境界線と達成感

先日、スマブラSPECIALのユーザー大会であるウメブラSPが東京・蒲田で開かれ、参加者兼スタッフとして参加しました。参加者数は740人以上。予選はなく、負けたら一発退場のシングルエリミネーショントーナメント形式でした。(ちなみに、この記事はウメブラスタッフとしてではなく個人の意見です)

予選はなかったものの、740人は32グループに分けられ、それぞれ23人ほどの中から勝ち上がった1人が次のステージに進める、というような形式でした。これは、740人を一括で管理するよりも、1グループ23人をそれぞれ並列に管理したほうが楽という、運営の都合上によるものです。便宜上最初のグループステージを「予選」、その次のTop32以降を「本戦」と呼んでいました。しかし、実際には740人が始めから1つのトーナメントに割り当てられているので、予選と本戦という差は実質的にはなく、Top32とTop64の間に引かれた境界線には深い意味はありませんでした。

「予選通過」という境界線

ところが、参加者側からすれば、やはり「予選通過」というのは1つの目標ですし、逆に「予選敗退」というは敗北感のある結果です。私も参加者側としてTop128という結果でしたが、試合で勝ったあとに「あと2勝で通過だ」と思ったりしました。

結果として、この大会は32人の「予選通過者」を生み、そして700人以上の「予選敗退者」を生む大会でした。こう考えると、もうちょっとうまくやれば全体の参加者の達成感みたいなものを挙げられるのではないか?というのがこの記事の主題です。例えば、最初のグループわけを32グループではなく、64グループにすれば、予選通過者を2倍に増やすことができますね。あるいは、32グループのまま予選通過者を2人にしてもいいでしょう。こう書いてしまうとなんだか子供だましのようですが、大きい規模の大会では結構効果があると思っています。もちろん細かくしすぎは逆効果で、例えば128グループに分けると1グループあたり5,6人になってしまうので、これだと逆に達成感が得られづらいとは思います。ただ、1グループ5,6人でも総当たりのリーグ戦だったりすれば達成感を与えられそうな気がします。もちろん時間が許せばの話ですが。

そんなわけで、トーナメントを作る側は、適切な境界線を引いてあげると参加者の満足度を挙げられるかもしれないな、みたいなことを思いました。

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