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今週の読書録

そのとき、日本は何人養える?: 食料安全保障から考える社会のしくみ

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』が好きな方には合うかもしれない一冊です。

戦争、原油高騰、温暖化、大不況etc… 本当は何が飢餓をもたらすのか
日本を飢えさせないための30の着眼点

出版社紹介文

石油などの化石燃料無くしては日本の食料自給率は上がらない。
実は江戸時代と基本的な生産可能量は変わっていない。
科学や技術の進歩も化石燃料利用前提のため、高齢化の進んだ日本で、もしも化石燃料を使用できない前提で手作業で農業をするならば国民分の食糧は作れないのだそうです。

海外から燃料や食料を輸入できなくなったならば、今の日本の国力では国民を養うことができない。
専門的な知識がなくても理解しやすい内容です。

今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

おいしい文学賞出身のご自身もカフェ店主という標野凪さんの短編小説です。
「おひとりさま専用」のお店、喫茶ドードーに辿り着くのは、自己イメージと現実の差に悩む心が疲れた人たち。
迎える店主•そろりはマイペースで不思議な雰囲気。

自分が自分をいたわってあげなくて、誰がいたわるんですか?

P128

毒だってたまには薬になるのです

P191

いや、ぼくもあなたと同じです。ここで幸せな修行をしている最中です

P232

主人公のその時の悩みに寄り添うメニュー、というよりもメニューが必要な人にお店が見えるように吸い寄せられる。
感染者拡大下で働く人たちのモヤモヤが喫茶ドードーを訪れたことがきっかけで昇華されていく。
なんでもない日だけれど、ちょっと自分を労わりたい日に行きたいお店。

『星の王子様』が好きな方におすすめしたい一冊です。

新!店長がバカすぎて

早見和真さんの「店長がバカすぎて」にいつの間にか続編が。
そして、さらなる続編が出てもおかしくはない流れです。

前作のラストで転勤になった店長が本店に復活。
後継の社長子息や新たなスタッフも登場し、さらにカオスに。
書店を舞台にした働く人たちの起こりそうで現実にはなかなかない日常を切り取った作品。

HSPだけど500万円貯めた! 手取り16万円OLのゆる貯金ライフ

年収が低くてもしっかり貯金できる人は、大抵住宅手当があってボーナスがもらえる環境か、自宅暮らしで家賃や光熱費負担が少ない。
この本も上記の法則に当てはまるので、実際には生活がカツカツの人よりはある程度の収入はあって貯金を増やしたい人におすすめです。
ただし、HSPの要素はあまり関係ないかもしれません。

・浪費しない
・ゆるミニマリストになる
・貯める仕組みをルーティン化する

最近の類似本で軒並み書かれている内容ですが、具体例が多く読みやすい一冊です。
資産を増やすためにはいかに日常をシンプルにして無駄を省くかの一言に尽きるようです。

経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった

日経WOMANの連載が書籍化された作品。
経営学の視点から仕事で起こりうるモヤモヤやトラブル対処方法についてまとめられています。

少し前に流行ったライトノベルのタイトルのようですが、内容は至って堅実。
リモートワーク時の職場の人間関係、副業、社内コミュニケーションなど、考え込むと眠れなくなるときには、従来の癒しや自己啓発系とは異なる理論的で現実的なアプローチで解説された一冊。


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