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オンリーワンな非日常体験をクリエイトする為の成功事例

当然後悔は後に立っている

ある看護師が末期患者と接するなかで、彼らが口にした「人生が終わる時に後悔すること」を書いた本があって、読んでもないのでオススメとかではないのですが、ざっとこんな感じ。

① もっと自分らしく生きればよかった

② あんなにガムシャラに働かなくてもよかった

③ 言いたいことははっきりと言えばよかった

④ もっと友達と連絡をとればよかった

⑤ もっと自分の幸せを追求すればよかった

もちろん他人のデータであり、その中に自分は含まれてないので、主体的な人生を歩まなかった人が絶対にこのような後悔をするとは限りません。
でも「そうかもしれんわ~」と思う。

受動的な人生を「それが当たり前」とか「でも仕方ないじゃん」というマインドで生きている方には、主体的な人生の選択を呼び起こす良いアプローチだと感じました。

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では、そんなきっかけで、自分以外の「何者かの価値観」を基準に生きてきたことに気づき、挑戦しなかった後悔をしないようにシフトチェンジしたとしよう。
そういえば仕事ばかりしてて、ろくに旅行にも行ってなかった。どこに行こうかな?誰と行こうかな?なんて友達誘ってみたり、旅行サイトで調べたり。

ここで注意!
この「誰かと、どこかへ旅行に行く」という価値観すら、過去のロールモデルの域を出ない「誰かの価値観」の色合いが濃いのです!

みんなと旅行して、まぁ楽しいだろうから全然否定するわけではないですが、限りなく100%に近い主体性を発揮した旅行について語ろう。

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突き詰めた旅の主体性

先程も言った通り、みんなと旅行するのは楽しいはずなので、大いに行ったら良いと思います。キャッキャするのも良し。

その中で、旅先の中でもどこに行くとか、どこで食事するとか、全部自分の意見が通る人ばかりではないはずです。
リーダーっぽいグイグイ行く人の意見が通りやすい可能性が高いです。

まず、「人の価値観」が一つ。

さらにサイトで観光スポット調べて、それらを回るというスタイルは、情報発信側の価値観に他なりません。
飾られた情報ツールにより、行く前の情報キャッチ感と、実際言った後で自分の価値観とどこまでマッチングするのか?

「人の価値観」が二つ。

さらに、例えば免税店なんかで買い物するみたいな時に、「せっかくなんだから買っちゃいなよー」と、みんなに急かされて受動的な買い物をしてしまうこともあり得ます。

「人の価値観」だらけやん!

そこで、私の主体的な旅行の経験を語り、参考にすることで、自分なりの「楽しい旅行の概念」が生まれるきっかけになれば幸いです。

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勘のいい方なら「一人旅だろ」と正解を導き出てるしかもしれません。

私は前職で、毎年のように社員旅行で沖縄行ってた時期があるのですが、最初のうちは何も考えずに仲のいい同僚たちと、沢山ある観光スポットに誰かの意見で行ってたのですが、数年経つと行く場所のレパートリーが無くなってきました。

そこで、「ダム」好きの同僚が、「ダム行きたい」と言うので行ってみると、私には何が良いのか全くわからなかったのですが、同僚は「ダムだ!ダムだ!」と、はしゃいでいたり、適当にレンタカーを走らせていたら「養蜂場」があったので、ノリで行ってみると、意外と面白かったのです。

そういった観光スポット以外の自分なりの楽しみ方があるかもしれないと思い、考え始めると、「そういえば、以前【ドラッグスタークラシック】ってアメリカンのバイク乗ってたけど、あまりツーリングとかしなかったな」なんて思って、みんなに「あっ、オレ今回一人で行動するわ」と告げて、一人でレンタルバイク借りて沖縄中走ってやろうと決めたのです。

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行先も、GoogleMAPで調べて、沖縄本島の一番南っぽいところに「喜屋武岬」ってところがあったので、バイクで向かい、最後の方はバイクなのに対向車とすれ違えないほどの道無き道を走り抜けて、断崖絶壁の岬に到着!

↓喜屋武岬↓

平日の昼間だし、自分一人しか居なかったので、改めてGoogleMAP見て、「今オレめちゃくちゃ南に居るー!」とか言って感動したり、腕組んで「ザザーン」とかいってる波が揺れる崖下を眺めてたら、不意にパトカー来て職質されて、当時世間では指名手配されてた犯人が捕まりそうな時期だったので、その犯人の写真と私の顔見比べてて「ぜんぜん違うやろ!」とツッコミ入れたり。

那覇市より、南側をグルグル回った一日。
とても楽しいと気づいた。

また次の日は、「古宇利大橋」という「古宇利島」と繋がっている見渡す限り海の橋の上をバイクで走りながら思わず「うぉー!」と叫んでしまう絶景を風と共に体感したり、

↓古宇利大橋↓

ここバイクで走るってイメージだけで最高でしょう。他にも普通の道を走ってても面白かったのだが、人生観変わるほどインパクトが強かったのが、「沖縄本島最北端に行って、戻ってくる」です。

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最南端の「喜屋武岬」に行ったのだから、今度は最北端だ!ということで、検索すると、最北端には「辺戸岬」があるらしい。
那覇市のホテルから、名護市まで高速使って、そこから上記の古宇利島に行く。
そこから国道58号線を北上する、沖縄本島の左端を走るルートを選択したら、この国道58号線が最高!

