発信する人のための精神論

スマブラ Advent Calendar 2018の4日目です。

さて、来たる12月7日はついにスマブラSPの発売ですね。発売直後は、発見したコンボや戦い方等を発信したい人が増えてくるかと思います。

一方で、発信するって結構勇気がいることだと思います。間違ってたらどうしようとか、レベルが低いと思われたらどうしようとか、いろんなことを考えて発信を躊躇してしまう人も多いでしょう(私もその一人です)。この記事では、そんな人の背中を押してあげるための精神論を紹介します。

この記事で言いたいことは、要するには「細かいことは気にせず、とにかく発信しよう」に尽きます。そうは言ってもなかなか手が動かないという人も多いと思うので、格言や考え方を書いていきたいと思います。

完璧を目指すよりまず終わらせろ

いきなりド定番で申し訳ないですが、Facebook社のモットーの1つらしいこの言葉を紹介します。

完璧なものを作るのって、ものすごくコストがかかります。全てを網羅しようとしたり、細部までこだわり始めるといつまでも時間がかかります。まず、完璧を目指すのをやめて、重要な部分、需要が多い部分に絞ったりして、まず完成させることを目指しましょう。

例えば、スマブラでは特定のコンボが本当に確定なのかどうかを判別するのが難しいゲームです。ベクトル変更、ヒットストップずらし、被ダメージ補正、相手キャラの重さ・大きさ・落下速度、挙句の果てにはZ軸まで、さまざまな変数があるので、本当に確定するコンボなのかの判別が非常に難しいです。この時に、完璧を目指してありとあらゆる要素を加味していてはキリがないので、どこかで妥協する必要があります。例えば「30 ~ 50%くらいのときは確定」「軽いキャラには確定」と言ったざっくりとした情報を出すのは、必ずしも正確ではないとしても、出さないよりははるかに有益です。 

特に、発信したては完璧を目指して手が止まりがちです。量を出すと質もあとからついてくるものなので、どんどん発信しましょう。間違ってる情報を出して怒られたら…素直に謝って直しましょう。

(実を言うとこの記事も完璧を目指しすぎて時間がかかりすぎてしまいました。反省)

既出かどうかは気にしない

コンボ等を投稿したときにありがちなのが、既出を指摘されることです。指摘されるとヘコみますよね(実を言うと、私も昔やったことがあります。反省)。結果として、何か新しそうな発見をしたときに、既出かもしれないから(=指摘されるのが怖いから)公開を躊躇してしまうことも多いと思います。でも、私は既出かどうかを気にせず発信することをおすすめします。

まず、ある情報が既出かどうかを調べるのってどうしたらいいでしょうか。googleやTwitterで検索したり、詳しい人に聞けば分かるかもしれませんが、わざわざそこまでコストをかける必要はないでしょう。論文等なら別ですが、ゲームのコンボ等で既出なものを発信しても誰も損はしませんよね。それに、誰かにとっては既出でも、別の人にとっては新しい情報かもしれません。こう考えると、既出かどうかを気にして発信しないよりも、とりあえず発信してしまったほうがはるかにメリットが大きいことがわかります。

ただ、それでも指摘されるのは怖いと思います。そういう人はちょっとした予防線を張っておくと良いでしょう。例えば文頭に「既出かもしれないけど」とか付けておけば、わざわざ指摘してくる人も減ると思います。とにかく、迷ってる暇があったら気にせず発信しましょう。

悪意を見出されても気にしない

一見するとよく分からないですね。これは「 ハンロンの剃刀(かみそり)」という有名な考え方から来ています。ハンロンの剃刀とは、以下の考え方のことです(wikipediaから引用):

無能で十分説明されることに悪意を見出すな

簡単に言えば、他人の無知や失敗は、大抵の場合その人のうっかりミス(無能)なだけであって、悪意を持ってやってるわけじゃないからいちいちカリカリすんなよ、みたいな意味です。なぜこんな格言が存在するかといえば、おそらく人間には失敗に対して悪意を見出してしまう癖があるからでしょう。

逆に言えば、あなたの発信した内容に不備があった場合に、あなたの意図とは関係なしに、他人から悪意を見出される可能性があるということです。私も経験がありますが、良かれと思って発信したことに対して悪意を持ってると思われると、かなりヘコみます。

例えば、さきほど紹介した既出に対する指摘は、悪意を見出される例の1つです。既出情報を発信してしまったのは、単に既出であることを知らなかっただけ(無能)かもしれないのに、他人からは「他の人の発見したコンボを、自分のものにしようとしている」等、悪意を見出されるかもしれません。

そんなわけで、あなたが何かを発信すると悪意を見出されることがあります。しかし、悪意を見出されることを気にしすぎて発信する手を止めるのはもったいないです。もし悪意を見出されてしまっても「あぁ、これがハンロンの剃刀ってやつか〜」くらいに思って気にせず発信しましょう。

情報は公開すると集まる

発信するメリットってなんでしょうか。ほかの人の役に立てる?目立てる?界隈の発展に貢献できる?

意外と知られていないメリットとして「情報は発信する人へ集まる」というのがあります。何かを発信していると。そのトピックに詳しい人が教えてくれたり、一緒に調べてくれたり、答えは直接知らなくても何かしらのヒントをもらえたり、意外なメリットが多いです。例えば、この記事の初めに言ったように、完璧なアウトプットを目指さず「ここまでは分かったけど、ここからは分かりませんでした」みたいなことを書くと、もしかしたら既に知ってる人が教えてくれるかもしれないし、興味を持ってくれた人が調べてくれることもあります。

というわけで、他人のためだけでなく、ぜひとも自分のために発信してみてください。

終わりに

最後に、私の好きな格言のようなものを紹介します。

アウトプットは量多い方がいい。フィルタは各自がやればいい。この原則わかんない奴はインターネット合わないと思う。

(出典はどなかのツイッターで、現在は凍結してしまったようです)

私もこれと似た考え方を持っています。世の中には自分が気に入らないことを発信してるのが許せない人がいます(キャラランクに怒ってる人とか)。もちろん私も「こいつ変なこと言ってんな~」と思うこともありますが、そういう時は自分の耳を塞ぐだけ(Twitterのミュート機能とか)で、よっぽどのことがない限りは相手の口を塞ごうとはしません。発信してるとあなたの口を塞ぎにくる人が来るかもしれませんが、負けずに頑張ってほしいと思います。

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