも、決してそんな必要はないようだ。
私だって同じだ。通勤せず、自宅で「書くこと」と向き合い続けてきたではないか。
逆立ちと格闘する彼女からは、大人顔負けのたくましさが滲み出ていた。
***
娘が逆立ちの練習を始めたのは3日前のこと。「きっかけ」は特になくて、本当に突然だった。
一日の大半が、逆立ち特訓タイムである。
乳幼児期に使っていた子どもサイズの布団を、窓に対して平行に敷き、窓ガラスに向かって足を振り上げる。
足の裏が床に付いたら、休憩することなく、すぐに再チャレンジだ。
私が仕事をしている2階にまで、一生懸命な音が聞こえてくる。
***
逆立ちの練習を開始して1日目。
16時に仕事を切り上げてリビングに戻る。
「窓じゃなくて、こっちでして」と、同居している私の母に言われたらしく、和室の引き戸へと場所を移し、まだ娘は逆立ちと格闘していた。
午前中に比べて、だいぶ足は上がるようになったものの、なかなか膝が真っすぐ伸びない。
疲れからか、何度かその場に立ち尽くして、ボーッとしたり、思ったようにできない自分にイライラしたり。
逆立ちよりも感情と戦う娘の姿が、かっこいい。
***
逆立ち練習2日目。
仕事が終わってリビングに戻ると、やや顔を赤くした娘が待っていた。
「だいぶできるようになったから、見とって!」
明らかに昨日と違う。足を振り上げる勢いが出たためか、高い位置まで上がっている。
そして、引き戸につま先がついた。
***
2日目にして、(支えありで)逆立ちができるようになった娘。
日数は少なくても、1日当たりの挑戦回数は、軽く100回を超えているだろう。
コツをつかむため、自らネットで逆立ちの動画を検索して参考にしたらしい。
そして夜は、タブレットで自分が逆立ちしている様子を、いい例や悪い例、注意点などを交えながら、動画で撮影していた。
誰に言われるわけでもなく、娘は私が本気で記事を書くときと同じように、必要な知識を調べて、自分自身で実践し、言語化していた。
その顔は自信に満ちあふれている。
あと、体を動かしてお腹がすくのか、いつもなら大体2割は残すインスタントラーメンも、一人前を完食したのだった。
***
ちなみに今日のnoteは
という娘からのリクエストだ。
さらに
と画像まで撮影させてくれた。
この記事が完成したら、つい最近逆立ちができるようになった編集者に、内容をチェックしてもらう予定だ。
▼毎日投稿チャレンジ中!昨日のnoteはこちら。
▼娘の不登校について、親である私が思うことを素直に綴ったエッセイ集です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?