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DCD(発達性協調運動障害)をとりあげます_その2


こんばんは。
E×Wのトラです。まだまだ寒い時期ですね~
雪で大変な地域の方々には、ほんと頭が下がりますです…😿
さて…
先日は上記タイトルのDCDについて定義とその事例をとりあげてご紹介をしました。
事例は、
以前母親支援活動をしていたときに出会ったお母さまです。

「Developmental=発達の Coordination;協調性、協応性 Disorder=しょうがい」

ということで…

発達性の協調運動障害って言葉があるよ、
日常生活活動に支障があるよ、
または
身体運動を伴う活動・行為ーーー例えば学校だと体育の時間だけじゃなく、家庭科や美術なども入りますよねーーーー
においても支障がみられるよ、ちょっと大変そうだよ…
そんな定義でした。


周囲にも、きっといらっしゃったかと…
そして、御自身はいかがですか?意外と、バイトをはじめてからこれに気づいたんだ、という方もいらっしゃいました。学生さん、一定数いたんですよ。これは驚きでした…。

今回は事例とその対応策に関してお伝えします。

1.学童期の前に徴候はいくつか現れている
2.前回に引き続き;事例その2;学童期に入ると…
3.事例その2へのスポーツや運動からのアプローチ

~本日の流れ~

1.学童期の前に徴候はいくつか現れている


…小学校に入って気づいた
(きづかされた、気づかざるを得ない内容だった…等)
というおはなしは、このDCDにおいてはよく聞くのですが、、、

実は既に幼稚園時代や赤ちゃん時代から兆候はあるんですね。

例えば…(このあたりはまた別の回でかきますが)


…よくむせる@母乳をあげているとき
=母乳をうまくのめていない
≒吸啜反射「(きゅうてつはんしゃ)がうまくなしとげられていない
≒なにかしらの運動神経障害が後ろに隠れている可能性…

という具合に、何かしらの関連が予想できます。


なーんて書いてますけど。(-_-;)

わたくしは…たまたま院にいって、運動神経障害の研究を最初してたから、たまたま…なんですよ。
文言に触れたり、こういう赤ちゃん時代からの発達の不具合ってあるんだなー…くらいで。
その当時はママどころか結婚すら1㎜も考えていない時代です;苦笑。
だから「知識のひとつだね~」くらいにしかとらえてませんでした。
  今、学んでいてよかった、と心からおもえるのは、長女が…
「ハイハイしたと思ったらお尻歩き、またハイハイ運動…」と戻ってたんですね。

シャフリングベビーともいわれます…(小牧ら,1999/三浦ら,2012)


ありゃー…と思いまして。早速リハビリ開始したんです。これはまた別の機会でお伝えできればと思いますが、ざーっというと

・足底の感覚をとぎすませるためのしかけづくり
・模倣運動(私がハイハイをしつこくする)の促進
・抱っこやおんぶのなかでバランス感覚を養うちょっとおもろい運動のしかけづくり
・体幹筋力UPのためのしかけづくりをいくつか提供…

(万歳ら,1989/ Geva, etal., 2010)

などなど。
他にもまだあるんですが、いろんなアプローチをしました
そしたらかなりの段階で姿勢保持能力がみとめられたんですね。
このあたりはまた今度^^
というわけで、幼少期からのアプローチで、いかようにでも促通可能、姿勢保持能力UPは可能になるんです。

2.事例その2;学童期に入ると…


…小学校2年生のとき…体育の縄跳びの授業で大笑いされちゃったA君
…もう学校行きたくない!!みんなに笑われる…みんなにおかしいっていわれる…と玄関で泣き崩れたことも…。

…学童期に入ると、勉強の時間も遊びの時間もきまってますよね。
そして苦手と感じる運動も、「みんなといっしょに」やらされることが大半…なかなかな感じです( ;∀;)

学校教育時代=学童期は、とにかくこのDCDが目立ちやすい時期です。

ほかには…


・靴の紐がほどけると自分で全部結べなかった
・洋服がいつも裏表反対;自分でそれをなおすのが難しかった
・おはしを持つのが苦手だった(今もちょっと名残はあり)
・授業中の黒板文字をかくのが超苦手(LDもはいっています)だった…
・体育はいつも「笑われる」のでイヤだ!…といって泣き出していた;ほぼ毎回!
・生活科で、様々な作業をするときがあるが、両手で違う作業ができなかった…
など。

A君たいへんだったよね…😿ママ、お疲れ様です…😿!!



➡で、現在は??


・クラスの友だちからも応援されることが多くなり…
・体育を苦手としなくなってきた;楽しい時間も増えた、とのこと
・笑顔が増えた!!
・なにより、日常生活の不具合がなくなっている…

A君、すごい!!😊

…現在4年生になったそうです。😊

不登校になりかけたんですが、、、、

先生へのアプローチや…
お子さんの療育のおかげで…
かなり運動能力が変化したんですよね…☆彡!!!

すごい成長ぶりです^^

3.事例その2へのスポーツや運動からのアプローチ


さて、A君は…何をしたんでしょうか。
以下のような感じです^^


手先の細かい作業による訓練(ヒモあそび、ビーズ通しなど)
ボール/風船遊び(単なるきゃっちぼーるではありません;ふわふわボールや風船を用います)
 =バルシューレプログラム;ドイツ発祥の遊び運動プログラム
自宅用トランポリン(円形の家庭サイズ)
鉄棒の逆上がりをできるようになるための前段階の運動実施
・作業療法士・理学療法士の方々と共に跳び箱運動ができるようになるための前段階の運動実施

スポーツも役立つときがあるんです^^

…色々なアプローチをしてもらいました。
自らも、「「やる!」」といって…( ^)o(^ )


そして、やはりPTやOTの方々に出会えたのが大きかったようです。
適切な時期は少し超えてましたが、それでも早いほうです。

適切なアプローチは、お子さんの潜在能力を引き出すだけではなく、その後の可能性をひろげてくれます

…ここ大事ですね…


ドイツのバルシューレプログラムはいくつか著書も出ています^^どうぞご参照ください。
また、
他のアプローチについても今後語っていければと思います^^

纏めるとこんな感じです^^


時間がかかっても、リハビリ運動などの適切なアプローチは、神経の促通をかならずや引き起こします…信じておこなってみるのもひとつ^^


次回、具体的な取り組み事例もあげます^^

御一読頂ありがとうございました_(._.)_!

トラ



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