カリフォルニア留学生活のあれこれ〜お部屋探し編〜
こんにちは、Harryです。
私は今カリフォルニアにある大学の博士課程に通い、文学や映画などの研究をしています。
早いものでもう4年も経ちました。
それだけ住んでいると当然アメリカでの引っ越しもあるわけで、実際、我々夫婦はこれまでにアメリカで4回引っ越しをしました。
最初のお部屋を決める時が一番苦労し、見つからなさすぎて、あわや渡米即家なき子かと思ったほどでした。
Harryが単身で先んじて渡米し、住居を整えた後でMaryも渡米、という段取りだったのですが、全てが手探りで、辛すぎて5日で体重がめちゃくちゃ減りました。
この4年で、あれほど心細く、疎外感を覚えた出来事は他にありません。
ですので今回は、第二のリアルストレイシープを産まないために、カリフォルニアのお家事情、お部屋の借り方についてお話ししたいと思います。
これから留学を考える方々の助けになれば良いなと思います。
1. カリフォルニアのお家事情
GoogleやFacebookの本社などがあるサンフランシスコの家賃がべらぼうに高いという話を聞いたことがある方も多いと思います。
そう、基本的にカリフォルニアでは都市部に住もうとすると非常に高い家賃を払わなければいけません。
例えば、ロス中心部に住んでいる私の友人は、仕事柄かなり稼いでいるはずですが、2B2Bの部屋を3人でシェアし、共同生活を送っています。
そのくらい家賃が高い。
ちなみに2B2Bというのは2 Bedroom 2 Bathroomの略で、二つの広めの寝室にそれぞれ風呂トイレが付いているスタイルの部屋のことです。
これとは別にリビングとキッチンがついているのが2B2Bの一般的な作りです。
ちなみに私たちは1B1Bというタイプの部屋に住んでいます。
夫婦で入っているので他人とのシェアはありませんが、友達同士で1B1Bに入ることもあるようです。
築30年くらいのアパートですが、今の家賃は約2000ドル、日本円で約22万円です。
日本なら都内でも結構いいところに住めます。
カリフォルニアでは日本の場合と異なり、物件の価値が年を追うごとに上昇します。
なのでそれに合わせて家賃も毎年3%くらいずつ上昇しています。
勘弁してくれよ。
ところで、アメリカでコロナが大流行した昨年、私の住んでいる地域の家賃が急激に下がるという現象がおこりました。
リモート授業に移行したことで、アメリカ人学生は実家に帰ったり、留学生は緊急帰国で一斉退去したりして、大学周辺から学生が消えたからです。
しかしワクチンが普及した今年は、学生が戻ってくることが想定されるので、バックラッシュとばかりに家賃が急激に高騰。
例年の家賃変動の相場から、この近辺の1B1Bの今年の相場は2000ドル程度だと思っていたのですが、なんと軒並み2500越え。
普通の学生じゃ到底住めない値段まで跳ね上がってしまいました。
どうすんのこれ。
とまあ、こんな感じでカリフォルニアは家賃がめちゃくちゃ高いので、単身で留学する場合、基本的には友達などとシェアになるでしょう。
でもお金も無いし、外国人の友達なんていないのに、どうやって家探したらいいの?
それについては追ってお答えしましょう。
2. お部屋の借り方
アメリカのお部屋の借り方ですが、まず基本的にアメリカにはエイブルとかミニミニとかアパマンとかありません。
もちろん不動産屋はありますが、私の知る限り多くは賃貸ではなく購入向けです。
なので留学生には殆ど縁がありません。私ももちろんありません。
じゃあどうするのかというと、個人で借りる場合、基本的に自分で直接リーシングオフィスと交渉します。
2.1. 個人で部屋を借りる
まずは個人で借りる場合の基本的なプロセスの話をしましょう。
最初に、ネットで自分の大学周辺にどのような物件があるか調べます。
Apartments.comやCraigslistなどを使って色々と目星をつけていきます。
電話やメールなどの手段がありますが、一番手っ取り早いのは興味のある物件のリーシングオフィスへ直接訪問することです。
大抵の場合ニコニコでお出迎えしてもらい、現在空いているお部屋、またはこの先1ヶ月以内に空く部屋を紹介してもらえます。
その場で手付金を100-200ドルくらい払えば、希望に合致する部屋をキープすることができます。
かつ、その手付金は実際に部屋を借りる時の初月の家賃の一部に当てることができます。
最もアナログな方法ですが、最も確実です。
でも日本にいるから直接行けない…という人はスカイプで電話してください。
メールも送れますが、対応は一番遅く、「オッケー、ちょっと待ってね!」というめっちゃフランクでフレンドリーな返事がきても、経験上高確率で忘れられます。
アメリカはそういう国です。
で、お部屋を借りる旨を伝えると、メールで賃貸契約に必要な書類を送ってもらえます。
それを記入してメールで返送すれば、契約成立。
あとは現地で入居日にお支払いという形になります。
ちなみに、アメリカでは敷金礼金の代わりにSecurity Depositというものを払います。簡単に言えば敷金です。
これはアメリカでの収入に応じて値段が決まるのですが、経験上家賃の2.5-3倍の月収がない場合は、約2ヶ月分の家賃を追加で払うことになります。
条件を満たしていれば大体300-400ドル程度だと思います。
これは退去時に、クリーニング代を差し引いて返ってきます。
2.2. シェアで借りる
ここまでは個人でお部屋を借りる話でしたが、シェアとなると話は別です。
まずはルームメイトを探さなければいけません。
でもどこで?
