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これからのスマブラSPプレイヤーランキング、世界大会、シーディング

要約プレイヤーランキングが持っていた「プレイヤーと大会運営を動かす力」が無くなった 本来あるべき「世界一を決める場としての世界大会」の存在が危うい 一方でシーディングは、実感はしずらいけれど全体として良い方向に進んでいる アルゼンチンとブラジル、笑っているのはどっち?今年のサッカーワールドカップ、めちゃくちゃ面白かったですね。日本の活躍もさることながら、決勝戦はにわかファンの私から見ても本当に歴史に残る1戦だったと思います。 現時点でのFIFAランキングを見てみると、

    • 私のプレイヤーランキング終了宣言と、思い出話

      まえがき「もう2年半くらいランキング作ってないのにいまさら何言ってんだ」と言われてしまうかもしれません。実際もうランキングを作る活動を辞めてからしばらく経ちますし、Twitterでもなんとなくもう作らないっぽい雰囲気を醸し出していたので、私がランキングを作らないことを宣言するのは何も新鮮味はないと思います。それでもあえてこの記事を書こうと思ったのは、SHIGのライブ配信活動休止宣言と、それに対するTwitterでの反応を見て、ひっそりと終わらせるよりもきちっと宣言するほうがか

      • ランキングシステムと直感のズレ

        競技スマブラシーンでは、2015年ごろから慣例的に、さまざまな人たちが各地のコミュニティ大会の結果を集計してプレイヤーランキングを公開し、その中で一番権威のあるランキングを「事実上の標準」として受け入れる、ということを続けてきました。世界ではPanda Globalというesportsチームが公開するPanda Global Rankings(PGR)、日本では私が作ったJapan Power Rankings(JPR)がそれぞれ事実上の標準的なランキングとして扱われていまし

        • ランキングがコミュニティに受け入れられるために必要な「共通感覚」について

          世の中興奮することっていっぱいありますが、一番興奮するのはやっぱりランキングが発表されたときですよね。 先日、EMageさんという方がスマブラSPの最近の大会結果を集計してランキングを作ってくれました。ランキング作成の大変さは人一倍分かっているつもりなので、作ってくれたことに頭が下がる思いです。 それに対して、私はちょっと不穏なツイートをしました。 この記事ではこのツイートの補足を、前半の「多くの人が納得のいくランキングは作れない」と後半の「それでもシードは必要だから困

        これからのスマブラSPプレイヤーランキング、世界大会、シーディング

        • 私のプレイヤーランキング終了宣言と、思い出話

        • ランキングシステムと直感のズレ

        • ランキングがコミュニティに受け入れられるために必要な「共通感覚」について

          「番狂わせ」の大きさをいい感じに数値化するSeed Performance Rating (SPR) とUpset Factor (UF)の紹介と感想

          大会観戦中に興奮することっていっぱいありますが、一番興奮するのはやっぱり大会で番狂わせが起きたときですよね。 もう半年以上前になりますが、2020年の12月にPanda Globalのデータ分析部門的な存在であるPGstatsが、番狂わせの「大きさ」をいい感じに数値化するための指標であるSeed Performance Rating (SPR)とUpset Factor (UF) に関するブログ(Introducing SPR and UF)を公開しました。今日はその紹介と

          「番狂わせ」の大きさをいい感じに数値化するSeed Performance Rating (SPR) とUpset Factor (UF)の紹介と感想

          2020年買ってよかったもの

          去年のはこちら 大きいL字型の机自粛期間が長かったので、今年は自宅で生産性を高めるものをたくさん買ったけど、おそらくもっとも生産性に寄与したのがこれ。でかいデスクは人権。 机の下でケーブルまとめるやつデスクを買い替えたついでに配線周りとなんとかしようと購入。見た目はともかく、床に接してるケーブルが少なくなったので掃除がしやすくなった。 デスクonデスク デスクが広くなった。USBポートもあって良い。 台 on モニターデスクが広くなった。モニターの上にいろいろ置けるっ

