【詩】君の声
屋上にいる
わあああああー
後はこのまま一歩出せばいい
もっと大きな声で聞こえる
わあああああああああぁぁー
これでもする?
正気に戻って大きな声の主の顔を見て
崩れ堕ちる
両刃のナイフを首に向けていた
近づいてナイフをとる
しない
もうしない
噛みつくような目で
屋上の柵を見ていた
救いたいの一心
何もかも無くなったと
思っていた
そうじゃなかった
僕の助けての発信は
きちんと届いていた
受け取ってくれていた
自分のことも顧みず
僕を助けたかった
そう思う人がいた
少なくとも
一人じゃなかった
同じような君がいた
いや全然違う
僕は君みたいに
君を救えただろうか
僕は君に抱きしめられ
ことの重要さに気が付く
狂っていたんだ
そんな風になっていたんだ
自分でも気が付かないうちに
君はそんな僕のことに
気が付いた
そして助けた
運命とはそんなものかもしれない
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