50~60kmくらい、ずーっと海沿いを走るロケーション。車もそんなに走ってないので風を感じて超楽しい!左が海で、右が山!走り抜ける爽快感!

↓国道58号線↓

写真だとわかりづらいが、北上すればするほど、住居の造りが日本の住居っぽくない感じがホントにディープで、世界が違う錯覚に陥る。
ところどころ肥料なんかのせいなのか、とても臭い匂いを放つ地域もある。

そんなディープゾーンを抜けて、断崖絶壁の辺戸岬へ到着。

↓辺戸岬↓

ここは観光スポット感があったので、職質されることなく休憩をとり、今度は国道58号線の左端ルートではなく、右端で那覇市に戻るルートを選択。

いわゆる「やんばるの森」の中を駆け巡る道です。

県道70号線の山の中、ウネウネの山道を走る。とても運転がエキサイティングで、ものすごくテンション上がるのですが、滅多に車が通らないので、バイクで転んだら発見が遅れて相当ヤバいと思います。

「動物飛び出し注意」の看板が、随所にありました。

↓やんばるの森↓
(もっと道がウネウネしてる箇所が多い)

そんな中で、ふと何かの集会でもやってるのかな?という感じの人達が居て、「なんだろ?」くらいの感じで一度通り過ぎたのだが、その場所である「高江」という住所を見てピンときて急ブレーキで停まった。

「あれ、座り込みだ。」

知ってる方もいると思いますが、沖縄では米軍のヘリパッド建設に住民が反対して、建設を進められないように、座り込んで非暴力で阻止しているという問題がある。

私がものすごく大好きな、「知久寿焼」というミュージシャン(今度絶対ブログで紹介してやる!)が、Twitterやらで、高江の問題を取り上げていたので見てはいたが、心理的盲点であるスコトーマに隠れて何とも思ってなかったのです。
実際その場に来て、ストコーマが外れた。

「高江」付近を走って目の当たりにしたのは、「圧倒的な大自然」であり、思わずバイクを脇に停めて絶景を眺めるレベルなのです。

これらを破壊してヘリパッドを建設する。
しょっちゅう頭上を轟音を鳴らしヘリが通って落ち着かない。
住民は辛い思いをしております。

戻って座り込みしてる方に聞いてみると、自分の時間を犠牲にして高江を守っているそうです。

その後に私が高江のヘリパッド問題何とかならないかと行動したのは別の話なので、旅の一部として綴っておきます。

それで夜になって、また名護市から那覇市へ高速に乗り、「沖縄市」ってなんかあるのかな?と思い、途中で高速降りたけど、何もグッとくるイベントはなかった。(運転は楽しいけど)

夜中に那覇市らへんに戻ってきて、コンビニに寄ろうと駐車場にバイクを停めたら、地元のいかにもマイルドヤンキーみたいな女の子が一人でベロンベロンに酔っ払ってて、「どこ行くんですかー?」って話しかけてきた。

「観光です」「東京からです」くらいに答えたら「沖縄って面白いですか?」って聞いてきたので、今日の面白さを手短に伝えたら、「たまに来るからいいんですよ」「いーなー東京かー」とか言ってたあたりで、いかにもマイルドヤンキーみたいなエスティマに乗った女の子の友達数人が、「なにやってんの?ほら行くよ!」みたいな感じで連れていった。

沖縄に住んでる人からしたら、沖縄での日常がコンフォートゾーンすぎて、逆に様々な魅力に気づけないのかなって思った。

みなさんも、自分の地元に素晴らしい可能性が眠ってるかもしれません。
この考えが地方創生に繋がったりして。

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このような「The 主体的」な旅をして、観光スポットなんかで表せない「自分の自分による自分のための旅行」も最高なのだと身に染みました。

何か、あなたオリジナルの主体的な旅をクリエイトする参考になってほしい。

「アメトーーク」の「ひとり旅芸人」で、眞鍋かをりさんが、「この歳になってくると、スケジュールと予算と価値観の合う友達ってほとんどいなくないですか」「人に合わせていつか行けるかなと思っていたら行けないうちに死んでしまう」とコメントしていて、とても納得したのを思い出しました。

自分にとっての「趣味のゴール」を設定することが、人生を豊かにするために必要です。
趣味は一つであるべきではないので、団体で行う趣味もあれば、団体で行うという固定観念を捨てて、一人で色々やってみることで、信じられないようなエキサイティングな体験ができる可能性があるのです。

なぜなら人間の可能性は無限大だからです。

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カラオケとかね。
団体で行くもんだと思ってませんか?
「あたし歌下手だし」とか思ってても、一人で何回か行ってみるといいです。
普段団体で行って「勢いで盛り上げる」みたいな感覚で、他人を基軸とした手法をとってるかもしれません。
もちろんそれも楽しいし、楽しませるし、良いのです。

