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#フェミニズム
タイトルのとおり 津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』
2021年に『君は永遠にそいつらより若い』の映画の感想を書いた。今読み返すと拙くてつくづく恥ずかしいが、この映画にとても感動したのだ。このときは大学院1年生で、大学卒業間近の女性が主人公の本作に自分を重ねてもいた。それから2年経ち、大学院も修了して「大学」があっという間に過去の記憶になっている。そんな折、新宿の紀伊國屋で「津村記久子フェア」が行われているのを知った。『この世にたやすい仕事はない
もっとみるフェミニズムと文学~今こそ読みたい『スウ姉さん』
『赤毛のアン』や『若草物語』に比べるとそこまで有名ではない、気がする。でも確実に今響く、ジェンダーをテーマに扱った小説がエレナ・ポーター『スウ姉さん』だ。河出書房新社から村岡花子の訳で日本語版が出ている。
「原作者のことば」はこんな出だしから始まっている。『スウ姉さん』の主人公は「スウ姉さん」と呼ばれ、家族全員から頼られている女性、スザナ・ギルモアだ。父は銀行家であり裕福な家庭だったが、スキャ
『クイーンズ・ギャンビット』と「女ことば」とフェミニズム批評
今日は国際基督教大学ジェンダー研究センター主催のイベント『フェミニストとして書き、訳し、出版する』をZoomウェビナーで視聴した。話し手は作家の松田青子さん、翻訳家の小澤身和子さんとフリアナ・ブリティカ・アルサテさん、エトセトラブックス代表の松尾亜紀子さん。
内容は4人が翻訳・執筆・出版を通して感じ考えたフェミニズム、それぞれの経験や日本の文学・出版をめぐる問題点について。まだまだ、フェミニズ