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毒親育ち、カウンセリングに行ってみた。②【体験談】

こんばんは、自称毒親育ちの33歳女性、はるねずみです。

最近、人生初のカウンセリングデビューをしたのですが、先日早速2回目のカウンセリングを受けてきたので、その感想をお話しします。

カウンセリングを受けても、その場のお話のみで、振り返るためのものは何もないため、自分にとってもその内容を忘れてしまわないように残しておき、先生の助言をきちんと落とし込めるようにしたいという思いもあります。

どうしてこれまで悩みながらカウンセリングを受けようと思わなかったのか、また初回の感想は前回の記事に詳しくまとめています。
良かったら読んでいただけると嬉しいです。


カウンセリング2回目の感想

2回目も、まずは前回の話を深堀りしながら私の話を聞いてもらう時間になりました。

「前回のカウンセリング後に考えたことや感じたこと、そのとき話せなかったことはありますか?」

と質問され、とりあえず思いつくことをぽつぽつと話しました。

自分の悩みに、いつのどの体験や思考がどのように繋がっているかわからないので、

「これはあまり関係ないことかもしれないのですが」
「くだらないことなのですが」

と前置きしつつ、少しでも関係があるかも?先生に話しておいた方がいいかも?と思ったことは、恥ずかしいことも正直に包み隠さず告白しました。

これまで、決して人には話せなかったことも初めて打ち明けました。

先生の反応がすごく気になりましたが、決してそれに対して怪訝そうな顔や大げさなリアクションを見せるといったこともなく、淡々とメモを取りながら聞いてくれました。

また、その話を深堀りするにあたっても、前回同様、言葉を選んで優しく質問してくれる感じで、否定されている・ドン引きされているという印象を受けることなく、私もどんどん素直に話せるようになっていた気がします。

たった2回、合わせて2時間強しか会っていないにもかかわらず、すでにここまで話せているのは自分でも驚きでした。

もちろんそれは、「高いカウンセリング料金を払っているんだから、時間を無駄にしないようにしなくちゃ」という意識があったからでもあるのですが・・・

それでも、自分がそこまでの話を他人に打ち明けるなんて、と信じられない気持ちでした。(多分このカウンセリングが無ければ、墓場まで持って行ったかもしれません。)

つまりそれは、それくらい、私が真剣に(恥やプライドを捨てて、多少のリスクを負ってでも)この問題を解決したい、という意志の表れでもあります。自分で言うのもなんですが・・・w


2回目のカウンセリングでは特に、人に言えなかったことや、思い出したくないエピソードも自分の言葉で説明したことによって思い起こされ、少し苦しくなり、最後の方は涙が出ました。

でも、受けて良かったと思えたし、カウンセリングルームでの時間が本当にあっという間に感じて、「もっとここにいたい」「先生と話していたい」という気持ちでした。

通い続けるか、回数券(まとめて買うと1回分お得)を買うべきか、まだ決めかねている段階ですが、とりあえず、2回目を受けてみて良かったです。


私は騙されやすくてハマりやすい

帰り道では、先生に話した内容を心の中で反芻していました。そうしていると、自分がいかに気持ち悪い人間か、普通の人と違う(劣っている)かということを改めて感じました。人に言えない秘密や悩み、罪の意識を抱えていて、それをいつも隠して生きている。


今にも死にそうな目をしながら歩いていたら、ふと手相占いの人が目に入りました。いつもは素通りするのですが、この日は少しだけ後ろ髪を引かれるような思いがしました。

先生ともう少し話したかったな、という名残惜しさがあったからこそ、話をじっくり聞いてくれそうな人に寄りかかりたくなったんですね。

そんな自分はやっぱり、人に騙されやすいタイプで、搾取される側の人間だと思いました。宗教や怪しいビジネスなど、優しそうな人から甘い言葉で勧誘されたらまんまとハマッてしまいそうな。占いもそうです。怪しい占い師の言うことを鵜呑みにして、自分の人生を狂わせてしまうんじゃないか・・・

みたいに、自分は芯があるようで、どこか危ういところがあると自覚しているので。特にこういうときは要注意。

カウンセリングを受けることをためらっていた理由には、それもあります。

自分を否定せず受け入れてくれる相手、気持ちのよい言葉をかけてくれる相手に心酔して、大切なものを見失ってしまったりすれば、問題解決からむしろ遠ざかってしまうんじゃないか、と思っていたんです。


