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向暑はるの日常 2022年

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2022年の日常です。
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#社会

隅のない重箱

隅のない重箱

重箱の隅を無駄につつかれる。

これが理不尽な社会であって、正解のない社会で生きるには、受け入れなければいけないことでもある。

ああ言えばこう言う。

一人で決められない社会の新人は、上からの指示を素直に受け入れて、その通りに実行する。

しかしその完成物に対して100点なんてご褒美は与えられない。

欠点の荒探りが始まるだけだ。

もちろん中には賞賛と安心を与えてくれる人だっている。

でも欠

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社会の実験台になってから

社会の実験台になってから

一年前くらいに、向暑はるは”東京”に降り立った。

何度も尋ねた地ではあるし、住んでもいたけど、それまでとは比べ物にならない威圧と窮屈さが漂っていた。

手には地元からの”片道切符”を汗とともに握りしめていた。

そして数週間後に向暑はるは社会の実験台になっていく。

これまでは自分自身の実験台の中で生きてきたから、指揮者はもちろん向暑はるだったし、

その”施設の中”にいるみんなは向暑はるの好き

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社会の中で話すのは向いてないんだろな

社会の中で話すのは向いてないんだろな

覚えた言葉だけでは自分のことを表現できない。

語彙力の乏しさに嫌になることがある。

友達と話す時は口が止まらないくらいに饒舌になるのに、

それ以外の場では、人が変わったように言葉が出ずに、気持ちの悪い間がその空間を支配する。

緊張とかそういうものではない。

単純に”大人としての”語彙力が足りないのだ。

向暑はるは今日も何度か言葉が詰まった。

言いたいことは頭の中では整理できているのに

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