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キャベツを売るように〜珈琲焙煎舎と『アフリカ』vol.29

『アフリカ』最新号(vol.29/2019年7月号)、じわじわと発送中。「いつもの」方々とメールでご連絡いただいている方々へは明日までに全て発送できる見込みです。どうぞおたのしみに。

さて、今日は『アフリカ』ファンにはお馴染みの珈琲焙煎舎(府中市)に、その『アフリカ』最新号を納品してきた。郵送で届けることも多いのだけれど、今回は思うところあって、直接持って行くことにした。

府中市の美好町というところにある、長屋の一角。なぜ、ここ? と思われるかもしれない。珈琲焙煎舎がオープンしたのは2011年11月11日の11時だったが、ぼくはその時、この裏に住んでいたのだ。

『アフリカ』2017年6月号の冒頭を飾っている高城青のエッセイ「もっぺん住む」を読んだ焙煎舎の常連さんが、この雑誌の重要なテーマのひとつは"地縁"だと思うと言っていたのを印象深く覚えている。(府中の地縁に沿った内容では全然ないんですけどね、そういう意味ではなくて。)

焙煎舎がオープンしてすぐに親しくなって、数ヶ月後にぼくは横浜に引っ越してしまったが、その後もずっと通い続けている、縁の深い場所だ。

ところで、今回の『アフリカ』、表紙はなぜあれなの? という話をすると… 今年の1月、横浜から吉祥寺に向かう途中(?)で珈琲焙煎舎に寄ったら、常連さんらしい音楽家の方がいらして(ぼくとは初対面だったが)一緒に話した。

その時、どんな話の流れだったか、その方から「勝手なことを言うようだけれど、あなたはもっと(他人の思惑に流されるのじゃなくて)自分のしたいようにやる方がいいと思う」といったことを言われて、そのあと、府中市内でも畑のそばによく見かける野菜の無人販売所の話になった時に、「たとえば、あんな感じでキャベツを売るように雑誌を売ればいいんじゃない?」と言われた。

その人からすればいい加減なことを言っただけかもしれないが、ぼくは(その時、どうしても動き出せない苦しさの中にいたので)なんとなく励まされた気持ちになり、次に『アフリカ』をつくる時にはキャベツを表紙にしよう、と決めたのだった。

だからその人には、最新号をプレゼントしてもらうように、店に預けようと思っていたが、今日、久しぶりに行ったら、なんとその人がいるじゃないですか!(まるで待っていてくれたように)

嬉しかったなぁ。

でもキャベツの話は覚えてなかったみたいですけどね。「その頃、野菜スープに凝っていたから、かな」とか言ってましたけど、ま、なんでもいいんです。

というわけで、お店に入って正面のところの、下の棚に、『アフリカ』最新号のコーナーができました。その横にあるのは…?

道草の家2階にある「ひなた工房」の豆マットなどのグッズ販売も、ついでに始めさせてもらいました〜!(注:人形は売ってません)

「ひなた工房」って何? ということにかんしては、「ひなた工房」のウェブサイトをご覧ください。

珈琲焙煎舎は、"手あみ"で少量ずつ、じっくり焙煎した珈琲豆の販売をメインにする、知る人ぞ知る名店。ドリップした珈琲を店内で飲みながら、ゆったり過ごすこともできます。

オープンから今年で8年がたつ。相変わらずですねぇという感じもするけれど、よく見たら、『アフリカ』と一緒で(こじつけるな?)マイナーチェンジをずーっと繰り返してる、話せば話すほどアイデアに満ちた店? 店主ひとりのものじゃない、おもしろい空間になってる。この店に出会って、珈琲を飲まなかった人が珈琲好きになる、という例をぼくは何度も見てます。大繁盛というわけにはゆかないけれど、着実にファンがついている店。

じつは珈琲焙煎舎のショップ・カードのイラストは、『アフリカ』で漫画やらイラストやらエッセイを買いている高城青によるもの。青さんは大阪在住で焙煎舎には来たことがないはずですが、1周年の時だったか、2周年の時だったか、記憶が曖昧ですけど、ぼくから依頼して描いてもらった。デザインはだれ? あ、おれ?

常連さんたちで賑わっていることもたまにはあるそうですが、大勢の人が行き来するような場所ではないし、だいたいはゆっくり、まったり過ごせます。『アフリカ』のバックナンバーや、アフリカキカクのつくった数少ない本、その他いろいろと置いてもありますから、自由に読んだり、気に入ったら買ったりもしてください。

焙煎舎の珈琲は、コンビニで珈琲を買うことに比べると贅沢だけれど、自家焙煎店の珈琲としてはむしろ安価で良心的な価格ではないかという気がするし、ほんとうに美味しい。

それと、お隣の市川精肉店がまた知る人ぞ知る名店で、今日は久しぶりにハムカツとメンチカツとコロッケを買って帰ってきて食べることができました。そのへんのチェーン店やスーパーなんかよりはるかに(信じられないくらい!?)美味しくて、かつ安い(肉がいいんだ、肉屋だからね)。プロの仕事とは何だろう、と考えさせられもする。

あ、あと、焙煎舎の店主に『アフリカ』のことを聞くと、おもしろいらしいです。どんな話をされてるのかしら?

(つづき)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、7月11日。 「ビルがそびえ立つ、ある朝の風景」

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。

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道草家。編集する人。書く人。デザインする人。プライベート出版レーベル「アフリカキカク」プロデューサー。「ことばのワークショップ」案内人。国語教師。ガイドヘルパー。​5歳男児の​パパ。で、やっぱり道草家。 https://kotonohasanbou.weebly.com/
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