          2020年買ってよかったもの

          2019年買ってよかったもの

          去年のはこちら iPhone11今まで長らく使ってたiPhone SEのバッテリーが厳しくなってたのでついに買った。サイズ感的にはiPhone SEのほうが好みだったからiPhone SEの後継機が出るまで待っていたかったけどどうやら出そうになかったので購入。なんだかんだで使い始めてみるとそんなに大きく感じることもなく使えてて良かった。今まではモバイルバッテリーが無いと iPhone11用 ワイヤレス充電器 iPhone SEは対応してなかったので購入。もう有線の充電

          2019年買ってよかったもの

          スマブラのプレイヤーランキングシステムと考え方の変遷

          これは スマブラ Advent Calendar 2019の4日目の記事です。 はじめに2019年になり、私が初めてスマブラ4のプレイヤーランキングを作ってから3年が経ちました。そして現在も最新作のスマブラSPのプレイヤーランキングを作り続けています。スマブラ界隈の事情に明るくない方々のために説明すると、スマブラの世界では公式のプレイヤーランキングが存在せず、ランキングはコミュニティによって作られます。例えば、世界ランキングはPanda Globalという(任天堂等のパブリ

          スマブラのプレイヤーランキングシステムと考え方の変遷

          1000人規模スマブラ大会のシード決めを支える技術

          2019年5月1日から二日間、蒲田の大田区産業プラザPiOにて参加者1024人の大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下スマブラSP)の大会、ウメブラJapan Majorが開かれました。 私はスタッフとして主にトーナメント作りを担当しました。今回はシード決めの細かいロジックではなく、あくまでその下準備のお話です。 シード決めって何シードは、強い人同士がなるべくトーナメント序盤で当たるのを避けるために決めます。例えば、大会中で1番強い(とされる)人と2番目に強い人

          1000人規模スマブラ大会のシード決めを支える技術

          ランキング/レーティングシステムと、プレイヤーのモチベーション

          私がスマブラ4というゲームで非公式プレイヤーランキングを作ってみて気付いたことを軽くまとめます。主旨としては「ランキング/レーティングのシステムによってプレイヤーのモチベーションが上がったり下がったりするので、ランキングを作る側の人は気をつけましょう」というお話です。タイトルでは「モチベーション」というやや感情寄りの言葉を使っていますが、「プレイヤーが試合に参加するためのインセンティブ」のほうが正確かもしれません。 蓄積型ランキングランキングと聞いて多くの人が思い浮かべるの

          ランキング/レーティングシステムと、プレイヤーのモチベーション

          2018年買ってよかったもの

          去年のはこちらから。 ゲーミングPC今年一番大きな買い物はコレ。元々MacBookProしか持ってなかったので、ハイスペックなデスクトップパソコンが欲しかった。せっかくなのでゲームもしたかったので、MacではなくWindowsでゲーミングPCを購入。詳しくはこちらから。 フォートナイト 基本プレイ無料なので買ってはないですが、Switchで配信されたのをきっかけプレイし、スマブラに次ぐ2番目にハマったゲーム。このゲームのためにヘッドセットやらマウスパッドやらを揃えたので下

          2018年買ってよかったもの

          境界線と達成感

          先日、スマブラSPECIALのユーザー大会であるウメブラSPが東京・蒲田で開かれ、参加者兼スタッフとして参加しました。参加者数は740人以上。予選はなく、負けたら一発退場のシングルエリミネーショントーナメント形式でした。(ちなみに、この記事はウメブラスタッフとしてではなく個人の意見です) 予選はなかったものの、740人は32グループに分けられ、それぞれ23人ほどの中から勝ち上がった1人が次のステージに進める、というような形式でした。これは、740人を一括で管理するよりも、1

          境界線と達成感

          発信する人のための精神論

          スマブラ Advent Calendar 2018の4日目です。 さて、来たる12月7日はついにスマブラSPの発売ですね。発売直後は、発見したコンボや戦い方等を発信したい人が増えてくるかと思います。 一方で、発信するって結構勇気がいることだと思います。間違ってたらどうしようとか、レベルが低いと思われたらどうしようとか、いろんなことを考えて発信を躊躇してしまう人も多いでしょう(私もその一人です)。この記事では、そんな人の背中を押してあげるための精神論を紹介します。 この記

          発信する人のための精神論