【コラム】壁紙を貼る国 ジパング
寒い季節になると鍋料理がラク・・
ではなく、おいしく暖をとれて最高ですね🍲
こんにちは。
内装材インターネットショップのハロハロの中の人Kです。
先日の投稿で
「【コラム】壁紙がクロスと呼ばれる理由」を紹介しました。
私達の生活に実は身近な「壁紙」・・
その正体が何なのか?という初歩的な疑問を掘り下げてみました。
今回はその続きで、日本でなぜ壁紙が選ばれているのかを掘り下げたいと思います😀
「壁紙」が選ばれる理由
日本の居住空間の”壁”の多くは、建物ができる最後の仕上げに「壁紙」が貼られているという話をしました。
皆さんのご自宅もきっと例外ではありません。
ところで、仕上げに「壁紙」と聞いてこう思われた方もいらっしゃるかと思います。
「ペンキ塗装の仕上げはどうなの??」🤔
たしかにローラーで壁にペンキを塗っている様子をオシャレなミュージックビデオなどで見かけられたことがあると思います。
ちなみに、前回のインドネシアからインターンシップで来られたニサさんもペンキは知っていましたが、壁紙には馴染みがない様子で熱心に勉強されていました👏
(ニサさんの投稿記事:その①・その②・その③)
町中を注意深く見ると、お店の天井や壁にペンキ塗料を塗って仕上げていたり、コンクリート打ちっぱなしの場合もあります。
中には『コストコ』や『IKEA』のような外資系のお店では、無機質なコンクリートをむき出しにしている倉庫、というあえてインダストリアル感あふれる雰囲気を出している店舗もあります。
しかし、それはあくまで海外での慣わしであって
日本国内の居住空間となると事情は違います 😲
日本のような高温多湿な国では、コンクリートにペンキを塗った状態だと結露などでカビが発生してしまう恐れがあります。
また、日本は地震が多いため、コンクリートに小さなひび割れが生じてカビが繁殖したり、さらにペンキ特有の匂いが気になるという方も多くいらっしゃいます。
そのため、日本でコンクリートにペンキ塗りという仕上げは、
ちょっとした外出先やお店では特に気にならなくとも、ご自身のお住まいや宿泊先で落ち着きたいというシーンでは選ばれにくい傾向のようです。
一方、「壁紙」はペンキに比べるとコストは少々かかりますが、
その分耐久性もあり、防カビ性や消臭性、放湿性などの様々な機能性も増えてきて、快適さを求める日本人に採用されやすい、という実態になっています。
昔からの塗り壁<漆喰・珪藻土>
壁紙でもコンクリートでもペンキ塗りでもない、昔からの仕上げ方法の壁もあります。
ここでは、「漆喰(しっくい)」と「珪藻土(けいそうど)」について紹介します。
この「漆喰」「珪藻土」という単語を聞いたことがあるでしょうか❓
珪藻土は、吸水力の高さからバスマットやコースターにも使用されている素材で、近年有名になりましたよね。
この漆喰や珪藻土を壁に塗るという仕上げ方法が昔からあり、今でも和室などではよく見かけられます。
他にも漆喰はお城の外壁にも使用されているとか・・🏯
なにしろ漆喰や珪藻土は、「壁紙」やペンキ塗料のない時代に使われてきた自然素材で、日本の伝統文化です。
詳しい施工方法や2つの細かい比較は省きますが、共通して調湿や消臭効果が期待でき、あとは質感や見た目が気に入っているという方もいらっしゃいます。
壁紙と比べると、原料が違う自然素材でとてもコストは高いのですが、
伝統的な和室がお好きな方は、知っておいて損はないはずです😉
おわりに
今回は「壁紙」が仕上げ材に選ばれている背景を述べさせていただきましたが、いかがだったでしょうか❓
他にもレンガ造りや丸太の壁などを思い浮かばれた方もいらっしゃるかと思います。
私のようなショップスタッフの一個人としては、いずれの仕上げ材からどれを選ばれるにせよ、お客様に最良の選択をしていただきたい!という想いです🙂
あわよくば、私達が暮らす空間や部屋の”内装”の世界も面白いな、と関心を寄せていただけたら嬉しいです。
もちろん壁の下地によって制約もある可能性もあるので、念のために施工業者さんにお問い合わせしてみてくださいね。
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