【詩】ギフト

示された夢はピンとこなかった

示されたなんて大げさ

小さい頃から要領が悪く

落ち着かなくて挙動不審になってしまう

そんなわたし

一人で自然の景色を

絵に描くのが最大の楽しみ

絵を描いたところで

誰も気にとめない

そんなことよりも

いつだって絵を描くのが好き

それだけでいい

他のことは気にならない

要領が悪いなんて関係ない

ふと思い出す

絵を描くのはあなたの仕事

示された言葉

誰もまともに聞いてくれない

それでも心の石板に刻んだ言葉は

それは夢じゃなく

現実になる

信じてみよう

ただの戯言かもしれないけど

誰も信じないかもしれないけど

それは真実

まとめた絵画たち

認めてくれたのは

本当に絵を好きな人たち

落ち着かないわたし

居心地の悪いわたし

それさえも受け入れてくれた

自信のない私にくれた

心に刻まれ示された言葉

居場所と自信をくれ

受け入れてくる人々さえ

用意してくれた

自信が無くても

信じるのも悪くない