見出し画像

茶と宇宙日記vol.1『日本茶ブランドを始めた背景』

2022年も、明けて10日たちました。みなさん、すがすがしい気持ちで、スタートされたでしょうか。

本日は、一粒万倍日&天赦日のようで、最強の開運日だとか。2022年では3回しかないうちの1日。そんな日にたまたま、本日記をはじめられて、ありがたい気分です。

昨年、日本茶ブランド「Sora Japanity」を立ち上げました吉田と申します。以前は、行政から依頼を受けて、地域活性関係のプランニング、クリエイティブディレクションを6年ほどしていました。その前は15年程度、企業のブランディング、クリエイティブ関係をやっておりました。また、2019年9月より、武家茶道の石州流伊佐派九世に師事しており、月2回、お稽古にも通っております。現在は、日本茶事業を中心に活動しております。

2018年、静岡県お茶振興課との静岡茶ブランディングの仕事をきっかけに、今まで飲んだことのないような、香り高さと品種ごとに香りと味が全く違うお茶の個性に出会い、とっても感動しました。

これは。。。!

ということで、本日は、なぜ日本茶ブランドを立ち上げたのかを書いてみます。

目次
・いつも思っていること
・新卒から今まで~自由をひらくための、情報提供~
・これから ~自由をひらくために、自分をひらくこと~
・日本茶を始めました

いつも思っていること。

以前より『人の精神や才能をひらくこと』に興味があり、それに携わりたいと思ってきたように思います。例えば、幼い頃より『自分なんて』など、他の子や大人が本人の可能性を自ら否定するような言動に出会うと、その子のすばらしさを伝え、強烈に励ましてしまう子でした。ちなみに、私がいう『すばらしい』は、=善い、ことではないです。自分の精神世界のなかでは、幼いころから、一般にいわれるところの、善いとか、悪いとかは、特に相手にしていないところがあります。そのような価値判断に入りきらないような、輝かしい塊が、ひとり一人の人間であると感じてます。また、言動にあらわれている、すてきさだけでなく、その元となるような、本人も、認識していないような、とってもすごい唯一無二の能力が、一人ひとりのなかに眠っているということを確信しているタイプの人です。イメージでは、意識の深い層のなかに白い箱があり、それをあけると、タレントが輝いています。そんな世界をいつも見ています。

まずは、自由をひらくための情報提供から。

高校3年生の夏休み、受験勉強を始める前に、『なぜ受験をするのか?』を、図書館でチャートで考えてから、始めました。その時の世の中は、自由に生きるための選択肢が、それぞれの人の前に、まだ提示されていない世の中でした。例えば、フラワーデザイナーになるには、どこの学校にいって、誰に話を聞いたらよいかわからない、とか。その人らしい職業に就く道がわからない世の中だと思ったので、そういった情報(選択肢)を出す雑誌を作りたいと思いました。それで、大学卒業後、社会人スクールなどの情報を提供しているケイコとマナブという情報誌を作っている会社に入り、制作ディレクターから始めました。

そもそも意識に興味があり、広告畑で働いていた関係もあり、「人を惹きつけるブランドの正体って、何だろう。」と興味を持ち、アパレルブランドの宣伝部や広告代理店のプランニング部で働いたりしてきまして、その後、2010年頃より、都市で働く人には、地域の手触りや温かみが必要だと感じ、地域に関する情報が足りないと思い、近年は、観光や地域活性の分野のプランニングやクリエイティブをしておりました。

次は、自分をひらくこと。

先月、47歳になりました。いろんな仕事に携わり、人にも恵まれ、学ばせていただいたものも多大で、楽しい経験もしてきましたが、自分の人生を生きているか?といわれると、実は、まだ、皆無です。まだ、全然死ねない、という感覚です。笑。

で、行きつくのは、『人の精神や才能をひらきたい』というものです。そこを開くことで、やっぱり、みんな自由になるから、です。令和4年のこの段階では、もう外側からの情報提供ではなくて、自分の内側から自分を基盤に社会をみること。そこに重点をおくからこそ、自分が発揮でき、社会とより自然に自由にかかわることができる、いまは時代的にも、その段階が本格的にスタートしたと思っています。これについては、私自身が自分をひらく挑戦をまずはしようと思っています。
(余談ですが、マーケティングでキャズムという理論がありますが、「自分の人生を生きる」という分野があるとした場合、現時点は、先駆者的なイノベーターが終わり、アーリーアダプターの中盤くらいかなとおもっています。。)

