脳梗塞リハビリセンターに6年勤務していた経験から、脳卒中に罹りやすい人の特徴を12個ご紹介
私は脳梗塞リハビリセンターに約6年勤務をしながら、勤務後や休日にも脳血管障害の後遺症の患者様に対して治療をしてきまして、現在個人一本化してからも多くの方々を診ています。
最初に大事なことを伝えておきますと、脳血管障害後遺症への治療は高い技術と鍼灸、マッサージだけでなく、運動療法も併用して行うべきです。今まで患者様と丁寧に行ってきた情報から、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や心臓病などを発症してしまう人に特徴がありますので今回ご紹介いたします。
脳や心臓などの大きな病気の発症や再発の防止にも役立つ知識なので是非ご購読ください。
最近では20代・30代での発症も増えていますので、年齢関係なく抑えておいていただきたい情報です。興味のある方は最後までお読みください。
2023年8月に「重要な12個目」を追加しましたので是非最後までご覧ください。
それでは一つずつご紹介していきます。
1.飲酒量が多い人
問診を行うと、特に毎日のお酒の量が多かった人というが圧倒的に多いです。
飲酒量が多いと肝臓が疲れます。肝臓は糖をエネルギーに変換する働きがありますが、肝臓が疲れてしまうと糖代謝が少なくなり脂肪の蓄積が増えてしまうのです。
そこから血液中のコレステロール値が悪くなり、動脈硬化の原因に。
また肝臓のほかの働きで、体内の毒素を分解する解毒作用があることや、疲れをとる働き、ホルモン作用に関わる働きなど、肝臓は内臓の中でも重要な働きになります。
理想のアルコール摂取量は、「度数5%350mlを2本まで」。
私もそうですが、お酒が好きな人は一日の摂取量がこんな量では到底おさまらない人が多いと思います。「うん。」と頷かれた方は休肝日を週2、3回程度つくりましょう。私もお酒を飲む日は一週間に2、3回にしています。
そして、寝る直前までお酒を飲む「寝酒」の習慣は超危険です。
以前別記事の、入眠には良いがトータルの睡眠の質は悪化する「寝酒」に詳しく書きましたが、寝酒は睡眠の質を大幅に下げて血液を汚してしまう原因になります。
理想は就寝3時間前までに飲み終わることですが、仕事の付き合いなどで現実的に難しい人も多いかと思います。そんな時は、できるだけで良いので早く切り上げるように気をつけましょう。
脳梗塞リハビリセンターを利用される方の中には、「営業職でお酒を遅い時間まで飲む機会が多かった」という声も多く聞きました。
お酒はほどほどに。
「酒は百薬の長」といいますが、「酔わない程度」の量とも言われていますのでお気をつけ下さい。
2.喫煙者
喫煙者も脳卒中を発症される方の中で問診をしていくと本当多いです。
言うまでもないですが、たばこはの煙には約4000種類の化学物質が含まれています。そのうち約200種類以上は有害物質。
その中でもニコチンやタール、一酸化炭素が有名ですね。
・ニコチン:血流減少や体温を低下させ、血管の壁にダメージを与える
・タール:発がん促進物質や発がん補助物質が多く含まれる
・一酸化窒素:酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすく、慢性の酸欠状態に。善玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や心臓病の発生を促進
百害あって一利なし。
健康や美容、老化予防のためにタバコはやめましょう。
3.肥満
「発症前は今よりも15キロ・20キロ以上太っていた」という人も非常に多くいらっしゃいます。
正常なBMIは22。しかし、22で計算をすると結構な痩せ型になるため、私は23-24くらいでも良いのかなと思っています。
BMIの計算方法は、
「BMI(kg/㎡)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」
例えば、身長160㎝、体重60kgの場合のBMIは、
→60(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)=23.4(kg/㎡)
となりますので計算してみましょう。動脈硬化の進行を予防するために太り過ぎには危険です。
ここまでは想像がつく範囲内を書いていきました。飲酒・喫煙・肥満は他の病気の発症リスクも高めますが、これからご紹介していくものも人生100年時代末期を健やかに過ごすために大切な知識なのでおさえておいてください。
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