一人で行くと、みんなが冷めるからみんなの前では歌えない自分の好きな歌を、自分の好きなタイミングで、ちょっと間違ったら「演奏停止」しても誰も「え~っ!」とか文句言わない状態で、歌に没頭して表情つくったり、こぶし上げたりして成りきっても、何も恥ずかしくない。

私も「1回勇気出して行ってみよう」と意を決して乗り込んだら、これがものすごく快感でハマりました。
4年くらい前の話なので最近です。

私が心から愛している、1960年代のアメリカンポップス、いわゆる「オールディーズ」の曲たちを歌っても、誰も文句言わないのです。

しかも、自分で言うのもなんですが、自分は歌が上手くないと思っていたので、練習にもなるかな?と思って通い出したのもあり、何回も通って真剣に没頭して歌い続けるうちに、かなり上手くなったと自己評価します。

ビックリするほどでは無いと思いますが、まぁ聞かせられるくらいには成長しました。
普段思いきり歌う機会なんて、私はバンドでダミ声で歌ってるから機会があるけど普通に歌ってるわけではないし、普通に生きててなかなか機会が無いわけですので、「やっぱ歌ってなかっただけだったんだな」と理解できました。

歌うのが好きだけど、歌に自信がない方は、騙されたと思ってやってみて下さい。
成りきって歌った方が、毎回気持ちが入るので、上手くなります。
平日の昼間なら、めちゃくちゃ安いです。

自分なりの「主体的な旅」と「主体的な歌」などの趣味の観点を考える機会になり、気づかなかった豊かさに気づくきっかけになれば幸いです。

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オススメとは言えない番外編

ホントはもう終わっても良かったのですが、私がバンドのツアーで、全国回っていたときにあった、ウソのようなホントのスポットがあります。

(バンドの話なので口調が変わります)
その日、京都でライブが終わって、ボクらのような貧乏バンドは、当然車中泊。
流れとして「道の駅」を検索して、そこの駐車場に停めて寝るんだ。
今じゃ考えられないけど、若かったということだね。

「明日は大阪でライブだから、大阪の道の駅探そう」ということで検索すると、何故か一番近くは、奈良県の道の駅がヒットしたんだ。

大阪は都会すぎて、道の駅が無いのかな?なんて思い、「まぁいいか」ということで出発。

それで、ナビに導かれるまま、大阪府と奈良県の境にある、「国道308号線」に踏み入れたボクたちは、ほんの少し走ったところで異常を感じ、ブレーキを踏んだ。(運転手は私)

「これ、おかしい・・・」

もうね、ものすごい急勾配の坂だし、「日産エクストレイル」って車だったんだけど、エクストレイルの幅とギリ同じくらいじゃないの?という道の細さ、右側ガードレールもない崖状態で落ちたら死ぬ。

伝わるかな?

こんなのが一部区間じゃなく、

ずーっと続くんだぜ。

ここを、ライブが終わって寝床を求めて夜中に進入したので、街灯もろくにない状態で、この写真の昼間よりも断然過酷なわけ!

途中、ほかのメンバーに降りてもらって、「オッケー左にハンドル切って」「あーあー、右ヤバい」とか補助してもらいながら、歩くより遅いんじゃないかというスピードで走行という有様。

そんなこんなで山道を登った頂上付近の名前がナビに映し出されたら、「暗峠(くらがりとうげ)」って・・・。
チョンって触ったら崩れ落ちるんじゃないかっていう看板ばかり。
めっちゃ暗いしアウターゾーン入ったかと思ったね。

↓ここが真夜中だと想像しよう↓

忘れてるかもしれないけど、「国道」だからね!国が管理してる道だからね!ナビが国道を通るルートを示したんだから、疑いもなく進入しちゃうよね!ムキー!

なんとか命からがら(という言葉がピッタリ)抜け出したな。

今は歳もとってバンドメンバー仲が悪くなることはない。
でもいくら同級生同士で組んだバンドだって、若かったし、ずーっと一緒に居ると、ちょっとしたくだらないことで、ギスギスしたりすることもあった。
そんな中「国道308号線」を乗り越えたことで、妙な結束感が湧いて、コンビニでビール買って、車中泊する前に祝杯(なんの祝杯なのかわからんが)をあげたな。

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それ以来思い出す度に、あれは夢だったのではないかと思っていたが、数年後にバンドメンバーから「タモリ倶楽部で暗峠が特集されてる」というメールが来て、視聴して改めて本当にあった出来事だったと実感した。

「国道」ならぬ「酷道」としてマニアには有名らしい。。。

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もし気になって、主体的に行き先を選んで非日常体験をしたいなら、こういった行き先という事例もあります。参考にどうぞ!

怖いもの見たさで行ってみてもいいよー!

様々な体験をして心を豊かにして、みんなに豊かさを与えられる一助になれば幸いです。

以上、番外編でした。

three S coachingブログより転載

three S coaching HP


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