それで、日本茶をやりたいなと思いました。

お茶というのは、思想や考え方、方法論をとっぱらったところで、多くの人の温かみや精神がひらく現場に、立ち会えるから、というのがはじめた理由かもしれません。また、味やプレゼンテーションで驚きや喜びも提供できる。新しいおいしさに出会ったときの感動は、自分をひらく鍵、ポートキーにもなりえます。また、人が人のためにできることって、究極は、お茶を淹れて、少し遠くから見守ることぐらいしかないかなあ、と思ったりもします。その人それぞれの答えは、自身のなかにあって、現時点では、もう、みんな、ひらき待ち、みたいな感じです。もし、「わからない」なら、一歩歩けば、答えはたくさん降ってくるように思えます。

一人ひとりに、ゼロになるための、ホワイトスペースを用意し、その方の内に宿るクリエイティビティがひらく、その方だけのお茶を用意したいなと思っています。

飲み物を生業にしたいと思ったのは、精神に、長時間、大きな影響を及ぼす物質だからです。飲み物を片手に、思案したり、パフォーマンスをしたり。

日本茶にしたいと思ったのは、大地や植物の力をダイレクトに受け取れる飲み物だからと思います。今はその力が必要。栄養素的にも、カフェインで覚醒しながら、テアニンでリラックスするという、穏やかな覚醒がずっと続くのは日本茶だけ。自分らしいクリエイティビティをひらくために用意されたような、ぴったりの飲み物ですよね。受ける影響を形であらわすとするなら、煎茶は垂直のエネルギー、紅茶は、横に楕円に広がるエネルギー、コーヒーは、V字(切り替え)のエネルギーと感じていて、お茶によって、在り方をつくるような体験会もやっていきたいです。

日本茶をしたいと思ったマーケティング的な理由を挙げるなら、まだ多くの人が、おいしい日本茶に出会っていないからです。私も、静岡の仕事で多くの品種に出会うまで知りませんでした。香り高く、余韻も長いワインやコーヒーに負けないおいしさや飲み方のできる日本茶が実は多くあり、新しい喜びや驚きを提供できそうだから、というのも大きな理由です。品種ごとの個性が香る「煎茶ラテ」をどこかで提供したいなと思っています。

さらにあげるなら、時代性です。日本茶の生命力や緑の色、ノンアルコールドリンクであることは、これから、自分らしさを発揮して生きる人にとって必要な飲み物になっていくと思っています。

また、根本的な理由としては、お茶は、多くの人に、愛を自然にまわせるから、ということもあります。世の中で、問題が起きる根本の原因は、心のなかに存在する「孤独」「恐れ」「誤解」などという固い塊で、それを溶かすことに一役かう、温かい飲み物であり、多くの人に気軽に手渡したりできるツールでもあるからです。そういう発想から、2021年より、コロナ下で大変な飲食店や病院、その他の事業者に、最高級のシングルオリジンの日本茶のティーバッグを寄贈するお茶で安らぎをまわそうという活動も行っています。

最後にあげる理由として、『茶の湯』という、自分の宇宙につながる体験も提供できること。これがほんとすごくて。。!この茶の湯に関して、石州流伊佐派九世が指導してくださるお稽古のたびに、驚きと感動が多く、記録をつけたいと思うのがきっかけで、この日記を始めました。

以上、日本茶ブランドを始めた理由を書いてみました。

とっても長いストーリー。。!読んでいただけた方、いらっしゃれば、とっても感謝です。

概して、これから、自分を発揮して生きていく人が増えると思っていますので、そのためのアイテムとして、パワーのあるものを作っていきたいと思っています。この日記では、茶を通して、らしく立ち、ひらいていく、ことをテーマに、お茶の事業やイベント、茶の湯、茶会についても書いていこうと思います。

みなさまも、すてきな年に!今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

日本茶ブランド Sora Japanity 
HP https://japanity.jp/products/ オンラインショップ https://japanity.shop/
インスタグラム https://www.instagram.com/sora_japanity/  

写真協力 静岡県川根町・深山園「里山の茶の間」
撮影 太田恭史


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?