mitsuki

中学〜高校時代に、想いのままに歌詞を書き残していたノートがあります。 いい大人になった…

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中学〜高校時代に、想いのままに歌詞を書き残していたノートがあります。 いい大人になった今、黒歴史ボックスにしまい込まれてましたが、あの頃の私の想いを昇華させてあげたいと思いnoteに残すことにしました。 あまりにもイタすぎる部分は大人の目線で訂正してます、ごめんねあの頃の私。

最近の記事

ゆめのふね

青い便箋の半分も埋まらないうちに あたしの言葉は尽きた この夜が終わる前に あたしの力も尽きた 夢見るわけでもなく ただ目をぎらつかせて信じてた頃 何を忘れようと あの日泣いた理由だけは忘れない ゆうだち いぬごや つぶれた まきがい すいちょく かさしぶき こどくは あこがれ 夢の船 欲張りすぎて 凪いだ海の底沈んだ 約束、と繋いだ手は 重たくてうんざりしてたけど それだけがきっと生きる意味だった 守るものも 守られるものも 極力少ない方がいい 全て使い果たし

    • はんぶんこの月

      ふと我にかえったら 立ち止まったままのあたしの背中 あれからどうして 思い出ばかりキラキラして あたしを縛りつける 心地よい 恋の痛みは続く もうずっと昔に 憧れていた その横顔 まっぷたつに割れた月 もうひとつは きみにあげる その光でまたいつか 会えるような気がして 幾度も繰り返したさよなら 今夜もまた何も言わず あの日のあたしを置き去りにするなら いつかも求めた その手の熱を ほんの少しだけ分けてね それだけで あと10年はいきれる

      • 冬空と赤い糸

        たぐりよせたその先に きみがいないことわかっていたよ ひとりよがりの夜 記憶をたどる ねぇ もうすぐ冬が終わりそう この空ももう少し あたたかくなるかな そうしたら  きみとつくった雪うさぎも 溶けてしまうね とおいとおい昔の話 会えないよ この白い空の下 太陽ばかり冷たくて 吐息が凍る この手に絡み付いた 赤い糸は 氷点下の空にかすんで消える ねぇ もうすぐ冬が終わりそう 待ちわびた雪は冷たい雨に流れた やっと見つけた陽だまりで いつか重ねた手 忘れないように 会

        • シチリア

          あこがれてしまうのはいつも  少し昔のあなた 名付けるのもためらうような恋をして 密やかに綴った窓際の机 広がるあなたの脳内は 世界地図を超える 流れ星 歌声にのって あたしは旅をした いつかたどり着いたら 抱き合って溶けてしまいたい 音の波 酔いしれて 吐き出した あれこれ この小さな手を見つけて 浮ついたままでいました あの夏が来るまでは 書いても書いても届かない手紙 放り投げて明かりを消した 知ったふりをした海の名前は 妄想の檸檬色 眠さまで吹き飛ばすよな ま

        ゆめのふね

          はなうた

          あなたがいれば あたしは無敵 誰かの悪口なんて意味を持たない あなたの歌があれば 明日も平気 煩い世界から目をそらせる 優しく歌ってよ 外は雨だよ 曇りきったレンズで覗いている あなたがいるから あたしは強い 高くのぼる雲 あなたの歌があれば 優しく歌ってよ もうずいぶん経つよ 晴れない空は 誰のせいだとつぶやいた 優しく歌ってよ 頭の悪いフリは飽きたよ もうずっとずっと前に そこにいないことなんて気付いてた 聞こえるのは ひとり歩くあたしのはなうただけ ———

          はなうた

          春光

          絶え間ない光を浴びて 生きてきたあなたは あたたかで華やかで 美しいひと 愛されるために 生まれてきたあなたを 私はまんまと愛し 囚われている 他の誰でもなく 私だけに笑って そうでなきゃこれ以上 穏やかでいられない 春の風を知るより先に 私は埋もれてしまうだろう 髪をとかして笑ってみても  扉を叩くのは 知らない大人と いらない手紙

          きみの傘

          あいつはダメなやつなんだと 誰かがまた諦めた 予報はずれ いじわるな雨だ レンゲの花びら ふくらんではじけた だから私は 走るつもりだ 見えない虹を追いかけていたの きみは優しかった とても優しかったから この世の広さを思い知って 私はいくつも諦めた きみが差し出した大きな傘は 広すぎて1人じゃ心細い だけど私は走り始める ずぶ濡れの世界をどこまでもいける きみが優しかった それを覚えているから しゃがみ込む 私の背中 こぼれる雫が水玉描いて 立ち上がる猫背の肩を

          きみの傘

          短歌 冬の空を見上げて

          午前2時 キッチンに立ち尽くしてたのは 差し込む月に見惚れていたから わたしならこう繋ぐのにとおもうけど それを双子とかには例えられない 窓ガラス 冷たさばかり染みるのに 頬までつけて夜の声を聞く 目を凝らすほどに 消えそうになったり ついにはふるふる動き出す星 耐えきれず落ちる冬窓の結露のような もう無い星の煌めき

