学ぶ理由と方法を知る 「働く大人のための『学びの教科書』」
中原淳氏の「働く大人のための『学びの教科書』」は、なぜ大人の学びが重要か?どう学べば良いのか?多数の学び方の事例が載った、まさに「教科書」でした。
学び、変わること
VUCA時代と言われる昨今、常に学び続けないと変化に対応できない世の中になっています。
この、知識やスキルを学び直し、変化し適応させていく能力のことを「キャリアアダプタビリティ」と呼ぶそうです。
私の「学び続けること」の原点は、大学入ってすぐの講義で、「変化の激しい現代では、古い知識は陳腐化する!死ぬまで学び続けなければならない」という言葉でした。
あれから20年近く経ちますが、ますます学び続けることの重要性は増してきていると実感します。
良い学びとは?
大人の学びも、仕事での成長と同じで「ストレッチゾーン」にチャレンジしていくことが大事だそうです。
「今日の背伸びは、明日の普通」という言葉が印象的でしたが、少し頑張ればできる、hard fun(たのくるしい)状態がストレッチゾーンです。
また、ヴィゴツキーの提唱した「再近接発達範囲」と言って、人の助言で成長の幅が広がるという理論も面白かったです。
経験を学びに変える「振り返り」も、他者からフィードバックを受けることで、自分では見えてない視点に気づいたり、褒められてモチベーションにつながったりと、良い学びにつながるようです。
振り返りながら進んでいく
このフィードバックは、ネガティブ、ポジティブ両方を受けることが成長につながるそうです。「他者を通してしか自分は知れない」との言葉が印象的でした。
Situation:どこで、どんな時に
Behavior:どんな行動が
Impact :どう良かったか、悪かったか
→状況フィードバックを踏まえて振り返りをする
教えることで学びが深まる
そして最終的には、学びの場を提供すると世界が広がり、自ら教えることで学び続ける、一緒に変わっていくことができるそうです。
これは、先日書いたこちら⬇︎とも通ずる部分です。
ワークショップの恩師の言葉とのリンク
私の大人の学びの原点でもあるワークショップデザイナー育成プログラムの青学苅宿俊文先生が以前話されていた言葉で、
大人の学びで大事なことは、情報を集めて終わりではなく、納得できるものを何度でも見直すこと。
そうすることで自分の変化に気づける。また、好きなことを何度も語ることで、自分の言葉を作っていく。
というものがありました。「何度も見直す」=アウトプットとインプットを繰り返し、「自分の変化に気づける」=振り返りを効果的に行っていく、という部分でリンクをするなあと思いました。
どう活かす?
まずは、引き続き、休む時期はあれど学び続けることを忘れないようにしたいと思います。
また、親しい友人から、フィードバックをもらう機会を作ってみたり、引き続き小さな範囲での教える、をやり続けていきたいと思いました。
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