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【詩】こたえ

チクチクの引っかかり

目を逸らしても

望みの断片は

ちゃんとそのままに


ぎゅっと信じたものは

狙われた獲物みたいに

ガチャンとボールのように

落とされる


液体の入ったプラスティックのコップ

キリキリと傷ついたのか

ただ勘違いの迷い道なのか

いくら混ぜても混ざらない

水と油をかき混ぜて

遠くを見る



誰かの答えとわたしの答えは

交わらない

いろいろ考えるのに

交わらないのはわたしの答えが

違うからと

自分でした採点にー20点と

書いてしまう



自分の心に自分で

寄り添っても

何も埋まる気がしなくて

底のない花瓶に水を入れている


答えが書いてあるはずの

象形文字で書かれた

厚い本ををいくら読んでも

腑に堕ちなくて

栞も挟まず閉じる



半月前 行間に埋めた

真珠の大きさの白い種

愛の芽が雪の下から

小さく顔を出す



答えなんて

そんなところにある







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