          短歌 冬の空を見上げて

          season

          その背中に背負ったものを 少しだけここに置いていきなよ その足の向かう先には 確かな明日が広がっていて 君は歩いていくんだ あたしのいるここを 振り返ってはいけない さよならと言った君を ただ見送ったわけじゃない さよならと言った君を 追いかけられず立ちすくんだ 葉桜の下で あれから少し あたしは歩いて それを追い越すように季節はまた巡り この足はまだ頼りなく 道のない道 歩いてるけど あたしや君の人生が 儚く戻らないものであるのならば とどまることをやめようと思

          8時4分

          しとしと雨降り あなたのいない街 なんら変わらない 三月の景色 空を越えて 海さえ越えて 言葉だけでも届くように 白い光に委ねていた まだ浅い春の訪れ チョークでなぞる線で繋ぐ 幼い歌声 窓の外 今日と同じように 雫が流れてた 桜の花もとなりで見れない まだ、咲かない 咲けないでいるのは私 しとしと雨降り あなたのいない街 いつものように通り過ぎる 光のない朝に 別れは美しい詩だけ残して散った 優しい春の雨に 左手だけ濡らされていく 萌える緑 燃える花びら 全て霧

          やさしい気持ち

          わがままゆってごめん 試すとかじゃなく ぶつけてみたんだ 初めて許してくれる君に 深い深いよるに  明かりを灯すように あたしの胸はいつも 切ない涙消化されずに 独りじゃないと わかってるから寂しくなる こんな夜に君の名を想える幸せをね 夢の中で 夢の中で 笑ってた 夢の中で 夢の中で 泣いていた?それでも 目を覚まして 君はいなくとも やさしい気持ちになるよ 強がりゆってごめん 本当はね もっとそばにいたいし 今すぐきて欲しい 遠い遠いこの街の 駅にもコンビニにも

          やさしい気持ち

          無題

          突然の通り雨で あわてて買った傘がもう邪魔だ 骨がきしんで 砕けた視界のまま 浮かんだ虹さえ見失った 結局ひとりのままでいいと さらり さらり かなしいうた テールランプ数えるのも もう飽きたし そろそろ帰ろうか 愛情なんてかんたんなもの 少しの知恵と妥協があれば 遠い昔に見た しゃぼん玉みたいな色した あの あたたかさはどこだ 小回りがきいてコンパクト どこにも行けるこのからだが好き さみしい夜は お言葉に甘えて そろそろ帰ろうか

          こうして帰ってきた

          入り口で見かけたあの人は よく笑い歌う素敵な人でした すれ違う肩は振り向きもせず 影だけ横目で焼き付けた 迷わずここから走り出すこと そっと立ち止まり 数えること いつまでも変わらない空の青さ 一体なにが正しいの さよならをしたはずの あの森にダメだまた迷い込む まっさらな私には 戻れない 耳を塞いでも 昨日を悔やんだり 明日に怯えて泣くより ずっと意味のあること あなたの声に耳を澄ませて さわれない距離埋めるように見てた さよならをしたはずの あの森にダメだまた迷

          こうして帰ってきた

          砂ぼこり、けぶる坂

          細くたくましい腕に 甘える夢を見た かなしいな ただひとつ喜べるのは その唯一の光が 今もどこかで強く 生きていること あれから どんな世界も 私になにも遺してはくれないけど 振り向き振り向き歩くたび 八重歯のぞく笑い顔が 私をなだめるのだろう 真似してふかしてはむせかえって 煙たげなこの部屋を いつか出ていくから 振り向き振り向き帰っていく 頼りない影を揺らしてた 私の背中を忘れないで あれから どんな世界も 私になにも遺してはくれないけど

          砂ぼこり、けぶる坂

          バイバイ、またあした

          チャイムが鳴るまで あと少し 息をひそめて 走り出した僕らは 校庭の隅消えてく なんのためにこうして机並べてるかなんてね 構わないくらい こんなに笑顔溢れてる バイバイ、またあした があるうちに もっともっと 話をしようよ バイバイ、きっといつか忘れてしまう 昨日の話 笑った理由 叶わなかった恋のことも 飛ばした手紙も丸まって 胸の奥の方 むだ使いした時間 悔やみつつも憧れた そうして掴んだはずの未来は  まだ扉すら見えず 不安になって振り返ったら 君は笑ってくれるか

          バイバイ、またあした

          朝焼けの行方

          まだ眠る街の屋根を見下ろして走る列車は 凍る空の空気など 気づかないほどせわしい ホームに佇む影がひとつ 白い息は眩しさに消えた さっきまでの夢の場面が 胸の隅に息づいたまま トゲの生えた寂しさも 独りの夜のせいにして もう少しだけ優しく 君に笑えたら 踏み出すタイミングと 朝焼けの行方を 1人考えてたよ まだ知らないことばっかりだ この先どんな道歩もうとも 望むものはひとつ この肩に染み付いた重荷も 少し置き去りにして 明日はこの道を 君と歩けたらな 夜と溶け合

          朝焼けの行方