【詩】息を殺して
単純であって単純じゃない
元々あったものを
なんとなく誤魔化して
大事なモノに真空の蓋をして
普通の人ですと挨拶をする
普通の人になりたくて
周りと同じことをして
なんとなく人生を預けて
これで大丈夫
普通の人と名刺を渡す
なんてことない結婚で
なんてない子供が産まれ
普通な家族のはずだったのに
息が苦しい
身を粉にして全てを犠牲にして
必死なのに
手に残るものはなにもない
自分を殺しながら自分を生きる
幸せなはずなのに幸せじゃない
贅沢な悩みなのに深層の話
環境で支えられた自分はいるはずなのに
俯瞰で見る自分の中に自分がいない
きれいに並べられ望まれる自分が
全うじゃない自分を責め立てる
そんな自分が息を殺して生きている
誰も知らないところで生きている
本当の「生きる」を探しながら
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