占い師の前を通り過ぎた直後、今度はキャッチと思しき男性に声をかけられました。

職場が街中なので、仕事終わりにもときどき歩いているのですが、これはかなり久しぶりでした。よほど私が引っ掛かりやすそうなカモ、隙があるように見えたんでしょうね。そうした人達の観察眼に思わず感心してしまいます。毎日沢山の人を見ているだけありますね。

って、そんなこと言ってる場合じゃないんですが・・・(;'∀')w

とりあえず、自分の弱点はしっかり把握しておいて、なるべく罠にはまらないよう注意していきたいところです。


EMDRという治療法

3回目以降のカウンセリングでは、実際に治療を始めるということになりました。

治療方法は、PTSDやトラウマ治療に有効とされる「EMDR」という方法だそうです。

下記は、日本EMDR学会のサイトから引用した説明文です。

EMDRについて

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。

この治療アプローチでは、過去経験、現在の引き金、未来の潜在的挑戦をターゲットにし、現在の症状を緩和し、苦痛な記憶からストレスを減じたり、除いたりし、自己の見方が改善し、身体的苦痛から解放され、現在と未来の予測される引き金が解決するのです。

引用元:日本EMDR学会「EMDRとは」


また、2回目のカウンセリング終盤には、先生がホワイトボードを使って図解で説明してくれました。下のイラストは、そのときのものを私のうろ覚えの記憶で再現したものです。


EMDRの図解イメージ(うろ覚え)


以下は、全てうろ覚えの内容です。もしかしたら私が勘違いしている部分があるかもしれないので、あくまで上記サイトの説明を参考にしていただけると助かります。


人の脳は、場所によってそれぞれ役割があって、「出来事」そのものは「処理」されることによって忘れられていくそうです。

そしてその「処理」は寝てる間に行われます。人は寝ている間、眼球を素早く動かしているそうです。(確かに、私も実際寝ている人をじっくり観察したときに、瞼の下で眼球がゴロゴロうごめいているのを見たことがありますw)

「出来事」は「感情」と紐づいていて、「出来事」を思い出させるような「刺激」が加わることにより、その「感情」もセットでよみがえります。

その「感情」が不快なものであれば、そのときに「拒絶」という「反応」が生じます。私の場合は、それが「気持ち悪さ」「吐き気」だったりします。


この治療では、ターゲット(標的)とする記憶・体験をいくつかピックアップして、その記憶を思い浮かべながら、先生が振る指に合わせて眼球を動かし、疑似的に「処理」を行うことで、「感情」にアプローチするんだそうです。

「出来事」を、なかったことにはできない。つまり記憶を消すことはできないけど、「感情」を薄れさせることによって、間接的に「拒絶」反応を引き起こさないようにする、というものみたいです。


私は、20年以上も前の「出来事」を今でも頻繁に思い出しています。そして、それを少しでも思い出してしまうような場面に遭遇したときに「吐き気」を感じます。

それが起こったときからはかなり時間が経っているにも関わらず、まるで今まさに体験しているみたいな感覚になったり、ネガティブな感情によって自分を抑圧していると、先生に言われました。


正直、2回目のカウンセリングで、自分の話を聞いてもらっている最中は、

「こんな悩み、わざわざカウンセリングに来てまですることだったのかな」
「親しい人に、居酒屋で聞いてもらう程度で十分だったのかもしれない」

なんて後悔じみた考えが頭をよぎっていたのですが・・・


この治療についての説明を聞いてみて、

「もしかしたら効果があるかもしれない・・・!」

と思えました。


そして何より、心理学の専門家の人に聞いてもらうということが、やっぱりすごくほっとするというか・・・

自分が悩んできたことは、決してただの「考えすぎ」ではなかったんだ、話してみて良かったと、ほっとできたし、今回もじっくりと聞いてもらえて心が軽くなりました。


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

ネガティブな印象を持たれやすい、人によっては不快に感じられても仕方がない話題だと思います。

ただ私としては、これまで見て見ぬフリをしてきた結果、人間関係の構築・維持、関係を深めることができないといった悩みを根本から改善したいと考えています。人付き合いは、どんな仕事をする上でも避けて通れない道だからです。

自分自身の取り組みや変化を通じて、読んでくださった方に少しでも参考にしていただけることがあれば幸いです。

また次回の記事でお会いしましょう(*´ω`)ノ✨

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