はい、ずばりSNSです。
Facebookが主になると思いますが、大抵の大学であれば、xx University Off-Campus Housingとかいうコミュニティがあります。
そこには常にルームメイト募集のポストがあるので、それを見て、自分の条件に合致する投稿主に直接メッセージを送って交渉します。
また、自分でシェアの希望と家賃などの条件を掲示すれば、それに興味を持った人から連絡をもらうことも出来ます。
でも、内見もしたいし、他にも候補があるから即決は難しい…と思っている君。
そう、たしかにアメリカにいれば内見等している余裕もあっただろう。
が、アメリカの部屋探しは常にfirst come, first served。
一時間前に空いていた物件がもう埋まっているということは日常茶飯事。
これを知らずに散った者は数知れず。かく言う私のその一人。
ほんと辛いんだよ・・・。予約していた部屋がことごとく「もう埋まった」と言われるのは。
なので、とりあえず即決して部屋を確保しておくというのは一つの手かもしれません。
数人でシェアしていても、自分の契約を引き継いでくれる人を見つけさえすれば、リース期間満了をむかえる前に退去することも可能です。
こんな感じのことを、私は大学の国際課のお姉さんに半泣きになりながら教えてもらいました。
何でそんなことも知らないのと不思議がられましたが、知らんものは知らん。
そういうサポートしてくれるのも国際課の仕事じゃろがい!!
2.3. その他の方法
直接訪問、SNSと書いてきましたが、その他の方法として、大学院生寮への応募、在米日本人向けネット掲示板などがあります。
多くの大学は学生寮を持っており、もちろん大学院生も利用可能です。
家賃も比較的安い。
が、この学生寮、とにかく空きがない。
いつ空きが出るかわからず、応募してから半年から1年くらい待つのはザラ。
特に単身者は最も後回しにされます。
幸い私たちは夫婦で入るように申請していたので、こちらにきて僅か1ヶ月程度で入居することができました。
また、大学によりますが、子供がいる場合は、申し込めばウェイトリストの上位にねじ込んでもらえます。
私の大学は申請者が多すぎて、大学院生は基本的に2年間しか寮に住めませんが、家族で入る場合、このルールの適応から外れ、コース終了時まで寮に住むことができます。
またスタッフやファカルティも大学院生寮に住めるのですが、基本的に家族持ちのため彼らは半永久的に格安の寮に住むことができます。
高給が約束され、年数制限もなく格安学生寮に住める教職員。
学生ローンを組んで借金まみれでも2年しか住めない大学院生。
ほんとどうかしてるよ。
で、在米日本人向けネット掲示板ですが、これはカリフォルニアの場合、びびなびというサイトが大手だと思います。
日本人向けCraigslistとでもいいましょうか。
ここでは、入居者募集の掲示だけではなく、車や日用品などの個人売買や、求人告知などがされています。
Facebookに比べるとポストの数が少なく、自分の大学の近くで希望する条件の部屋が見つかる保証はありませんが、非常に役に立つサイトです。
頻繁にチェックすることをお勧めします。
まとめ
長くなりましたが、今回はカリフォルニアのお家事情と、お部屋の借り方についてお話ししました。
これから留学する、あるいは留学を検討しいている方のtipsになればいいなと思います。
今回真面目に書いたよね!?
Harry
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